レギュラー入り

三寒四温という言葉は、冬の言葉のようだが、3月も終わりになってきているのに、三寒四温というよりも五寒二温ぐらいの今日この頃。

数日前、ようやく今年初めてのモンシロチョウを目にしてホッとしていたのに、昨日今日ととても冷たい雨と曇りの日が続く。

今朝も、うっかりネックウォーマーを忘れてきてとても後悔することになった。

同じく、まだまだ使用頻度が高いのが手袋。植物に触れるときは手袋越しではストレスを感じるので極力素手なのだが、他の雑多な作業の時は手袋は欠かせない。

なので、1日の間に脱いだりつけたりを何回も行うことになる。と、必ず起こるのが手袋の紛失。まさか小さな子供のように、両方を毛糸で繋げておくわけにも行かないし、ポケットへの収納は経験的にも案外落としやすいしポケットが泥だらけになる(まあいいけど)。ベルトに挟んでみたり、いろいろ試したあげく、ここ2年ほど使っているのがこんなクリップ。

滅多に落ちないし、手袋の付け外しも比較的簡単だ。同じタイプのものはいろいろあって、いいと思うといろいろ試してみたくなる。

今のはもともと初代だが、2代目、3代目に浮気したこともある。

左のブルーのが2代目。これは、しっかり保持してくれるのはいいのだが、取り外しが結構面倒。結局、手のひら大の雑巾を挟んで、ちょっとした手拭きを腰からぶら下げるのに使っている。

3代目も見た目は良かったのだが、手袋をつけたり外すときに、しっかり両手を使わざるを得ないので、いつしか使わなくなり、初代にもどってしまった。今のところ出番はないが、手袋の付け外しが作業ほど頻繁ではない山登り用に試してみたいと思っている。

冬の間は、ほぼ欠かさず毎日腰からぶら下がっているのだが、本格的に暖かくなると徐々に使わなくなっていく。

例によって、秋になって使おうというとき、どこにしまったかわからなくなって大騒ぎする。いずれも百均などで購入したが、こういうグッズはなかなか定番として置かれることは稀なので、探し回ることになる。

レギュラー入りした以上、大切にせねばならない。

視点

地植えで大きく育ったギンヨウボダイジュ、3メートルぐらいまでは剪定も楽で、落葉後に適当に剪定していたのだが、太い枝が人間の太腿ぐらいになると、いろいろと難儀になってきた。

手鋸で切れそうな太さの枝は相当高いところに登る必要があるし、低い位置の枝はチェーンソーでなければ太刀打ちできないようになってきた。

しかも、大きな樹木を剪定するときには小さな草花を剪定するのとはまた違う視点が必要だ。

我々は普段上から草花を見て剪定しているが、樹木の場合は下から見上げたり、枝に登って剪定する。下から見上げて剪定する場所を決めても、あとで離れて見ると妙なところを切ってしまっていたりする。ましてや枝に登って剪定するとなおさらおかしくなる。

草と樹木という違いもあるのだろうが、自己流で剪定した後は伸び方もなんか変で、妙なところから変な方向に枝が伸び始める。

数年前、ついに諦めて、プロの庭師さんにお願いすることにした。この冬もお願いしていたのだが、2月の終わりになっても来られないので、忙しいのかな・・・、仕方ないから適当に切ろうか(庭師さんからするとやめてほしいことだが)・・・。と思っていたら2月の最終日、作業に来ていただけた。

当日、自分の都合が悪く実際の作業を目にする事はできず残念だったが、翌朝来てみると薪ストーブ用にきちんと切り揃えられた枝が積んであった。

この心配りも嬉しいが、実際に剪定していただいた樹を見るのがまた楽しい。毎回、「どうしてこういう場所を?」という位置で剪定してあるのだ。何度も見ているがまだよくわからない。

きっと、即座に判断して剪定位置を決められるのだろう。木に登っていても、全体像が頭の中に映っているのかもしれない。

また、樹木医でもあるこの庭師さん、ただ形を整えるだけではなく、今後の樹の成長を考えながら剪定していただいている。実際にお願いするようになってから、自分がやっていた時のように剪定の反動でいたずらに枝が伸びることがなくなった。

剪定された枝の量も毎年減っていく感じだ。当店のスタッフの中にも彼に松の剪定をお願いしているものがいるが、毎年作業時間が短くなっているという。

「子供と同じで、押さえつけると反発します」というのは彼の言葉。樹木を見る視点。見習いたいものだ。