ローズマリーと蛇の夢

休憩の時、「今年は暖かい」という話になった。

まず、この時期には増えにくいアブラムシがゆっくりとはいえ増えつつある。

普段の年ならもう葉っぱが白くなって落ちてしまう畑のティートゥリーの親木がまだ緑色のまま。こんなことは初めてだ。

これも親木だが、鉢植えのミントマリーゴールドにまだ葉があるどころか花まで咲かせて(残って)いる。

今のところ雪かきなどしなくていい状況は本当にありがたいが、寒い時にきちんと寒くならないのはやはり心配だ。

畑に植えているローズマリーも例年は対策が間に合わず雪でボキボキ折れたりするが、今年は全く被害がない。

そんなローズマリーをふとみると、ある種類の枝先が黄色っぽい。目を近づけたらおやおや、斑入りになっている。枝変わりだろうか。

斑入りでないところが結構少ない。夏は焼けてしまいそうだ

ローズマリーは、種類も多いが、当店の一番初期段階から栽培している。記憶を辿ってみるが、このように斑入りになったことはなかったように思う。

他の斑入り種のように、暖かくなると消えてしまう可能性も高いが、もしきれいに残るようならば増やしてみる価値もあるかもしれない。

そういえば、昨夜、蛇の夢を見た。この辺りでは、蛇の夢はお金が儲かるという吉兆とされる。「もしや・・・」なんてニヤニヤするのも良いが、実際のところは、昨日地元の自然館で蛇やウナギをたくさん見たから・・・というのが原因なのだろう。

一つだけ残されたグリップ

ときどき雪が舞う一日。とはいっても、積もるまでにはならない。ビニールハウスの雪も徐々に落ちていく。今夜も雪マークだが、この調子なら大丈夫そうだ。

冬の少し長めの休みもついに終了。夏は一月以上の通販休止期間があるが、実際のところは水やりには油断できないし、台風はやってくるし、そもそも暑い。あまり休みをエンジョイするという実感が湧きにくい。

冬は年末年始を挟んでプラスアルファ程度だが、大雪にならない限り、まだ気持ちに余裕がある。少しは体を休めた感もあるように思う。

そういう調子なので、本格的に仕事が始まっても、片付けやいろいろなメンテナンス作業が多い。気持ち的にもいまの時期なら細かいところに気がつきやすいのだ。

先週、苗を移動するときに一輪車(この辺りでは通称猫車)の持ち手の部分にしたたかスネを当ててしまってしゃがみ込んでしまった。ゴムのグリップは何年も前に劣化して外れてしまったままずっと使っている。さして不都合もないのだが、気持ちに余裕があると、直しておこうかという気分になるものだ。

ネットで探すと百円を切っていたり、せいぜい数百円。といっても送料がかかる。松江市は、県庁所在地といってもそこは島根県。大きなホームセンターはあっても少ない人口のためになんでもかんでも品揃えしているわけではない。

ホームセンターを何件も探し回っても結局は品物がなくてネットで注文するというパターンは多い。今回もそうなると思っていたのだが、なんと昨日、たまたま他の用事で立ち寄ったホームセンターで、なぜか3つだけ残されていたグリップを発見。ただ、3つが3つとも微妙に形や色が違うという奇妙な状況。値段は55円。屋外の棚に長年放置してあったのか、歪んで色も褪せていた。

さてどうしようかと、とりあえず店員さんに「これって、在庫限りですか?」と尋ねてみたが、やはりそのようだ。「大丈夫ですかねぇ?」と聞いてみても曖昧な返事しか返ってこない。まあ一つ50円のアイテムにかまっていられないのだろう。怖いもの見たさ?という気持ちで3つのうちからそれでも程度が良さそうな二つを購入した。

さらには、バーコードもついていなかった模様。いったいいつからここにあったのだろう。

形は同じなのだが、色合いや質感がかなり違う・・・

今日早速取り付けてみた。素直には入らないなという予感は当たり、木槌で叩き込む。変色してしまったが大丈夫だろうか。

ただ、これでスネをぶつけてもすこしは痛さが和らぐだろうし、真冬の冷たいグリップ(そもそも手袋してるけど)や真夏の激アツのグリップを握らずにすみそうだ。

今になって気がかりなのは一つだけ店頭に残されたグリップ。どういう結末を迎えるのだろう。

ひとりぼっちの苗のために

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。

本年もSORAMIMIハーブショップをよろしくお願いいたします。

このブログ毎年、大雪ネタなどで始まって数回記載したのち、春のシーズン到来とともに徐々に投稿がゼロに近づいていくのをここ数年繰り返しているので、今年こそは週一ペースぐらいで続けることができればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

