ハーブの増やしかたは種子や差し芽や株分けなどいろいろあるけれど、多くの種類は「これがベスト」という方法が大体決まっている。種子では増やせない(増やしにくい)ものは差し芽や株分けで行なうなど、その他の方法をとるし、そうすれば大体問題ない。
ただ、中には、種子でも、差し芽でも株分けでも増えるなんていう有難い種類もある。ミントなどがこれに当り、どれでも良く増えてくれる。とは言え、種類や増やしたい数に応じて方法は使い分ける。
問題は、どの方法でもとり合えず増えるけれど、これと言った確実な方法がない種類だ。
レッドキャンピオンなど、シレネの仲間が自分にとってはそうだ。一般的には種子が良くできるので、種子で増やすと言うのがこの種類のスタンダードである。とりまきどころか、こぼれ種でもガンガン増えると言うし、実際にそうだと思う。ただ、自分は腕が悪いのか、タイミングが悪いのか、種子増殖はどうも相性が良くない。
で、差し芽や株分けにも挑戦してみた。差し芽はまずまず発根する。ところが、ポット上げして苗にしようとすると花がすぐ上がってしまい、葉が充実しにくい(シーキャンピオンはうまく行く)。そのまま地植えなら問題ないだろうけど。と言って花を切り戻すだけでは販売できるような充実株にならないのだ。
だったら、株分けは?というと、キャンピオンの細かすぎる根と案外貧弱な株元が邪魔してこれもイマイチだったりする。
今年は株も充実しているし、この後たくさん種子が採れそうなのでまたチャレンジしてみるつもりだ。