毎年のように、お客様から「おじいさんがススキと間違えてレモングラスを刈ってしまった」という声を聴く。
草刈機でバッサリ刈っても、株が残っていたらまたすぐに伸びてくるからあまり心配はいらない。でも、本格的に掘り上げてしまったりするとお手上げだ。
我々はさすがに間違えてというのはあまりないとはいえ、暑さの中、ハードな時期の草刈りでウッカリと親木を切ってしまうことは珍しくない。
その防止のために、支柱を立てて予防をしている。今日ふとみたら、支柱の一つに植えた覚えのないツルが巻き付いていた。
ヤブガラシである。ビンボウカズラとも言われるのだが、こちらの名前の方がピンとくる。貧乏暇なしとも言われるように、暇がなくて草取りができないとこの雑草が繁茂するという由来は、ただただ頷かざるを得ない。
毎日のようにこの前を通っているのに気が付かなかったのだが、いつの間に伸びたのだろう。あらためてツルの成長の勢いには驚かされる。
あまりに堂々としているので、知らない人が見たらこっちを植えていると思われるに違いない。

支柱を立てた本来の対象は下で草に埋もれていたカルドンだ。ヤブガラシ、根もすごく強いので、厄介。カルドンを移動させるか・・・せっかく根付いて大きくなり始めたのにそっちも気が進まないのだが・・・。



例年、4月にちょうど桜と入れ替わるように咲いてくれるこのズミ。この夏の渇水で葉が完全に落ちてしまった。もちろん、株自体は枯れることはなかった。葉を落として自分の身を守ったのだろう。果実もしっかり残っていたので、次世代を優先したのかもしれない。



今回は全く予期しない場所だった。作業した場所からは離れていたが、確かにこの場所は通ったと思うのできっと何かの拍子に落としたのだろう。下が草むらなので落ちた音に気が付かなかったのも仕方がない。朝から何度も通っていたところなのに悔しい限り。

