来年の目標ができる

時期的に水やりなどの作業もそれほど多くはないので年末年始はスタッフもゆっくり休みを取る。

とはいえ、以前あまりに気を抜きすぎて水やりが疎かになって痛い思いをしたことがあるので、年末にしっかり水やりをしてから年末年始を迎えることが大切だ。

今日は比較的天気も穏やかだったので、3つのビニールハウスの水やりにとりかかった。ところが3つ目の途中で水圧が急に下がり、水が出なくなった。

調子よくいっていたので、3つ目を終えたらもう一つのビニールハウスも・・・と考えていた矢先だった。最初は理由がわからなかったが、ようやく思い出した。

秋に貯水タンクの掃除をした時、サブ用の一番大きな貯水タンクが汚かったので掃除をしたのだが、水が抜けきれず、このまま乾燥させようとバルブを閉じていたのを思い出した。それならば比較的小さいタンク1つだけでは水が切れても仕様がない。

「大掃除として最後に洗ってしまうか」とも思ったが、見に行ってみたら、中は乾燥し切っておらず、当初のまま水が残っていた・・・。

20年ほど前ならば「エイヤッ」と気合を入れてタンクの中に入っていたかもしれないが、今年は「う〜ん、まあいいか」と、写真を撮るだけで蓋を閉じてしまった。

明日にはメインのタンクにも水が溜まっているだろうし、春までにこのタンクもきっちり洗おう。来年の一つの目標はできたが、さて、実行できるのか?

貧乏性と気まぐれの種子

フェンネルは毎年のように自家採取しているが、秋に集めた種子をすぐに蒔いたところ、これが全然発芽しなかった。

株自体も、この夏の暑さであまりコンディションが良くなかったので、十分に結実しなかったのではという結論で、終わりにしていた。

そういう経緯もあって、まだ蒔き残した種が少しあったのだが、蒔く気も失せて収穫したまま、しかもボウルに入れたまま放置してあった。

とはいえ捨てるのは気が引け(貧乏性だ)、まとめて小さな鉢にまいて片付けたつもりになっていた。

それにしてもラベルの下手な字!載せるのが恥ずかしい

ところが、今日見てみると、一斉に発芽。何か妙に嬉しく感じた。

一旦少し寒さに当たったのが良かったのだろうか、ボウルの中で1月以上放置されていたが、これが追熟という形になったのだろうか。最初の種まき、または種まき後の扱いに問題があったのだろうか。それはわからない。購入した種子ではあまりないのだが。とはいえ、フェンネルに限らずとにかくこういうことは決して珍しくないし、そういうのもまた、楽しめる余裕がある方がいい。

作業小屋掃除を行う

昨日は、冬前恒例の作業小屋掃除を行なった。

ちょうどこの掃除を行う頃は天気が不安定で、毎年なかなかちょうど良い日に作業ができないのだが、今年はまずまずいいタイミングで行うことができた。

作業小屋の中のものを全て外に出して掃除、また元に戻すだけという作業だが、普段土を混ぜたりすることが多いのでどうしても土埃がところどころに溜まりやすい。

なので年に2回の掃除は欠かせない(もう一回は夏前だ)。半年に一回でも案外ゴミも溜まるし、特にビニールの袋が劣化して破れていたりするのでその入れ替えなども必要だ。

今回はいままでになかったことも発生した。

作業を始める時、スタッフが「上の方にアシナガバチがいるかもしれません」という。先日作業をしていた時、飛び回っていたようだ。

今までこの小屋では巣を作ったのはなかったのでいままであまり気にしていなかったが、もしかしたら巣があるかも・・・と、恐る恐る探していたら、紙の袋の隙間に数十匹が塊になって溜まっていた。時々見かける形態で、巣が作れず(壊された?)冬を迎えるときにこうして過ごしているのを時々見かける。

ただ、この場所は特に冬に我々が使うので、不意に手でも突っ込んだら大変なことになる。実際今回も言われなかったら何の気なしに掴んでいたかもしれない。

幸い、気温が低いので、動いてはいるものの、飛んだりはしないので、そっと紙袋ごと持ち上げて外へ移動した。

安全が確認されてから作業開始。小一時間ほどで、荷物はほぼ外に。中を掃除して、少し休憩を入れ、また荷物を元の位置に戻す。

荷物を出すと案外広いものだ

昼前には作業も完了。これでまた一つ冬への準備が完了した。

作業が終わる頃、気温も高くなって蜂が飛び始めていた。さて、彼らはどこに行くのだろう。

柔軟性

今年、鉢植えセットなどの製作を依頼しているこだまさんからの希望があって、施設の裏の空き地の緑化のお手伝いをしている。

長期計画で進めており、夏に花壇の一部の定植が終わり、冬前の定植を今週あたり計画している。

長期間空き地だったので、そのまま畑にするのは無理があるのと、予算の関係でとりあえず花壇のように嵩上げしてそこに植物を植えていくこととなった。

土はすぐ近くにマサ土を採取する山もあったりするので準備は容易だが、さて、花壇を構成する素材をどうされるのだろうと思っていた。

「花壇ができました」ということで伺ってみてびっくり。なるほど、こういう手もあるなと感心した。

花壇の枠は近所の製材所からもらってきた割木を使って針金で繋げただけ。といっても総延長は何十メートルもあるので作業は大変だっただろう。

だが、これほどのものをレンガやブロックなどで作ろうとすると一体どれほどコストがかかったことか。所々隙間から土が流れ出ているが、その辺も気にしないでよさそうだ。

心配だったのは、劣化して崩れてしまわないかということだったのだが、制作者いわく、「その時はまたもらってきて作り直します」とのこと。それぐらいの気持ちがちょうど良いように思えた。また、これならば後々デザインを変更するのも容易だ。

今ある材料を使って工夫し、状況に応じて対応する。環境をはじめ目まぐるしく変わる今、これぐらいの柔軟性が大事だと思う。

冬の間には、樹木も加わる予定。数年後が楽しみだ。

大敵は、欲と焦り

暖かいせいか、冬が迫ってきていることがなかなか実感できないようで、防寒が必要なハーブの掘り上げがずいぶん遅れている。

今日もようやく最後まで残っていたパルマローザの小さい株を掘り上げることができた。畑に植えるのが遅かったので秋までにあまり大きくならなかった。ならばなおさら早めに掘り上げておく必要があったのだが、ついつい、もう少し大きくなるまで・・・と様子を見ているいうちにこんな時期になってしまった。

今回は掘り上げて鉢植えにするのではなく、株分をして販売用に回すことにしたのだが、それでも一株から1ケース(24)ぐらいに分けることができた。

だが、取り掛かったのが昼前の11時過ぎ。お腹も減ってくるし、お昼も刻々と近づいてくる。昼までに終えるつもりだったので、ついつい焦ってしまう。

そのうえ、一株から少しでも多く株分けしたいと言う欲がわいてくる。焦りが余計にそうさせるのだろうか。そんな欲と焦りのなかでの株分は、かならず結果が良くない。株分けのしそこないや、根を傷めたりして活着が悪くなるばかりだ。

お昼過ぎにはなんとか終わったが、自己採点するなら30点ぐらいだろうか。本格的に寒くなるまでに少しでも根が伸びてくれると良いのだが。

まあ、とりあえず一つ終わったことを喜びたい。

でもまだレモングラスの株もいっぱいあるんだよな・・・