咲かない秋のラベンダー

理由はさだかではないが、毎年ならばもっと咲いてくれる秋のコモン系のラベンダーの開花状況が非常に悪い。

暑さが長く続いたため?秋が暖かいため?夏の暑さで株の疲れが蓄積されたため?

この株はようやく1つだけ

決して咲かないわけではなく、いくつかの株はぼちぼち開花しているが、昨年までならば少し目を楽しませてくれる咲き方だったので少し寂しいものがある。

この株は、いくつか咲いたが、ボリュームはいまいち。この花穂ももう一歩か。

ま、開花すると言うことは調子が良い証拠でもあるのだが、一方で花を咲かせるということは株にとっても少なからず負担がある。きっと自分で自分を労わるためにこの秋はじっと咲くのを我慢したのだろうと考えることにした。

ま、それに開花してしまうと、秋冬の挿し木に影響もあるのでその点は良しとしたい。

大敵は、欲と焦り

暖かいせいか、冬が迫ってきていることがなかなか実感できないようで、防寒が必要なハーブの掘り上げがずいぶん遅れている。

今日もようやく最後まで残っていたパルマローザの小さい株を掘り上げることができた。畑に植えるのが遅かったので秋までにあまり大きくならなかった。ならばなおさら早めに掘り上げておく必要があったのだが、ついつい、もう少し大きくなるまで・・・と様子を見ているいうちにこんな時期になってしまった。

今回は掘り上げて鉢植えにするのではなく、株分をして販売用に回すことにしたのだが、それでも一株から1ケース(24)ぐらいに分けることができた。

だが、取り掛かったのが昼前の11時過ぎ。お腹も減ってくるし、お昼も刻々と近づいてくる。昼までに終えるつもりだったので、ついつい焦ってしまう。

そのうえ、一株から少しでも多く株分けしたいと言う欲がわいてくる。焦りが余計にそうさせるのだろうか。そんな欲と焦りのなかでの株分は、かならず結果が良くない。株分けのしそこないや、根を傷めたりして活着が悪くなるばかりだ。

お昼過ぎにはなんとか終わったが、自己採点するなら30点ぐらいだろうか。本格的に寒くなるまでに少しでも根が伸びてくれると良いのだが。

まあ、とりあえず一つ終わったことを喜びたい。

でもまだレモングラスの株もいっぱいあるんだよな・・・

11月なかばの昆虫たち

11月半ばだと言うのに暖かい日が続く。

昨日も夕方、溜まった疲れを取るために温泉に行ったが、風も弱かったせいか、露天がとても心地よく、何度もお湯に浸かっては湯船から出てすがすがしい風を感じることができた。

ふだんはそろそろ目にしなくなる昆虫たちも相変わらず元気だ。

今朝も、足元を動く黒いものが目に入った。結構動きも速かったのでGか?と思ったが、ゴミムシの一種のようだった。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、日差しを喜んでウォーキングしているかのようだった。

昼前に畑で草取りをしていたら、セイタカアワダチソウの花にとまって羽を気持ちよさそうに開いたり閉じたりしている蝶もいた。

「えっと、キタテハだったっけ、ツマグロヒョウモンじゃないしな・・・」と、このへんがまだ確固たる自信はない(キタテハのようです)。

来週からは気温が下がるといいつつも、予報ではそれほどでもないような。まだしばらく昆虫たちの姿を観れるだろう。

心配になる

先月、水を貯めるタンクの洗浄をした時、水を抜くために使った泥水ポンプの電源コードに亀裂が入っていることに気がついた。

後で確認したところでは、手に入れたのがなんと20年ぐらい前。当初は井戸を掘るために使っていた(もちろん水は出なかったが)。

その後は、もともとある井戸の掃除をするときや、タンクの洗浄時に使うぐらいで、一年に一度か二度しか出番はなかった。

その間、特に不具合はなかったが、着実に劣化は進んだようで、特に力がかかりやすい本体と繋がれている部分は内側のコードも露出し始めた。水に浸かる部分なので下手するとビリッとなる危険さえある。

