緊張の休憩時間

普段の5月ならば、休憩タイムは屋外で初夏の風に吹かれて・・・というのが恒例だったが、今年は肌寒くて「なかでお茶を飲もうか」というパターンも多かった。

それでも6月になった今日は外のボダイジュの下での休憩となった。

新緑の下での休憩は心まで爽やかになってくるように思える。

お茶が終わりそうになった頃、向かいに座っていたU君が、

「その上にあるのって蜂の巣ですかね・・・」

というので見上げたら、頭の上になにやら見覚えのある物体が。サイズからしてもスズメバチ(おそらくコガタスズメバチ)の巣のようだ。

微妙な高さにあるうえに、いまちょうど長い枝切り鋏が手元にないので対策できないが、今はまだおそらく女王蜂だけがいるようなのでこのチャンスを逃すと面倒なことになりそうだ。

スズメバチには申し訳ないが、この木陰の下は譲れない。リラックスできる貴重な休憩時間が緊張の時間にするわけにはいかないから。

これからの活躍に期待

冬の間、枯れた草や枝を片付けているとき、時々見つかるカマキリの卵鞘だが、この冬は案外少なかった。

見つけると、草に埋もれて押しつぶされたりしないよう、枝ごとビニールハウスの適当なところに置いておくと、暖かくなると次々孵化し始め、あちらこちらで幼虫を見かけるようになるのだが、今年はあまり目にしなかった。

それほど心配はしていなかったが、それでも幼虫を目にすると嬉しいものだ。

ボクサーのように体を左右に揺らしている様子は、成虫と同じ。微笑ましくもある。

カマキリも幼虫のうちはアブラムシや小さいハエを食べてくれるようなので、これからの活躍に期待したい。

あっという間のひと月

今日から5月・・・と書いて、あらためて4月があっという間に過ぎていったことを実感。

早朝は気温が一桁に下がりそうな感じで、重ね着をしないと作業もままならなかったが、8時ぐらいからは気温が急上昇。パーカーを脱ぎ、ツナギを脱ぎ、長袖を脱ぎ、昼前にはTシャツ一枚が快適となった。

昆虫たちも活動が活発。咲き始めたラベンダーにはミツバチもやってきて行ったり来たり。本当にミツバチはラベンダーが好きだ。

畑の裏のセイヨウサンザシも満開。甘い微妙な香りが漂う。小さな虫がホバリングしている中をスズメバチも行ったりきたり。去年の秋はあまり見かけなかったので(ありがたかったが)、久しぶりに見た。

昆虫たちが活発に動くのを見ると、こちらもなんだか勢いがつく感じだ。今日から5月、きっとあっという間のひと月になるのだろう。

外へ出たまえ!

ビニールハウスで水やりをしていたらすぐ目の前で動くものがいる。

大きなバッタだ。この時期にトノサマバッタ?と思ってスマホを近づけるとジリジリとあとずさり。気温は決して低くないとはいえ、動作は緩慢だ。

トノサマバッタって冬を越すのかと思って調べて見たらツチイナゴのようだった。

イネ科の植物を食べるようだが、この棟にはイネ科のハーブはほとんどない。隣の棟なら今柔らかいレモングラスの葉もたくさん伸びているのに、知らないのだろうか。

それよりも畑では雑草がだいぶ伸びてきているからぜひどんどん食べてほしい。こんな屋内(?)に閉じこもっていないで外へ出たまえ!

そこは勘弁してほしい

休憩時間、コーヒーでも入れようと、スタッフがカップを取り出そうとした時、手元からアシナガバチが飛び出してきた。

驚いたスタッフがよく見ると、カップの中に作り始めたばかりの巣が。

まさかこんなところに巣を作ろうとするとは思いもよらなかったが、第一巣が大きくなった時、これでは小さすぎやしないだろうか。

確かに頑丈で水も通さないという意味では陶器のカップは悪くないだろうけれど。

このカップ、その昔、誕生日のプレゼントに、スタッフから送られた手作りの品だ。毎日のように愛用しているし、譲ったりしたら怒られそうだ。

話が通じるならばもうちょっといい場所を探したほうが賢明だよと伝えてやりたい。

彼女(蜂の方)には悪かったが、巣は取り除かせてもらって、いつも通りにコーヒーを楽しませてもらったのである。