梅、ほころぶ

店の裏手にある梅の枝に赤いものを見つけた。普段あまり気にすることも無いし、花が咲いているのが分かったのもたまたま車で横を通りすぎた時だった。

梅
桜と梅とどちらが好きかと問われれば、寒い中で凛と咲く梅の力強さの方にむしろ引かれる。店について、すぐに梅の木の元へむかった。

灰色の雲に覆われることが多い冬には珍しく柔らかな光が差していて梅も嬉しそうだ。辛い冬のさなかにも少しだけホッとできる瞬間。梅、ほころぶ、私、よろこぶ。