1センチの差

育てている苗を、発売するかどうかの判断は多くの場合根のコンディションで判断する。

地上部がいくら生い茂っていたとしても、根が貧弱な場合はもうしばらく様子を見る。

目視は一番確実だが

その根の状態はもちろんポットから出して目視するのが一番確実だが、これぐらい長く育てているとポットを持った感じで(もちろん種類によっても違うが)、根が広がっているかどうかはほぼわかる。手が持っている精妙な感覚のおかげだろう。

こうして触ると大体わかる

同様に、プラグで使う用土も、湿らせたときに内側までしっかり湿っているかも、ちょっと持ち上げればすぐにわかる。

用度の湿り具合もちょっと持ち上げれば・・・

普段、実店舗で10g単位でドライハーブを袋詰めしていると、秤に乗せたとき、だいたいいいところにいっていることを考えれば水の湿り具合ぐらいはわかって当たり前かもしれない。

読者の方でも思い浮かぶかもしれないが、鉢の土が乾いているかどうか、鉢を持ち上げればわかるという方も多いのではないだろうか。

人間の感覚というのはそれほど正確なのだろう。

さて、以前、荷物を集荷に来られた運送会社のドライバーさんに

「一目見ただけで、箱のサイズがわかるでしょう!」

と尋ねたところ、

「いやー、わかりませんね」

という返事があったので、

「そこは『当然です!!』と応えなきゃ!」

とからかったのだが、真面目なドライバーさんが多いので正直に答えたのかもしれない。

ちなみに、

「センターで受付しているおばちゃんたちはわかると思う」

とのこと。納得である。1センチの差さえ見逃さないに違いない。

真冬と初夏を行ったり来たり

典型的な西高東低冬型の気圧配置の日は、1日のうちで何度も晴れと曇り(または雪)が繰り返される。

そんな日は、ビニールハウスの中では真冬と初夏を何度も体験することになる。

当店のビニールハウスは多くは開け放っていて日中も夜間もほぼ外気温とイコールだ。ただ、レモングラスなど一部の寒さに弱い種類を冬の間防寒するためのビニールハウスは別。外の気温がマイナス5度以下になってもなんとか苗が越せるよう、一応二重張りだ。

冬の二重ハウスの中は日が差し込めば天国

普段はこのハウスではあまり作業を行わないが、先日からそれらのポットに生えた雑草やコケを取る作業を集中して行なっている。

25度近くなるとむしろ暑い

二重ハウスなので、日が照ってくると20度近くになることもあり、徐々にネックウォーマーを外し、帽子を脱ぎ、上着を脱ぎ・・・と「北風と太陽」のようにしながらの作業だ。

一時的に気温が上がっても寒さに弱い苗は枯れないだけで成長もしない。ところが寒さに強い雑草たちは大喜びで伸びていく。すこし油断しているとあっという間にポットが雑草だらけだ。

そんな雑草たちは案外根をしっかり張っているので面倒くさい作業ではあるが、暖かい中で音楽を聴きながらの作業はなかなか楽しい。片付けに外に出ると0度近くの寒さで身が引き締まる。また中に入ってポカポカ。

昔、星新一のショートショートで、暖かいところと寒いところを何回も楽しめるのが贅沢なのだ・・・というような内容の話があったが、そう思って作業しているとより楽しくなってくるから人間は単純なものだ。

夕方から着実に気温降下

もちろん、曇ってくると徐々にハウス内の温度は下がる。午後には10度を切り、夕方に向けて着々と温度は下がっていく。体が冷え切らないうちに帰ることにしよう。

ハウスでプランク

朝、着替える時に忘れずに身につけるのがホッカイロ。寒さを感じ始める時期から春に暖かくなるまでは欠かすことはできない。理由は腰痛対策。どれほどの予防になっているのかはわからないがとりあえず今シーズンもここまでノートラブルなのはホッカイロのおかげだと思っている。

腰が弱いことはもう10年以上前からわかっているので、腹筋や背筋をしたり、ストレッチに励んでみたり、ラジオ体操で腰をしっかり動かしたりして他の予防策も取っているが、ラジオ体操以外はどうも続かない。

幸い、その辺りに詳しい育苗担当のU君がいるので、お茶の時間に尋ねてみた。

いわゆる僕らが知っている、体育の時間にしていた腹筋運動は案外負担が大きく、正しく行わないと逆にダメージも心配されるので、むしろプランクで腹筋を鍛えるのが良いとのアドバイス。

