いつもの反省

先日収穫したカルドンの種子、翌日に早速蒔いてみた。

見た目は良くても、実はきちんと結実していなかったり、中身がスカスカだったりして蒔いても発芽しないということも考えられた。

幸い今回はかなり充実した種子だったようで、1週間経つかたたないかのうちに発芽を始め、とてもいい感じの双葉が開き始めた。種子をとって蒔くことは毎年数えきれないほど行っているが、それでもやはり嬉しいものだ。

出るかどうか不安だったので例によって少し多めに蒔いてしまったのだが、予想の倍以上の発芽率。全部が全部苗になるわけではないとはいえ、ちょっと蒔きすぎてしまったことを反省している。

渇水のバロメーター

圃場から目と鼻の先のようなところに名水の滝(小さいけれど)があったりするのだが、圃場の周りは決して水に恵まれているとは言い難い。

ここ数年、毎年のように梅雨明け以降雨が降らない日が延々と続き、毎日天気予報を眺めてはため息をつく日が続いた。もうこれからはそれがスタンダードな夏だという意識が必要かもしれない。

雨が降らないと井戸の水の貯まりが徐々に悪くなってくる。水やりも節水しながらなので気を遣う。

井戸の水の状態は、もちろん目視してもいいのだが、簡単にわかる目安がある。

それがビニールハウス入り口近くにあるキウイだ。あまり根が充実していないのか、雨が降らない日が続くと、徐々に葉が萎れてきて、更には葉を落とし出す。この葉が落ち始めたら、節水に気をつけるタイミングとなる。

今年はお盆に一度雨が降り、少し持ち直したが、その後また雨が降らない日が続いたので、本格的に落ち始めた。井戸をチェックするとやはり貯まり具合が悪くなってきたので、その後はちょっと大変だった。

そんな状況なので、キウイに水を与えることはしなくて葉が落ちるに任せるのだが、今年は例年になく実がついたので、何度か貴重な水を与えてしまった。サイズはお話にならないが、冬前にはちょっと楽しめそうだ。

一度落葉した葉がまた生えてきつつある(明るい色の葉)

カルドンの綿毛に思う

極端な暑さの中ではいろいろなことがどうでもいいと思えてしまう。その反動として涼しくなってくるといろいろなことが目についてしまうようになるものだ。

畑や花壇、ポット苗も、「あれも、これも、それも、どれも」という感じでするべきことが日に日に山積みになっていく感じだ。

とはいえ、側から見ると、そうやって暑さでほったらかしになっているように見えるものでも、わざとそうしているものもある。

畑の隅のカルドンの終わった花。2メートルぐらいのところに枯れた花が残っているので結構目立つ。見た目を気にするならさっさと片付けるべきものだろう。

だが、ここ数年、折れたり草刈機で「剪定」したりして種子の収穫ができずにストックが絶えてしまった。昨年はそもそも結実さえ十分でなかった。

今年は株も復活して花もたくさん咲いたので少しは期待していたのである。猛烈な暑さもむしろプラスに働いたかもしれない。

左は結実しているが、右はほとんど結実していない

なかにはほとんど結実していないものもあったが、しっかり熟したものは巨大なタンポポの綿毛のような奥を探ると次から次へと硬くなった種子が出てくる。猫のノミ取りをしている感じだ。これが、横からバリッと割ったりするよりも取り出しやすかったりする。

不思議なのは、この綿毛、風に吹かれればそれなりにふわっと飛ぶぐらい軽いのだが、種子がたんぽぽやアザミみたいに綿毛としっかりくっついていないようだ。種子もそこそこ大きくて重いのでそもそもこの綿毛ではそんなに遠くへは飛べそうにもない。ではなんのための綿毛だろうか。暑さから種子を守るため?それとも鳥などに食べられないため?モゾモゾと綿毛の中を探りながらそんなことを想像する。

今時AIに尋ねれば、そんなこと瞬時に答えてくれるかもしれない。だが、それがわかったところで、植物の凄さには気づくかもしれないが「ふーん、なるほど」でおしまいだ。それよりも、ああだこうだと頭の中で想像をめぐらしている方がずいぶん楽しいのではないだろうか。

100粒ほど取り終えたところで他にも気になることを思い出したので、一旦終了。また手が空いた時に続きはしようと思う。

 

追記

その後追加で種子を集めていたら、綿毛と繋がっていた種子があったので、そっと飛ばしてみたら、パラシュートのように降下していった。見上げるようなところに咲く花なので、風が吹いたらそれなりに遠くまで飛んでいけそうだ。そのために高いところに花を咲かせるとも考えられそうだ。

