捕虫サルビア

秋も深まってくると庭の色も一つ、また一つと数が減ってくる。
年の終わりを感じ、落ち着きを増してくる庭を眺めるのもまた良いものだ。

夏から秋の主役だったセイジやサルビアの仲間も一つずつ花が終り、冬に備えて剪定をするのもこの季節だ。

そんな季節、まだ一角を鮮やかに彩っているのが、サルビア・マドレンシス(別名、イエローマジェスティ)である。
サルビア・マドレンシス
サルビア・マドレンシスは秋に咲くサルビアの仲間でも特に大型になる(というか、背が高くなる)。はじめて育てた時など、見上げたさらに上に花が咲いてしまい、写真を撮るのにも苦労した覚えがある。

第一、分枝しにくいのでそれほど大きくなってしまうと、秋の台風で折れてしまうことも多い。こういった反省から夏の間に一度か二度剪定をして枝分かれさせて、背丈を程々にとどめておくようにしている。

おそらく、夏の間に出来始めた花芽が剪定によって失われたことも開花時期が遅くなった一因だと思う。今年は台風も多かったので、よけいに強めに刈り込んだこともあって、腰まで届くか届かないかで花が咲いた。青空に黄色い花が映えるのも悪くはないけれど、これぐらいが邪魔にならなくてちょうど良い。青空をバックにするより、葉のグリーンをバックにしたほうが写真映りもいい感じだ。

ところで、このマドレンシスに限ったことではないが、サルビアの仲間には花茎が粘つくものが多い。育てたりする上では困らないが、花に近寄って写真を取ろうとすると、小さな虫がくっついたまま死んでいて見た目が悪いことこの上ない。

サルビア・マドレンシス

大きなガガンボみたいな虫までこの通り。黄色い色に誘引される昆虫も多いというが、こういうシーンを見て吸着タイプの捕虫シートは作られたのだろうか?

サルビア・マドレンシス

ベースボールキャップの季節

昨日今日とみぞれが降り、急な寒さがこたえる松江。作業に出かける時、ニットキャップを忘れたのに気がついて取りに戻った。

昔は一年中ベースボールキャップで通していたものだが、ここ数年は暑さに耐えかねて夏は麦わら帽子、冬は寒さが我慢できずニットキャップをかぶるようになった。全く軟弱になったものだ。一度ニットキャップをかぶってしまうと、特に耳が甘やかされてしまうようで、耳が寒いのがとても辛くなってくるようになってしまった。

ニットキャップ

そのうえ、ベースボールキャップも一年のうちでかぶる季節がどんどん狭まって来つつある。この秋も10月の声を聞いても麦わら帽子をかぶっていたし、ベースボールキャップをかぶっていたのは1月かそこらではないだろうか。

ベースボールキャップをかぶるのは気持のよいシーズンの証拠。そんな季節が狭まりつつあるかと思うとちょっと悲しい。