桜の下で野挿し

今日は少し気温も低め、風もあるので肌寒いが、時々陽もさす日曜日。

朝から道路も混雑気味。スタッフとも、「今日はみんな花見かなぁ?」と話しているところだ。スタッフの一人は、昨日皇居の乾通りの桜をみてきたそうだ(すごいね)。

自分も機会があればお花見に行かないわけではないが、毎日のようにみているせいか、わざわざという気になれなかったりする。

というのも圃場の裏には、旧家の庭の大きな桜が咲き誇っているからだ。

今日はこの桜を正面に見ながら野点・・・ではなくてネトルの挿し芽。野挿し作業だ。

普段、挿し木や挿し芽の作業は、屋外の親株から枝をとってきて、ビニールハウスの作業台で行う事がほとんどだ。作業もしやすく能率も良い。

ただ、ネトルはこうして育っているその場で挿し芽をする事が多い。なるべくフレッシュな芽を、というわけではなくて、やはり棘が痛いので極力触るのは最低限にしたいからだ。

普段の挿し芽では、使う事がないが、ネトルの時だけは手袋を二重に着用。右手はけちって一枚で作業していたらチクリと強烈な一撃を喰らってしまった。

暖かい日差しを浴びながらの気持ち良い作業。ただ一つ難点はそのうち腰が痛くなる事。来年は緋毛氈でも広げてのんびり作業しようか。お弁当も用意して。

この秋のお米のために

今週ボチボチと進めてきた水路掃除、昨日は悪天候で作業を諦めたが、今日は気温も低め、曇り空で絶好の水路掃除日和だ。

この時期の水路掃除はタイミングが難しい。天気が良すぎると暑くて大汗をかくし、そうかと思うと、年によっては雪が舞うこともある。予定が重なって延期できないと「なんでこんな時に・・・」と、鬱鬱として泥をかき集めることになる。最近は比較的ゆとりを持って作業の計画が立てられるので、延期したり早めたりして快適な時に作業ができている。

そんな水路掃除だが、今年は少し意気込みが違う。

この水路掃除、水路から水をもらっているわけではないので、実は義務ではないのだが、横の土地を借りている以上、少なからずの土が落ちているわけで、周囲の米農家さんが水路掃除をされるのを見かねて、周囲だけでも行うようにしている。

また、例の米騒動いまだおさまらない時期である。色々あるとは思うが、少しでもお米を作られる方の負担を減らす事ができれば・・・と考えると泥を掻く作業にも力が入るというものだ。

今日の作業は1時間ほどで完了。数日かかったが、一応圃場の周りはこれでOK。自分が作るわけではないのに、なぜかこの秋はいいお米が食べられる感じがして不思議だ。

結果オーライ

4月に入ってから寒い日が続く。あるスタッフのご主人は昨夜会社のお花見会があったようだが、相当寒かったのではないだろうか。

3月も中程ぐらいまではそこそこ暖かい日も多く、そのまま一気に春に突入かという感じもしたが、ここに来て急ブレーキがかかったような感じだ。

今日も朝のうちは雨が降り、気温も低く、溝掃除の続きをしようと思っていたがとても取り掛かる気にはなれなかった。

とりあえず、作業が遅れていたグラス類のメンテナンスを行う。

当店の場合、この時期まだレモングラスの親株はまっ茶色で、生きているのかどうかさえわからない。もちろん株分などの増殖作業もできない。

ある程度育つのを待っていたらスタートが梅雨前になってしまうので、前年の秋に株を掘り上げ、苗作りを行う。そうすることで春(正確には初夏ぐらいになるが・・・)に苗を販売する事ができる。

ところが、この場合問題がある。株分したうち、ある程度の株は冬を越す事ができずに枯れてしまうのだ。なので、春の初めに冬を越した株とそうでない株をよりわけ、また古い葉や雑草を取り除く作業を行う。

今年はこの作業が遅れに遅れ、4月にはいってからとなってしまった。ただ、株の様子は冬の終わりとあまり変わらないので、結果オーライということにしたい。