いつもの反省

先日収穫したカルドンの種子、翌日に早速蒔いてみた。

見た目は良くても、実はきちんと結実していなかったり、中身がスカスカだったりして蒔いても発芽しないということも考えられた。

幸い今回はかなり充実した種子だったようで、1週間経つかたたないかのうちに発芽を始め、とてもいい感じの双葉が開き始めた。種子をとって蒔くことは毎年数えきれないほど行っているが、それでもやはり嬉しいものだ。

出るかどうか不安だったので例によって少し多めに蒔いてしまったのだが、予想の倍以上の発芽率。全部が全部苗になるわけではないとはいえ、ちょっと蒔きすぎてしまったことを反省している。

カルドンの綿毛に思う

極端な暑さの中ではいろいろなことがどうでもいいと思えてしまう。その反動として涼しくなってくるといろいろなことが目についてしまうようになるものだ。

畑や花壇、ポット苗も、「あれも、これも、それも、どれも」という感じでするべきことが日に日に山積みになっていく感じだ。

とはいえ、側から見ると、そうやって暑さでほったらかしになっているように見えるものでも、わざとそうしているものもある。

畑の隅のカルドンの終わった花。2メートルぐらいのところに枯れた花が残っているので結構目立つ。見た目を気にするならさっさと片付けるべきものだろう。

だが、ここ数年、折れたり草刈機で「剪定」したりして種子の収穫ができずにストックが絶えてしまった。昨年はそもそも結実さえ十分でなかった。

今年は株も復活して花もたくさん咲いたので少しは期待していたのである。猛烈な暑さもむしろプラスに働いたかもしれない。

左は結実しているが、右はほとんど結実していない

なかにはほとんど結実していないものもあったが、しっかり熟したものは巨大なタンポポの綿毛のような奥を探ると次から次へと硬くなった種子が出てくる。猫のノミ取りをしている感じだ。これが、横からバリッと割ったりするよりも取り出しやすかったりする。

不思議なのは、この綿毛、風に吹かれればそれなりにふわっと飛ぶぐらい軽いのだが、種子がたんぽぽやアザミみたいに綿毛としっかりくっついていないようだ。種子もそこそこ大きくて重いのでそもそもこの綿毛ではそんなに遠くへは飛べそうにもない。ではなんのための綿毛だろうか。暑さから種子を守るため?それとも鳥などに食べられないため?モゾモゾと綿毛の中を探りながらそんなことを想像する。

今時AIに尋ねれば、そんなこと瞬時に答えてくれるかもしれない。だが、それがわかったところで、植物の凄さには気づくかもしれないが「ふーん、なるほど」でおしまいだ。それよりも、ああだこうだと頭の中で想像をめぐらしている方がずいぶん楽しいのではないだろうか。

100粒ほど取り終えたところで他にも気になることを思い出したので、一旦終了。また手が空いた時に続きはしようと思う。

 

追記

その後追加で種子を集めていたら、綿毛と繋がっていた種子があったので、そっと飛ばしてみたら、パラシュートのように降下していった。見上げるようなところに咲く花なので、風が吹いたらそれなりに遠くまで飛んでいけそうだ。そのために高いところに花を咲かせるとも考えられそうだ。

 

寒波の後で

1月20日。大寒。氷点下にはならなかったものの、西風がとても強い。

少し穏やかだった昨日とはうって変わって、一時間おきにみぞれ混じりの雨が差したかと思えばお日様が現れ、めまぐるしい天気となった。

先週末の寒波による雪が、日当たりが悪くてなかなか解けなかったのだが、ようやく消え、ハーブたちも顔を覗かせ始めた。

昨年1月の寒波で大きな被害を受けて、種類によっては夏まで影響が残ったものもあったので、圃場を一回りしてチェックした。

冬の初めに、防寒しておいたレモンティートゥリーや、レモンヴァーベナも特に問題はなさそうだ。

レモンティートゥリー
レモンティートゥリー。風除けだけの防寒。上の方の葉は傷んでいるが、株元は元気そう
レモンヴァーベナ
レモンヴァーベナ。こちらも、普通落葉して丸坊主になるぐらいなのでほとんど問題なし。

先週末はマイナス3度ぐらいだったので、心配しなくても大丈夫なようだ。それなりに葉は傷んでいるが。

同じく、マートルなども、昨年ほどのダメージは少ない。その他、寒さに弱い種類もとりたてて影響はなかった模様で安心した。

カルドン
カルドン。ちょっと大きくなりすぎた

また、大雪が降ると潰れてしまうカルドンも10センチに満たない積雪では影響はなさそうだ。ただ、冬に葉が傷んでばっさり剪定することで、ある程度サイズが抑えられて良いのだが・・・。現在株幅2メートルぐらい。もうこの場所を我が物顔で占拠している。

 

雪が降って周りの雑草が枯れてしまったことで顔を覗かせたのがボリジ

ボリジ

草に覆われていた時にはわからなかったが、零れ種で案外たくさん出ていた。すでに移植が難しいぐらいのサイズに成長している。雪が降るまでは雑草の下で伸びるチャンスをうかがっていたのだろう。これからは一気に葉を広げて場所取りを進めてくるに違いない。

ブルーキャットミント
ブルーキャットミント。株元の新芽はぎゅっとひきしまって色も濃い。

ブルーキャットミントも古い枝や葉が傷んで、株元から新芽が顔を覗かせていた。天候が落ち着いたら少し剪定してやらねば。

もちろん、ラベンダーをはじめ、ローズマリーやタイムなど比較的寒さに強い種類はノープロブレムだった。

とはいえ、まだ少なくとも節分ぐらいまでは油断できない。おだやかな季節が来るのが待ち遠しい。

静かに越冬中

夏前から息をひそめていたアブラムシが、今ごろになって目につくようになってきた。

暑いシーズンは苦手なようだし、天敵も多いためかそれほど目に留まるようなことはない。ところが寒くなって天敵も姿を消すと雨もかからず強い風も吹かないビニールハウスの中はアブラムシにとっては天国だ。春のような勢いは無いが葉の裏で静かに勢力を伸ばしつつある。
アーティチョーク
特にアーティチョークボリジの葉の裏のように細かい綿毛がたくさんあるところが好きなようで先日まで見なかったのに今日はご覧の通り。
ボリジ
この程度なら水で洗い流したり、外に定植してしまえばいつの間にかいなくなってしまうのだが、いずれ発送される苗である。早めに対処するにこしたことはない。数日間をあけて二度三度繰り返し水で洗うのがコツである。

小さな刷毛や筆を使うと葉も傷まないのでおすすめしたい。