ということで以下本編です。

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ブログが続かないのもここ数年の悩みの種だが、そもそも悩みの種は毎年、ボリジの種子ぐらいたくさんできる。これがカモミールの種子だったら収拾がつかなくなりそうだが。

なかなか片付かないでいる悩みの種のひとつが、「売りたいけれど売れない」という苗問題だ。

多品種少量生産というスタイルなので元々、育ちにくかったり、歩留まりが悪い種類の中には、その年、一株とか、ふた株しか育たない苗もあったりする。病気や害虫で全滅に近い被害を受けた種類が、一つだけ残ることもある。

一つだけ育った苗

基本的に、新たに育った苗は発売開始とともにメールマガジンでお伝えしているのだが、数が少ないと発売開始することができない。数十株単位で育っていても、人気のため、瞬時に品切れになってお叱りを受けることもときにはある。もちろん、十分な数を育てられなかった当方に問題があるので頭を下げるより他に方法はないのだが。

まして、一株、ふた株だけでは、発売されずにそのままという苗になってしまう。それでも、できるだけスタッフが個人的に育てたり、親株として畑に植えたり、古い株を更新するために使ったりするように努めているが、それでもやはり1つだけポツンと残っている苗を見るとすっきりしないものである。

 

また、残念なことだが、注文キャンセルされた苗がそういう苗になることもある。ご注文から間もないキャンセルならばすぐに在庫に戻すことができるのだが、問題はご注文からキャンセル希望まで長い日数がかかった場合(一向に連絡がなかった場合も)だ。すでに同じ種類の株は売り切れてしまっているのに、一つだけ残ってしまう。

逆に、残ったのではなく、先行し過ぎて育ったという場合もある。

なぜか一つだけ

当店の苗は多くが株分けや挿木など、いわゆるクローンが多いので同じ種類なら性質も似ており、育つはやさも比較的揃っている(品種改良された近年のお育ちの良い園芸種などに比べれば劣るが)。それでも何かの影響で一つだけなぜか育ちが速い株があったりする。もちろん、他の苗が育つまで待ってから発売開始しても良いのだが、それだけ大きくなりすぎていたり、根詰まりを起こしそうになることもある。一年草なら尚更放っておくと季節によっては花がつき始めることさえある(この場合は、大抵畑行きになるのだが・・・)。

一方で樹木系の種類の場合は成長がゆっくりのものが多く、成育に差が出やすい。同じ時期に挿木してポット上げをしたのに、実際に販売できるまでに半年以上差が出ることもある。

日々、苗の手入れをしながらこういう苗を横目で見つつ、どうにかしたいと思い続けて何年もすぎていった。

一つだけ残った苗たち

ようやく考えもまとまり、こういった、いろいろな事情で数少なく残ってしまった苗を必要としている方もいるには違いないということで、「限定商品」として販売することになった。

ここまで読んでいただいた方ならわざわざ言うまでもないことなのだが、これらの苗は数が非常に少ないので(1株、2株もざら)、すぐに売り切れたり、在庫表示の更新が間に合わない場合も考えられる。

また、商品写真と現状がずいぶん違っている場合もある。こちらはご注文後に確認できる現状の写真で見ていただければと思う。

そのほか、可能性として、時期的に早かったり、遅かったりする場合もあるだろう。なるべく育てやすい時期に発売できるようにするのが基本ではあるが、この辺りはご勘弁願いたい。

また、当然のことながらメールマガジンで紹介することも現実的ではないので、面倒でも「限定商品」のページをチェックしてみていただくよりほかにはない。

現状、下記のようなサービスもあるようなのので、使って見るのも良いかもしれないが。

Webサイト更新チェック アプリおすすめ5選(外部サイト)

https://applion.jp/iphone/topic/220177/

「限定商品」のページから、一つでも、ひとりぼっちの苗が巣立っていくよう願う2022年の初頭である。

苗ページ(限定商品) | ハーブ苗の通販 無農薬・安心の専門店 | SORAMIMIハーブショップ

https://www.qherb.jp/onlineshop/gardening/plants/onlineshop-plantslimited.html

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そういったこともご理解の上で、苗を育ててみたいという方はぜひご注文ください。いつもではないですが、ときにはレアな種類もご紹介できるのでは・・・と思っています。

繰り返しになりますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。