霜を愛でる

気温は低めだが、風もなく、晴れて穏やかな1日だった。

もちろん、風がなくて寒い朝だったので、地面には霜がびっしり。ようやく伸びてきたハーブたちの新芽についた霜も見事なほどだ。

こちらはフィバーフュー。霜がつくと、なんだかわからないような姿になっていた。だが、とても綺麗だ。

冬に植え替えて、どうやら根づいたと思われるレモンタイムの葉にも霜がびっしり。これぐらいの寒さではびくともしないはずだが、ちょっとだけ心配になる。

この霜も10時ぐらいにはすっかり消えて普段通りに戻った。

こちらは綺麗だとかといって目を楽しませているが、植物たちにとっては迷惑な話かもしれない。

一番快適な状態

この冬はそれほどでもないかもと思っていた冷え込みだったが、「甘く見るなよ!」という感じで、むしろ立春以降に強い寒さが繰り返しやってきた。

そのため、例年同様、または例年以上に影響の出ているハーブも少なくない。

寒さに比較的強い種類でも、紅葉したり古い葉に影響が出ている。

とはいえ、葉の色が変わる場合も、なかにはなかなかよさそうな感じになるものも多い。

このクリーピングレモンタイムの苗も、一様に葉緑素が抜けた感じで、美しいブロンズ色に近い。これはこれでなかなか綺麗だ。

タイム類は葉が赤っぽく変化するものも多く、見栄えも悪くない。オレガノの仲間も割といい感じの色合いになることが多い。

ただ、このグリークオレガノはちょっと残念。なぜか斑点状に、特に古い葉が色が変わってくるので見た目には何か病気でもついたように見えてしまう。

まあ、植物からしてみれば余計なお世話という感じだろう。おそらくこれが一番快適な状態なのだろうから。

躊躇し続けた秋

この秋、発売しようと思って夏に育てる苗はもちろんたくさんあるが、それが全部発売できるとは限らない。

今年のような過酷な夏の場合は、無事夏が過ごせることがまず前提条件だ。水切れもあるし、害虫被害、成長不良などクリアするべきことは山積みだ。

この白花イブキジャコウソウも8月の半ばぐらいまではとても順調に成長していた。予定では9月の受注再会と共に発売する予定だった。

ところが、暑さのピークを過ぎた頃、育てる側の気が抜けてしまったのか、油断からか軽い水切れを起こしてしまった。いや、軽くなかったかもしれない。

 

枯れてしまうほどではなかったので剪定をして様子を見ていたところ新芽も少し伸び始めた。ほっとして、この調子で秋には・・・と思っていたのだが、その後の復活があまり調子よく進まなかった。

「もう少し様子を見て・・・」と思っているうちに9月が過ぎ、10月が過ぎ、11月も終わりが見えてきた。

ようやく今になって諦めがつき、植え替えをする事にした。ポットから出してみると、根はそんなに悪くなかったのだが、予想に反して土のコンディションがイマイチだった。

一部は株分もできたし、これで冬の間に復調してくれると思う。春には発売できると思うので(?)、お待ちの皆さん、今しばらく。

土の下からこんにちは

冬の間、地面に蓄えられてきたエネルギーが一気に顔をだすようなこの時期だ。ここ一週間ほどで近所の方、そしてスタッフから、いくつもたけのこをいただいた。自家菜園のアスパラもようやく顔を覗かせるようになった。

ハーブの仲間も同様で、冬の間、昨年の葉が枯れて哀れな姿になっていたコンフリーも葉が出てきたかと思ったらあっという間に花を咲かせた。この時期は朝夕の低い気温せいだろう、花のピンクがとても鮮やかだ。

コモンコンフリー
春は特に色鮮やかなコモンコンフリー

苗も徐々に土の下から葉をのぞかせ始めている。結構毎年心配しながら冬越しをしているアフリカンブルーバジル。

毎年この芽をみるとほっとする

きっちり防寒しない(する場所が十分に確保できない)ので、1/3ぐらいは芽を出さすに終わってしまうこともあるが、大抵はこのように、株元から新芽が出てくる。しっかり防寒していると枝からも芽が出るのだが、伸びすぎた枝はいずれは剪定して形を整えることになるので、こちらの方が都合は良い。

