替え時

冬以外の季節は、あまり手袋をするのは好きではない。特に土に触るときは素手の方が気持ちが良いし、土がついた手袋がゴワゴワするのがなんとも嫌な感じなのだ。

さすがに冬はそうもいってられないので手袋は必須だし、近年は爪が弱くなってきたのか、苗がたくさん入ったトレーを持つとき、不注意に引っ掛けて爪を割ったりすることも増えてきた。一度怪我をすると治りにくいことも実感するお年頃(傷の治るスピードは小学四年生の4倍以上かかるという)。面倒くさがらずに手袋をするように腰にはいつも手袋を引っ掛けるようになってきた。

また、以前は絶対的な綿軍手愛用者だったので、スタッフがゴム系の手袋を使うのをやや批判的に横目で見ていたのだが、使ってみると案外具合が良く、いつの間にかこちらも併用することになった。軍手よりも比較的細かい作業もしやすいのがありがたい。そのメリットと引き換えになるのが左右があること。

当然ひと組では普段の作業でローテーションできないので、5組ぐらいあるのだが、洗ったものを(きちんと左右で組にしておけばいいだけの話だ)無造作に取り出すと右と右だったり。もう一枚取り出すとまた右。なぜか左が見当たらないのはしょっちゅうのこと。

そしてたいてい、次探すときには左ばかりがでてくる。

破れて使い物にならなくなった(右ばかり)ものが増えるとさらに面倒なことになる。また追加で購入・・・というあまり良くない循環に組み込まれてしまう。

更に悪いことには徐々に同じシリーズの手袋が店から消えつつあるようだ。店側も新しいシリーズを投入したいのだろう。今まではどこのホームセンターでも見つかったのだが、現在、特定のホームセンターでしか見つからなくなった。

今日もホームセンターへ行く用事があったので、少し買い足しておくかと手袋コーナーに行ったが、端の方に追いやられていた。しかも、ぴったりのXLサイズもない。いよいよ在庫限りかと、とりあえず2組購入。

そろそろ新しい製品に変えるのを迫られているようだ。今後長らく手に入りそうなのは・・・と十何種類もある手袋のコーナーを眺めるのだが、なかなか決め手は見つからない。

雪の日の仕事

なかなか雪が途切れない。

普段の冬なら、ドカンと降っても3日目には青空が見え、どんどん雪も溶け始めるところだが、今回の寒波はなかなかしつこい。

昨日は水をチョロ出しにしていなかったビニールハウスのホースが凍って水が出なかった。今日は少し暖かくなっていたのか、昼前に試してみたら問題なく水が出て一安心する。

商品の発送も、いまだに荷物の集荷が再開されない。荷物が貯まるのは困るが、出荷作業がない分、他の作業に集中できるのは助かる。

それでも挿し木や種まきなど、じっとしている作業は体がどんどん冷えて行くのですこしでも体を動かす作業として、この間の竹製ベンチ作りの続きに取り掛かる。

一番西側の列ももう終わりが見えてきた。寒さも、しばらくゴソゴソ動いていたら気にならなくなった。午前中にいっきに仕上げるつもりで奮闘したらちょうど12時に終わりまで辿り着いた。

数年ぶりの作業だったのでどれぐらいかかるかの目処を忘れていたが、集中して作業すると思ったよりも短時間で終わるものだ。

重い鉢を乗せても、いままでのエキスパンドメタルと違って撓むことがない。とても気持ちが良い。

久しぶりの大雪

朝起きると、予想以上の積雪。ニュースによると松江市で32センチの積雪とか。ここしばらくなかった量だ。

やはり一番心配なのはビニールハウスの状態だが、するべき対策は全て行っておいたし、路面状況もひどく悪い。2011年初の豪雪を思い出すような積雪。その時は到着まで1時間ぐらいかかったように思う。回り道回り道でようやく到着したのを思い出す。慌てて出かけるのはリスクばかりだから、ある程度朝方のラッシュ時を過ぎてから向かうことにした。

