もっとアピールを

この時期、虫の声がほとんど聞こえなくなるからだろうか、逆に鳥の声がよく聞こえるようになる。

昨日も一番上の畑の付近で小鳥たちが大騒ぎをしていた。木についた実でも食べているのだろうか。今あるのは、キミズミのオレンジ色の実や、サンザシの赤い実、あとはキウイの実ぐらいだろうか。キウイに穴を開けられるのは勘弁してほしいが、他はどうぞどうぞ。

幸い、いままでのところ、キウイが小鳥とかに齧られたのはみたことがない。色味からして美味しさを感じないからだろうか。

同じように、マートルの果実も真っ黒で目立たない。この時期にはかなり大きくなってきて果実らしくなってくるのだが、色が真っ黒、葉ももちろん残っているので余計に見えにくい。

小鳥などに食べてもらうならばもっとアピールするべきでは?と思うが、なんらかの戦略があるのだろう。中東の方ではスパイスに使うこともあるという。小鳥にとってもあまり美味しくないのかもしれない。

咲かない秋のラベンダー

理由はさだかではないが、毎年ならばもっと咲いてくれる秋のコモン系のラベンダーの開花状況が非常に悪い。

暑さが長く続いたため?秋が暖かいため?夏の暑さで株の疲れが蓄積されたため?

この株はようやく1つだけ

決して咲かないわけではなく、いくつかの株はぼちぼち開花しているが、昨年までならば少し目を楽しませてくれる咲き方だったので少し寂しいものがある。

この株は、いくつか咲いたが、ボリュームはいまいち

ま、開花すると言うことは調子が良い証拠でもあるのだが、一方で花を咲かせるということは株にとっても少なからず負担がある。きっと自分で自分を労わるためにこの秋はじっと咲くのを我慢したのだろうと考えることにした。

ま、それに開花してしまうと、秋冬の挿し木に影響もあるのでその点は良しとしたい。

大敵は、欲と焦り

暖かいせいか、冬が迫ってきていることがなかなか実感できないようで、防寒が必要なハーブの掘り上げがずいぶん遅れている。

今日もようやく最後まで残っていたパルマローザの小さい株を掘り上げることができた。畑に植えるのが遅かったので秋までにあまり大きくならなかった。ならばなおさら早めに掘り上げておく必要があったのだが、ついつい、もう少し大きくなるまで・・・と様子を見ているいうちにこんな時期になってしまった。

今回は掘り上げて鉢植えにするのではなく、株分をして販売用に回すことにしたのだが、それでも一株から1ケース(24)ぐらいに分けることができた。

だが、取り掛かったのが昼前の11時過ぎ。お腹も減ってくるし、お昼も刻々と近づいてくる。昼までに終えるつもりだったので、ついつい焦ってしまう。

そのうえ、一株から少しでも多く株分けしたいと言う欲がわいてくる。焦りが余計にそうさせるのだろうか。そんな欲と焦りのなかでの株分は、かならず結果が良くない。株分けのしそこないや、根を傷めたりして活着が悪くなるばかりだ。

お昼過ぎにはなんとか終わったが、自己採点するなら30点ぐらいだろうか。本格的に寒くなるまでに少しでも根が伸びてくれると良いのだが。

まあ、とりあえず一つ終わったことを喜びたい。

でもまだレモングラスの株もいっぱいあるんだよな・・・

11月中旬を忘れさせる

朝夕がずいぶん気温が下がるようになった。自分が寒さを感じるようになると、生き物たちの動きも緩慢になるだろうとつい思ってしまう。

ところが今年はやはり様子が違う。

先日ごろから葉のところどろころに穴が空いてきて気になっていた日本ハッカのホクトだが、「寒くなってきたし、もう放っておいても広がらないだろう」と油断していたら、どんどん食害が広がってきた。

このまま冬を迎えることもありかなと思っていたのだが、そうはいかなさそうで、急遽剪定作業に乗り出した。

たぶん、食害の主はヨトウムシだろうと思っていたのだが、真っ先に見つかったのはナシケンモンだった。ヨトウムシ同様、なんでもバリバリ食べてしまう。

さらに剪定作業をすすめると三匹のまだ小さい(たぶん)ヨトウムシも見つかった。孵化してまだそんなに経っていないのか気温が低くてあまり成長できていないのか。ただ、日本ハッカの方もこの時期とは思えない成長をしているので、食べるものはあるのだろう。

剪定完了

どちらもさっさと捕まえて取り除いたが、ちいさいならばまだ残っているかもしれない。しばらくは観察が必要になりそうだ。

こんな作業をしていると今が11月中旬だということを忘れてしまう。

気楽ではいられない

秋から冬のはじめの季節は一年のうちでも最も気楽な季節だ。

植物の成長も徐々に穏やかになってくるし、害虫の活動も目立たず、病気も少ない。雪が降るまでは天気の心配もそれほどない。そのため、ちょっと気が抜けるシーズンでもある。

少し前はそうだったのだが、ここ数年、もちろん今年も暖かい分、害虫の活動が収まらない。

今日も苗のチェックをしていたらドッグローズの葉に大きな穴が。食べ方を見れば大体予想もつく。チュウレンジハバチの幼虫だ。蛹で冬をこすというが、今頃から孵化してまにあうのだろうか。遅れを取り戻すためにどか食いをされても困るので、しばらく格闘することになった。

先日、スズメバチのことを書いたが、アシナガバチも数が少ないように思える。捕食者が少ないことも影響しているのだろうか。

今後、アシナガバチまで少なくなって、芋虫、毛虫の類が増えるようではそれこそ気楽ではいられなくなりそうだ。