寒さに強いとはいえ、それでも心配するのが、ホップの苗。寒さに強い分、地上部はすっかりなくなってしまうので、やはりこの時期新芽が確認できると安心する。

春になって地面の下から葉が出てくるような種類の場合、特に斑入りの種類には注意が必要だ。ゼラニウムは、斑入りや葉の形が変わった種類の場合、斑が消えたり、元の姿に戻りやすい。

春に斑がない葉が出ることがあるシルバータイム

タイムもこのシルバータイムや、斑入りのレモンタイムなどは、グリーンにもどりやすい。もちろん、斑が入っていない方が、葉緑素も多いので成長が早いから、斑入りの枝の方を圧倒してしまいがちなので、早めに剪定してしまう。

斑入り系でもまず安心なのが、ゴールデンホップ。

ゴールデンホップ 。春一番の葉から黄色味がかっている

これだけは本当、今までグリーンの葉に戻ったことがない。安定しているのだろう。まだ日差しはあまり強くないので、日陰にまで置く必要はないが、一時的でも極端に水切れすると一気にシワシワになりやすい。水やりにはこれから注意が必要だ。今まで何度かそれで発売延期にしてしまったこともあるし・・・。

今年の新芽

冬の間の大事な仕事に、鉢の植え替えがある。落葉したり、休眠している間に古い枝を剪定したり、古い土を取り除き、新しい土を加えて春からの成長を促す。

もちろん、種類によっては剪定した枝を使って挿し木をしたり、株分けを兼ねた植え替えを行う場合もある。

寒さに弱い種類はさすがにもう少し暖かくなってから行うのでまだそのままにしているが、昨年のうちに植え替えしたような種類はもう新芽が動き始めたている。いずれもオープンなビニールハウスなので、気温は屋外と変わらないのだが。

エルダーの新芽
エルダーの新芽

今年も早く動き始めた一つがエルダー。昨年も芽吹きが早く、挿木が間に合わなかったりしたので、今年は植え替えと挿し木も早めに行った。山菜を思わせるような芽吹き。日本のニワトコの新芽も天ぷらにするようなので多分美味しいだろう(同じくたくさん食べるのはよくないと思うが)。ただ、天ぷらにするほどには数がないので手を出すわけにはいかない。先日登ったとある山では、登山道の横に何百本というタラの芽が伸びていた。天ぷらが食べたければそこへ行くほうがよさそうだ。まあきっと、もっと芽吹きに敏感な人々にしっかり採取されてしまっていると思うが。

グリークオレガノ
グリークオレガノ

グリークオレガノもいい感じで新芽が伸びてきた。こちらは挿し木をしていなかったので、もう少し大きくなったら試してみようと思う。ただ、急に暖かくなると柔らかく伸びてしまうので注意が必要だ。

この間までほとんど見えなかったブラックペパーミントも新芽が顔を出し始めた。

ブラックペパーミント
ブラックペパーミント

この時期の葉は、丸まっていて可愛らしい。最盛期には呆れるほど大きく育って、葉も鋭くかわいさは無くなってしまうが。

レモンマリーゴールド
レモンマリーゴールド

レモンマリーゴールドはまだ丸坊主。急いで植え替える必要はなかったが、大株なので忙しくなるとつい面倒くさくて後回しにしがち。今まで寒さでダウンしたことはないので多分大丈夫とは思うが、新芽が出てきたら毎年のことだがホッとするだろう。

植え替えると楽しいのがやはり斑入りの種類、植え替えた後に伸びてくる新芽はやはり鮮やか。冬の初めは、斑が確認できるとはいえ、ぼんやりとしていたゴールデンクイーンタイム。植え替えたらこの通り、綺麗な斑入りの葉が現れた。いつもこうならいいのだが。

おや、ちょっと早いお目覚めでは?というのがステビア。

ステビアの新芽
ステビア。古い枝からは良い芽が出ないので後で剪定してしまう。

あんまり早く動き始めてちょっと心配。来週は氷点下近くになる日もあるというので。葉が傷んでも、根さえ駄目にならなければ大丈夫ではあるが。こちらはもっと暖かくなって、伸びてきたら挿し木の元にするので、しばらくは少し大事にしておこうか。

いずれにしても、寒い中作業をしたことに答えてくれている感じで嬉しい。春に向けての作業も弾みがつくというものだ。