毎回、ビニールハウスに到着するまではどきどきだ。遠くからでも雪が滑り落ちていることが確認できて一安心。

車を止めるスペースを作るのは大変だったが、中に入ってそれぞれのビニールハウスを確認。いずれも問題なし。ポンプも普段通りに動く。冷蔵庫状態で寒いが、苗たちには我慢してもらうしかない。

昨夕につけておいたストーブもまだ火が残っていて、ストーブを置いた上のビニールはほぼ雪も落ちていた。

昼近くになり、青空も見え、太陽が顔を出してくるとビニールの上の雪もどんどん落ち始めた。

ただ、滑り落ちた雪がかなり大量。自分の身長ぐらいまで溜まっていた。

とはいえ、今回の雪はかなり軽め。それほど心配することはないかもしれない。交通状況も心配なので、早めに切り上げて帰宅する。

今日は夜まで降るような予報が出ているが、予報ではピークはすぎたという。明日は少し作業もできるといいのだが。

寒波到来前日

今夜からこの冬一番、十年に一度と言われる寒波が来るとの予報。

朝のうちは風こそ強かったが、全くそのような気配はなかった。

それでも念の為に凍結防止に出る量を絞って水を出しておく。こんな時に井戸水は気兼ねがなくていい。

ハス口の先は念の為に取り外す。できればハス口自体を取り外したかったが。

 

大雪の場合は大量の積雪でビニールハウスが押しつぶされるのが一番怖い。各ハウスの中央部分にストーブをつけておく。一番負荷がかかりやすい位置の雪を少しでも滑らせるためだ。

もうすでにボタンで着火は不可能。マッチ必須

ストーブは一体いつ乗かわからないような旧型。過酷な環境でもう10回以上の冬を過ごしている。このハウスのストーブが一番古株だが、火力を絞りに絞ることができて、1日ぐらいは付けっ放しが可能なのでとても助かる。

夕方にはそれなりに吹雪いてきて、早速ビニールを滑り落ちた雪がハウスとハウスの間に積もり始めてきた。今夜は程々に積もってもらいたいものだ。

少しだけ待ち遠しい寒波

晴れの日が少なくて毎日のようにどんよりした空が広がるのはいつもの年と変わらないが、今年は気温が妙に高い。

この冬、雪が降ったのはまだ1回、困るような積雪でもなかった。朝、作業に出かけるのが嫌になるほどの寒さの日があっただろうか。今朝もスクーターで畑へ向かったが、覚悟していたのにそれほど寒さを感じなかった。

これではいくら開けっ放しのビニールハウスでも、十分な寒さを苗たちが感じてくれるか若干心配だ(寒さに当たらないと春の成長が芳しくない種類も多い)。

一方で、目に見えて目立つのはアブラムシ。天敵もほとんどいないし、暖かな冬で活動が例年よりも活発のように見える。

ブラシで擦り落とすなど、対策は面倒だが、今の時期、育っているハーブを教えてくれているとも言える。葉が硬くなったローズマリーやタイムには見向きもせず、この季節でも柔らかく伸びようとするジャーマンカモミールやコリアンダーがお気に入りのレストランになっているようだ。

コリアンダーに着くアブラムシも、少しでも暖かい方がいいのだろう、先端の柔らかいけれど上に伸びている葉よりも地面近くにある、最初に育ってもう茶色くなり始めている葉によく見られる。

同じ意味かはわからないが、ふわふわとした細かい毛に覆われたカルドンの葉の裏もお気に入りのようだ。

 

当店で栽培しているグラス類は、レモングラスやシトロネラなど、寒さに弱いものが多いので、これらはもちろんこの時期はじっと耐えるように成長を止めている。これらにはアブラムシは全くいない。その代わり、冬でも青々と成長しているバニラグラスにはうんざりするほど集まっていた。急いで剪定したり「テデトール」で対策したが、細かいところは残っているだろう。

来週は寒波の予報が出ている。普段の年ならば気が重くなるが、今年は少しだけ待ち遠しい。害虫たちが春の勢いになるのを少しでも遅らせてほしいものだ。