冬支度

今日は市内のとある教育施設のお庭の手入れ。レイアウトの変更で株を移植したり、冬に向けた剪定を行った。

秋にもう一度咲いたブルーキャットミントも、冬を前にするとさすがに伸びた枝がだらしない感じだし、夏の終わりから長く開花したロシアンセイジも花が若干残っているだけなのでよけいに寂しさを感じる。

本当なら春先でも構わないが、毎年その時期は天気や行事の関係でなかなかできないことが多いし、年末に向けてさっぱりと剪定を行う。
ブルーキャットミント
ブルーキャットミントは初々しい新芽が株元にぎゅっと集まっている。古い枝に守られていたのを取り去るのはちょっとかわいそうな気もするがしっかり冬の寒さに対峙してたくましく育ってもらわねば。
ロシアンセイジ
ロシアンセイジも固くしっかりした新芽が出ているのでばっさりと剪定。これぐらい深く刈り込むぐらいでちょうど良い。剪定を怠ると高くなりすぎるのだ。実際、左側は倒れた名残である。(この後、左側は剪定)

これで、春までは安心。来春、元気に育つよう願ってお庭を後にした。

晩秋のセイジ

秋咲きのセイジ、サルビアも11月の声とともにピークを過ぎた。まだこれからと言う種類もいくつかあるとはいえ、さすがに圃場も色みが少なくなってきた。

パイナップルセイジも花は落ちたし、メキシカンブッシュセイジもあせた花ガラが残ってやや見苦しい。ただ、アンソニーパーカーセイジは花が落ちても色づいた萼が残っているだけで遠目には花が咲いているように見える。昔はラベンダーセイジが結構お気に入りだったのだが、枝が暴れやすくて上手にまとめ辛いという短所が気になるようになってきた。その点、同じような色合いでもアンソニーパーカーセイジは半日陰でもだらしなくならないのがうれしい。

アンソニーパーカーセイジ
株元ではすでに次の芽が。次は私の番だという感じで控えていた。

アンソニーパーカーセイジ

涼しさのおかげ

ここ2,3年、夏の暑さで今までに無いダメージを受けるハーブたちがお客様の庭で目立ってきた。

今日訪れたお庭も、ダブルフラワーカモミールが広がるすてきなお庭なのだが、今年夏の終わりはひどかった。どうやら単に暑さだけでなく、蒸れのためもあったのだろうと思われるが、葉が茶色になって落ちてしまい、茎だけが無惨に残っていた。

ああ、これでダウンかとある程度覚悟していたところ、久しぶりに来てみると思ったより順調に回復。夏前の状態に戻っていた。どうやらここしばらくの安定した秋の気候によるようだ。

ダブルフラワーカモミール

少なくとも、現時点で良いコンディションなので、冬から春は安心してみていられそうだ。毎年ダウンするようでは代替品も考えなければならないところ。胸を撫で下ろしている。

捉えどころなし

決して暖かい秋の気温のためという訳ではなかろうが、コモントードフラックスが良く咲いている。この種類は特に四季咲き性があるという訳ではないものの、思い出したように意外なときに花を咲かせる。ちょっと捉えどころがない。

コモントードフラックス
以前も、お盆明けにとある園芸店さんが、イベントをするので何か花が上がっているものを・・・とお願いされたときも、コモントードフラックスの苗がなぜか花盛りで大変喜んでもらったことがある。まだ涼しくもなっていないので秋のセイジ類もサッパリと言うときだったので偶然かもしれないが助かったことを覚えている。

育ち方もまた気まぐれと言いたくなる。結構こぼれ種で雑草のように増えるところがある一方で、ぱたんと枯れてしまうこともまた珍しくない。柔らかな株元を食害されると弱いようだが、あきらめていたらいつの間にか少し横のあたりから小さな芽を出してきたり、結構惑わされることのあるワイルドフラワーだ。可愛らしい黄色なので、使いやすいんだけれどね。