冬の雨が小休止する間を縫って庭作業が続く。さすがに 12月も半ばになると花の数も限られ、お庭の彩度も低くなりがちだ。
そんななかで孤軍奮闘しているのが宿根ネメシア。今年10月に植えたばかりなのだが、暖かめの秋のせいもあるのか、一回り成長して花をつけ始めていた。
お客様からは喜んでいただいてはいるものの、きっと雪が降っても雪の中で花を咲かせるのだろうと思うと「まあ、ちょっと休憩して、春から咲かせてはいかが?」と言いたくなる。雪の重みでほとんどちぎれそうになった枝で花を咲かせているのを見ると哀れに感じるというよりむしろあきれてしまうぐらいだ。
自分の庭ならさっさと剪定しちゃうところだが、お客さんのお庭では、数少ない花を取り除くのはなかなか難しいところなのである。