白袴が多すぎて

一昨日、店頭に置いていた鉢植えのビオラ類が、花がほとんど終わっていたのにそのままになっていたのをようやく剪定できた。

「紺屋の白袴」とはこの事だネェ

と、笑ってスタッフと話をしていたのだが、このフレーズは頻繁に口から出てくる。

今日もそろそろ挿し木ができるかな・・・とラベンダーセイジの株をチェックしに行ったのだが、昨年の枝が残ったまま。

草取りも・・・

新芽は出ているのでもう挿し芽もできそうな感じだが、まずは古い枝の剪定から行わねばならない。

お客様には

「秋咲きのセイジは秋に剪定しておいた方がいいですよ」

なんて偉そうにアドバイスしているのだが、ついつい後回しになっていてこの有様だ。

一方、鉢植えのレモンマリーゴールドは冬の間にきちんと剪定ができていたので、今いい感じで枝が伸び始めている。まだ柔らかいので作業はもう少し先になりそうだが、すぐに取り掛かれそうだ。

まあ、これはむしろ例外的にうまく行った方で、伸びてきた草取や草刈りは全然進められていないし、野菜を植えるつもりの畑も放置状態、まだまだ蒔く種子もいっぱいあるし、挿し木も、あれも、これも・・・

普段からきちんとしていれば、後が楽なのにどうしてこうも「紺屋の白袴」ばかりなのかといつもうなだれてしまう。

だが、よくよく考えてみると、染めるべき白袴が多すぎるのだ。

しかも生き物なので、一度染めても一年、いや場合によっては半年で元に戻ってしまう。一度染めたらそれでOKの紺屋さんとはわけが違う。

まずは袴を減らすことが解決策のようだ。でもそれがまた難しいこともよくわかっている。

外へ出たまえ!

ビニールハウスで水やりをしていたらすぐ目の前で動くものがいる。

大きなバッタだ。この時期にトノサマバッタ?と思ってスマホを近づけるとジリジリとあとずさり。気温は決して低くないとはいえ、動作は緩慢だ。

トノサマバッタって冬を越すのかと思って調べて見たらツチイナゴのようだった。

イネ科の植物を食べるようだが、この棟にはイネ科のハーブはほとんどない。隣の棟なら今柔らかいレモングラスの葉もたくさん伸びているのに、知らないのだろうか。

それよりも畑では雑草がだいぶ伸びてきているからぜひどんどん食べてほしい。こんな屋内(?)に閉じこもっていないで外へ出たまえ!

そこは勘弁してほしい

休憩時間、コーヒーでも入れようと、スタッフがカップを取り出そうとした時、手元からアシナガバチが飛び出してきた。

驚いたスタッフがよく見ると、カップの中に作り始めたばかりの巣が。

まさかこんなところに巣を作ろうとするとは思いもよらなかったが、第一巣が大きくなった時、これでは小さすぎやしないだろうか。

確かに頑丈で水も通さないという意味では陶器のカップは悪くないだろうけれど。

このカップ、その昔、誕生日のプレゼントに、スタッフから送られた手作りの品だ。毎日のように愛用しているし、譲ったりしたら怒られそうだ。

話が通じるならばもうちょっといい場所を探したほうが賢明だよと伝えてやりたい。

彼女(蜂の方)には悪かったが、巣は取り除かせてもらって、いつも通りにコーヒーを楽しませてもらったのである。

ビニールハウス補修

ビニールハウスを覆うビニールは、薄いように見えるが、思いのほか丈夫だ。今使っているものは厚さとしては中程度(いや、薄い部類か)で、0.1mm。

以前は劣化する前に交換を心がけていて、4年サイクルで交換していたが、前回プロのビニールハウス組立業者さんから「まだまだ大丈夫」と言われ、以降もう少し長めに使うことにした。

それでも尖ったものには弱く、昨日自分の不注意で2箇所も穴を開けてしまった。

こういう修理はとにかく早く行うことが大事なので、今日は何をさておき穴塞ぎの作業を行った。

幸い、脚立に乗ればなんとか手が届く位置だったのでビニールハウスの上に上がる必要がなく助かった。

汚れを拭き取る

まずはビニール表面を雑巾で拭いてこびりついた汚れを取り除き、その上で専用のテープを貼り付ける。

貼り付け(テープの方向を間違えた)

これだけの作業だが、以前行ったカラスの被害による穴のように小さい穴がたくさん開いていると、内側から他の人に見てもらいながら貼る必要もあるので結構大変だ。

カラスの被害。3年前ぐらいの補修。今のところ大丈夫
2箇所目。少しうまくできた

今日は2箇所だけなので5分ほどで終了。1箇所目は久しぶりだったのでテープの方向を間違えた。まあ、次の張り替えまでは持つだろう。

中から見ると

押し寄せてくる花と仕事

昨日は荒れた天気で、みぞれも降る始末。午前中は気温も低くて「いま何月だっけ?」と思うぐらい寒かった。

今日は少し気温が上昇したが、それでも4月半ばにしては寒い。飛び交う昆虫もまばらだ。

花たちも少し戸惑っているのか、開花の時期にずれがあるようだ。いつもなら、穏やかな流れで、奥の家の桜が咲き、それが散った頃に畑の中にあるズミが開花して赤とピンク、白の共演を楽しませてくれる。

ズミ。もっと小さいうちの赤い蕾も可愛らしい

ズミの花が葉に入れ替わる頃、ジューンベリーの花が咲き出して、6月の美味しい果実の楽しみを膨らませてくれるのだが、今年はまだ桜が散り切らないうちにズミの葉も出てきて、そのうえにジューンベリーも開花し始めた。

ジューンベリー

いっぺんに開花すると一気ににぎやかになった感じだが、こちらの気まで焦ってくるようだ。

もう少しのんびり春を楽しみたいと思いつつ、次々とするべきことが押し寄せてくる仕事を考えると、話をゆっくり見る余裕もなさそうだ。