草取りの優先順位

何事にも優先順位というものがある。

特に夏から秋の草取りは優先順位が大事だ。暑さや蒸れに弱いラベンダーなどの周りは何をさて置いても雑草に飲み込まれないようにしておかないと、この秋の途中であえなくダウンということも考えられる。

また、草丈が低いものの周りも陽が届くように案外こまめな除草が必要となる。

一方で、暑さに強かったり、生育が旺盛なものはすこし放っておいても大丈夫。例えばレモングラスなどはいずれ掘り上げて株分けするし、暑いうちは雑草を圧倒しそうな勢いなので、ほぼ手間がかからない。

というようなことは頭でわかっていて優先順位は付けやすいが、あまりに雑草がはびこりすぎていると、ついつい後回しになってしまうこともある。

今年の5月ぐらいまでは調子が良かったホワイトベルガモットの株だが、周囲のあまりの草の多さについ後回しにしてしまって、徐々に勢いが弱くなっていった。花は咲いたが、夏を過ぎて主な茎も一本だけになってしまった。

「早くなんとかしなくては」と横目で見つつも、いままで放置してしまい、今日ようやく「エイヤ」っと周囲の草取りに取りかかれた。

基本的に強い植物だが、様子を見る感じではそろそろ新しい株に更新かな・・・と思っていた。

ところが、株元の草を取り除いてみると、地下茎が案外しっかりと伸び始めている。これはまだまだ大丈夫そうだ。

赤みを帯びた茎が地下茎

もうちょっと頑張ってもらいたいので、周囲も少し耕して、株元にたっぷりと腐葉土でも追加してやろうかと思う。きっと答えてくれるだろう。

もう手遅れという可能性もあったが、優先順位は間違っていなかったようだ。

ケンブリッジの緋色

少々乱暴な言い方になるが、ベルガモットの種子を蒔いて望んだような色が出たことが無い。まあ、メーカーの品質にも問題があったのだろう。

特に、15年前ぐらいに蒔いたレッドベルガモットの種子はひどかった。発芽率が悪かった上に、ほとんどがピンク。ため息が漏れたことを今でも覚えている。

これも10年ぐらい前にイギリスの種子メーカーから購入したケンブリッジスカーレットベルガモットの種子も同様、ピンクしか出なかった。以来、探し続けていたこの種類もようやく苗で入手。ようやく開花も確かめ、繁殖できるようになった。

それでも本当に鮮やかなレッドを目に出来るのか開花するまでは疑心暗鬼だった。少し希望が見えたのが、茎の先端付近の葉がやや赤みを帯びてきた頃である。赤の色素をたっぷり体の中に蓄えている様子がうかがえた。

moncambrid0909011

開花が始まる頃には包葉は深い赤みを帯びるようになる。その包葉をバックに目にも鮮やかな緋色が現れた時には正直ホッとした。

ケンブリッジスカーレットベルガモット

この美しい色も私のデジカメでは充分に伝えきれないのがなんとももどかしい限りである。