ただ、「プランク」って言われてもぼんやりとイメージは湧くが正しいやり方は知らない。目の前に良いコーチがいるので指導してもらうことになり、休憩室がトレーニングジムに変わる。

U君の指導のもと、プランクの姿勢をとり、何秒まで耐えられるか試してみることに。

正しい姿勢で行うのが大事だとのこと

したことがないので不安だ。今回は「何秒耐えましょう」ではないので余計にドキドキする。

緊張しつつもじっと耐える・・・耐える・・・耐える・・・。しんどいが、思ったよりも続きそうだ。

とりあえず、1分30秒!

U君によると、私の年齢(56歳)で1分30秒できたら合格とのこと。良かった!!

これを一日何セットかするのが良いとのこと。また、どうやら腹筋は問題なさそうなので、背筋を鍛える方向も考えるべきとのアドバイスをいただく。

園芸を楽しむにも程々の筋肉は必要。この冬、予防も兼ねてしばらく筋活に励んでみようか。

U君の筋トレのレッスン、とてもわかりやすかったので、次回のメルマガからコーナーを作って紹介することになりました!乞うご期待。

雪と地震被害の片付け

※追伸、お見舞いお礼

本日は多くの方からお見舞いのメールをいただきました。おかげさまで大きな被害もなく、通常通りの生活と仕事ができております。ありがとうございました。

 

先日の雪で潰れてしまったローズマリー、ようやく雪が溶けて姿を現した。

今まであまり気にしていなかったが、株元にジャノヒゲがずいぶん繁茂しているし、根元がずいぶん傷んでいる。これはもう株を更新しなさいという意味なのだと捉えることにした。

とりあえずは、今後バッサリ剪定するとして、今日のところは多めに挿木をすることにした。

準備をし始めたところで、強烈な揺れがきた。瞬時に防災のサイレンと緊急地震速報が鳴り響く。こういう時、ビニールハウスの中は案外安心だ。骨格の揺れもむしろ春一番の強風の時の方が大きいぐらいだ。

まずは震源地が気になる。昨日の夕方、気づかないほどの小さな地震があったのだが、まさか今日の震源がこの辺りだとは思わなかった。ネットやラジオの速報で知り、びっくりする。震度5強。

山陰地方はおそらく他の地域に比べると地震は少ない方ではないだろうか。今日の地震も2000年の鳥取県西部地震以来の揺れのように感じた。(今調べると、その時松江市は震度5弱だったというので今日の地震の方が大きいようだ)

見たところ周囲も被害は見られないし、道路も車が走っている。時々余震はあったものの、ニュースなどの情報や連絡を取り合った人たちからの話を聞いても、とんでもない状況ではなさそうで一安心する。

転倒した鉢

ビニールハウスの中は、ところどころで不安定なところに置いていた鉢が倒れたり落ちたりしていた。

落下したセイジの鉢

 

幸い、数はそれほど多くなく、ついでに植え替えたり、先ほどのローズマリーと一緒についでに挿木をしたりした。

ついでに植え替え

昼、一旦自宅に戻ったが、「こういうところに置いてはいけません」というものがしっかり落下していた。もう少し本気で地震対策をせねばと思わせる年明けとなった。

そのまま春まで・・・

名ばかりの初雪は降ったものの、例年の冬に比べればかなり過ごしやすい12月の半ば。

作業の遅れを取り戻すには有り難い天気だ。

本格的な雪が降り始めると面倒なラベンダーの剪定も徐々に進める。ついでに挿し木もしたいので、この作業も本当はもっと早いうちにしたかったのだが。毎年のことである。

剪定は完了できない

剪定しているとところどころでカマキリの卵嚢が見つかる。どれも膝よりもずいぶん下。大雪にならないのならばそれで良いのだが、巷ではカメムシが多いと騒ぐひとがたくさんいたのでどうだかわからない。昆虫の判断が正しいのか、人の判断が間違っているのか?

おや、目の高さにカマキリの卵が・・・と近寄ってみると、ボダイジュの枝についていたのは泥蜂の巣。どうりでカマキリの卵にしては大きすぎる感じがしたのだ。

寒風吹き荒ぶ場所なので寒そうだが中は案外暖かいのかもしれない。入れるならば一度入ってみたいものだ。快適ならばそのまま春まで・・・追い出されるに違いないが。