裏のナチュラルガーデン

ビニールハウス裏の荒地は、普段は雑草がただただ伸び続けている。荒地とはいえ持ち主さんも年に2~3度草刈りをされているので、それほど気になる場所でもないが。

ただ、秋のこのシーズンだけは少し違う。

お盆ごろの草刈りで短くなった雑草たちがそれぞれに伸び、一斉に花をつける。

手前にはサクラタデの薄いピンク。その後ろにはミゾソバの鮮やかなピンクが広がる。このふたつは、高さも揃ってとても見事。

その横には適度な高さのセイタカアワダチソウがイエローの花穂を伸ばす。

奥と手前の方には目にも鮮やかなカンナの赤。特徴的な大きな葉もまたいいコントラストとなっている。

写真では見えにくいが、真ん中付近にはムラサキシキブが実をつけ、紫色のアクセントだ。セイタカアワダチソウの中からぴょこんと顔を出しているススキの穂もまた秋らしさを演出している。

実際このようなガーデンを人為的に作れるだろうか(この場所も、夏の草刈りという人為的な作業は行われているのだが)と毎年のように思う。

手を入れてしまうと、かえってうまくいかなさそうなナチュラルガーデン。放置されたままの姿を楽しむのがベストなのだろう。