 

雪と地震被害の片付け

※追伸、お見舞いお礼

本日は多くの方からお見舞いのメールをいただきました。おかげさまで大きな被害もなく、通常通りの生活と仕事ができております。ありがとうございました。

 

先日の雪で潰れてしまったローズマリー、ようやく雪が溶けて姿を現した。

今まであまり気にしていなかったが、株元にジャノヒゲがずいぶん繁茂しているし、根元がずいぶん傷んでいる。これはもう株を更新しなさいという意味なのだと捉えることにした。

とりあえずは、今後バッサリ剪定するとして、今日のところは多めに挿木をすることにした。

準備をし始めたところで、強烈な揺れがきた。瞬時に防災のサイレンと緊急地震速報が鳴り響く。こういう時、ビニールハウスの中は案外安心だ。骨格の揺れもむしろ春一番の強風の時の方が大きいぐらいだ。

まずは震源地が気になる。昨日の夕方、気づかないほどの小さな地震があったのだが、まさか今日の震源がこの辺りだとは思わなかった。ネットやラジオの速報で知り、びっくりする。震度5強。

山陰地方はおそらく他の地域に比べると地震は少ない方ではないだろうか。今日の地震も2000年の鳥取県西部地震以来の揺れのように感じた。(今調べると、その時松江市は震度5弱だったというので今日の地震の方が大きいようだ)

見たところ周囲も被害は見られないし、道路も車が走っている。時々余震はあったものの、ニュースなどの情報や連絡を取り合った人たちからの話を聞いても、とんでもない状況ではなさそうで一安心する。

転倒した鉢

ビニールハウスの中は、ところどころで不安定なところに置いていた鉢が倒れたり落ちたりしていた。

落下したセイジの鉢

 

幸い、数はそれほど多くなく、ついでに植え替えたり、先ほどのローズマリーと一緒についでに挿木をしたりした。

ついでに植え替え

昼、一旦自宅に戻ったが、「こういうところに置いてはいけません」というものがしっかり落下していた。もう少し本気で地震対策をせねばと思わせる年明けとなった。

雪の中のメンテナンス

元旦、夜から降雪の予報が出ていたので、元旦にも関わらず、対策にハウスに出かけた。昨年は雪対策なしで過ごせたのだが、今回はちょっと気になったということもある。

その夜はそれほどでもなかったが、二日の日中は雪が降り続き、米子道も、松江尾道線の山陰側の一部も通行止めとなった。周辺の道路もそれなりに走る車があるので、出かけるには支障はなかったが、こんな時にフラフラと出かけても面倒なことに巻き込まれるのがオチなのでおとなしく自宅でのんびり過ごした。

それでも三日は一応雪の様子を見に出かけることにした。ハウスの周囲は車が通った跡もわずか。犬の散歩の足跡だけが残っていた。

屋根からの雪で多そうに見えるが心配するほどではなかった

雪は、思った通りあまり多くはなく、ビニールハウスの心配をする必要はなかったが、かなり重かったようだ。色々な親木の枝が折れ曲がったり、ローズマリーの一株はペシャンコになっていた。もちろんここで慌ててもどうにもならないので融けるのを待つことにする。

 

今までこれほど潰れたのは稀

井戸水も勢いよく出る。水道管は凍っていないようだ。

秋に試作した屋外で寒さに当てるための棚も異常なし。見回りは一応完了。

昼までしばらくあったが、作業はしない。休憩ハウスの薪ストーブに火をつけて、革製のツールのメンテナンスを行う。毎年、刃物研ぎと一緒に年末にすることが多いが、刃物研ぎだけ終えて年を越したので、今日はゆっくり革の手入れを行う。

一番よく使うハサミケースと、腰袋、ずいぶん酷使したので、革も傷んでいる。保革油を丁寧に薄く塗り広げる。

背にストーブの暖かさを浴びながら、好きな音楽をのんびりと聴きつつの手入れ。こういう時間はいいものだ。

腰袋は内側が表皮なので、クルンとひっくり返して塗っていく。剪定鋏をつい投げ入れるので傷だらけだ。そのうち穴が開きそうだ。

ハサミケースは細かい作りなので丁寧に。寒さで硬くなった保革油をストーブで温めて柔らかくすると塗りやすい。いつも事務所でしていた作業だが、次からもここですると良さそうだ。

ついでにスマホのケースもメンテナンス。こちらもフロントのフラップがずいぶん傷んでいる。冬の間に付け替えておくのも良いかもしれない。

夢中になっていたらあっという間に昼前。革のツールは明日までこのままにして油を馴染ませることにして帰宅することにした。