柔軟性

今年、鉢植えセットなどの製作を依頼しているこだまさんからの希望があって、施設の裏の空き地の緑化のお手伝いをしている。

長期計画で進めており、夏に花壇の一部の定植が終わり、冬前の定植を今週あたり計画している。

長期間空き地だったので、そのまま畑にするのは無理があるのと、予算の関係でとりあえず花壇のように嵩上げしてそこに植物を植えていくこととなった。

土はすぐ近くにマサ土を採取する山もあったりするので準備は容易だが、さて、花壇を構成する素材をどうされるのだろうと思っていた。

「花壇ができました」ということで伺ってみてびっくり。なるほど、こういう手もあるなと感心した。

花壇の枠は近所の製材所からもらってきた割木を使って針金で繋げただけ。といっても総延長は何十メートルもあるので作業は大変だっただろう。

だが、これほどのものをレンガやブロックなどで作ろうとすると一体どれほどコストがかかったことか。所々隙間から土が流れ出ているが、その辺も気にしないでよさそうだ。

心配だったのは、劣化して崩れてしまわないかということだったのだが、制作者いわく、「その時はまたもらってきて作り直します」とのこと。それぐらいの気持ちがちょうど良いように思えた。また、これならば後々デザインを変更するのも容易だ。

今ある材料を使って工夫し、状況に応じて対応する。環境をはじめ目まぐるしく変わる今、これぐらいの柔軟性が大事だと思う。

冬の間には、樹木も加わる予定。数年後が楽しみだ。