ここで、10年前の自分ならばむりやりビニールテープやその他の手段で留めてしまうか、パーツをなんとか取り寄せて自分で修理していたことだろう。だが、少しは大人になったので、メーカーに修理を依頼することにした。

古い説明書を取り出して型番を確認、メーカーに連絡を取る。しばらくして電話がかかってきて、有償修理の見積もりをもらった。往復の送料を含めて7千円弱。妥当なところだろう。一応、ほかにも修理が必要なところがあって追加で費用がかかるようなら連絡しますということだった。

製品を送り出して1週間経たないうちに、代引きでの荷物があると運送会社から連絡。金額は見積もり時と変わらなかったのでひと安心。おそらくケーブルの交換だけで済んだのだろう。

ところが、修理品を受け取って開けてみたらびっくり。「え、新品ではないですか?」傷だらけの本体がピカピカになっているではないか。

詳しく見ると確かに一番下の吸い込み部分は確かに以前と変わらないが、それから上が新品になっている・・・。

修理明細書も確認。ずらずらずらっと修理内容が書かれているが、本来の修理を希望していたのはおそらく上から5項目ぐらいのところ。

これでいいのか・・・?の修理明細書

その下は、ほぼ心臓部を総入れ替えという感じではないだろうか。そのうえ、外側のケースまでピカピカの新品だ(納品書にも見当たらないが)。

自動車で言えば、ガソリンタンクの修理を頼んだら、タイヤ以外全て新品になって戻ってきた感じだろうか。

それなのに請求金額は・・・。

あとから追加でしこたま請求されないか心配になるぐらいだ。それよりも心配なのは、この会社の修理部門。計算がきちんとできるのか、納品書作成ソフトに不具合がないのか、大丈夫だろうかと思ってしまう。

でも、そんなメーカーの姿勢には正直頭が下がる。大事に使わせていただきます。もちろん、次買うときもこちらで購入しますよ!

待つのも一つの解決法

夏が終わり、貯水用の水タンクの役目が終わると、「今年も無事秋が迎えられた」と、感謝しつつタンクを洗う。

タンクといっても、そのうちの多くは古い風呂桶に蓋をしたもので、あとは大型の1トンと1.5トンのタンクだ(こちらはビルの貯水槽のようなタイプ)。

風呂桶はまさにお風呂を洗うのと一緒でタワシで水垢などを擦ればいいし、大型のタンクは中に入れるサイズなのでこれも同様。

ところが、一つだけ問題のタンクがある。大型のタンクを手に入れる前に使っていた500リットルのタンクだ。

このタンクには入ることができないし、かといって、上からでは手も届きにくい。そのため、2年ほど掃除を怠っていたら中にすごい量の藻が発生してしまった。

使っていれば水も循環するので藻はつきにくいが、ここ2年、水を貯めるだけで使っていなかったのも災いした。9月、水を抜いた時、愕然としてしまった。

厚さ数センチのゼリー状の藻が、内側を覆っていた。これでは、もし今年の夏使おうと思ってもトラブルが起きたかもしれない。

使わなくて済んだのは良かったが、さて、どうやって掃除をしようかと悩んでしまった。

このまま上半身を突っ込んで掃除をするのはとてもする気にはなれず、とりあえず水だけ抜いて放置していた。スタッフに相談したところ、塩素系の漂白剤を入れてみては?というアドバイスもあったが、液の処理や、その後のタンクの乾燥などあとの課題も多く、実行には踏み切れずにいた。

そして先日、ふと覗いてみたら何か中の様子が違う。よく見ると、藻が乾燥して薄くなっている。しかも一部は壁面から剥がれつつある感じだ。

そっと剥がしてみると、まるで日焼け後の皮を剥ぐようにペリペリペリと綺麗に剥がれる。これはありがたい!汚れは残っているが、これなら容易に洗えそうだ。

まとめて剥がれると気持ちが良い

まだ下の方は湿っていてゼリー状だったので、横倒しにして更に乾燥を待つことにした。

多くの場合、問題を放置しておくと大抵ろくなことにはならないが、時には待つことも一つの解決につながるようだ。