より色濃く

気温が低く、冷たい雨が降る日が多い。たまに日が差しても、長くは続かないから気温も低いままだ。

一月ほど前、もう一歩で咲きそうだったラベンダーの花穂も蕾のまま。色だけ濃くなるも、開花には至らない。

開花した花穂も同じようにとても濃く、良い色だ。このあたりでは初夏にこの色で咲くことは種類にもよるが滅多にない。

蕾のままのこの深い色合いもまた良いものなので、無理に咲かなくてもいいように思う。

空気が乾いている地域ならこのままドライフラワーにもなりそうだ。残念ながら毎日のように雨が降るここ山陰では無理な話だが。

春を迎える確率

肌にも感じるぐらい、朝の気温が下がってきた。金曜日の朝は、溜めていた水に氷が張っていた。

寒さに弱い種類については、ほぼ対策ができていたと思っていたのだが、ホワイトヘリオトロープを見落としていた。

ケース単位で置いてあると見逃すことはほぼないのだが、たまたま6株だけ置いてあったので二重ハウスに移動し忘れていた。

今朝見たら葉のところどころが黒っぽく。明らかに寒さにやられている。

傷んだ葉はもう戻らないが、株自体は致命傷ではない。暖かくなるまでしばらく養生すれば、下の方から新芽も伸びてくるだろう。それにこの時期は販売する事もできないし。

逆に、初めから二重ハウスで甘やかして育てると、寒さの底のようなときに耐えられない事もある。ここまで厳しくしておいた方がむしろ春を迎えられる確率が上がるかもしれない。

順調なスタート

今年も蕎麦殻のクン炭作りがスタートした。昨年までは、製作に使う設備が老朽化してしまい、消火に時間がかかったり、ロスも多く出ていた。

そこで、今年は思い切って設備も新調。製作にも気合が入る。

最初の第一回はそれでも心配だったのだが、要らぬ心配だったようで、非常に順調に製作が進んだ。

出来上がりも良好。目安としては、写真にあるような青みがかかった炭ができること。手ですくってサラサラと落とすと、シャリンとした金属的な音も聞こえてきたりする。

順調に製作が進むとやはり気持ちが良い。楽しく作れるのはいいのだが、つい作りすぎないように気をつけたいものだ。

寒空のてんとう虫

数年前に植えた、アラビアンナイトラベンダーだが、順調に成長して、直径が軽く1メートルを超えるような大株になってしまった。

一部枝の調子が悪く、葉にも異変が見られる。

本当はこうなる前にこまめに剪定しておくべきだったのだが、挿し木用の親木にも使うし・・・とか、他の株の剪定を優先してしまったりした結果だ。

雪マークも今後増えてくるだろうし、大株であればあるほど重い雪が降ると潰れて枝が裂けてしまいやすい。

そこで、思い切ってかなり強めな剪定を行うことにした。

実際、株元の一部がが裂けているぐらいだから、最悪の場合も考慮しつつ、極端に小さくなるように剪定をした。

それでも一応グリーンの芽がそれぞれの枝に残ることは気をつけた。(もちろん、慣れない方や、絶対に枯らしたくないという人は真似しないように)。

株元では、一匹のてんとう虫が寒そうに固まっていた。さっきまで大きな天井があったのに、いきなり寒空にさらされてびっくりしているかもしれない。

寒さと食欲

秋の始め頃だったように思う。親株のチェックをしていたら、ホワイトワイルドストロベリーの鉢がとてもくたびれていることに気がついた。

ひと株ひと株が貧弱になって、ランナーも細く、その先の子株もまた頼りなかった。

できるだけ毎年植え替えるようにはしているのだが、この前の冬植え替えができていなかったのも原因のようだ。

このままでは今後の増殖にも影響があるので急いで植え替えを行った。予想では来年の春頃から勢いが戻ってランナーもたくさん出してくれるに違いないと予想していた。

ところが気がついてみたら一気に成長が進んでまるで春のような勢いだ。肥料が多かったということも考えにくいので気温の影響だろうか。

まあ、それはいいとして、たくさん出始めたランナーの先にすでに子株も大きくなりつつあるのだが、子株に早速アブラムシが集まり始めた。

さすがに栄養がたくさん送られて柔らかいところをよくご存知だ。鉢の方にある親株にはほとんどついていない。下にぶら下がっている子株にばかりアブラムシが。

空中で風にさらされるのに寒くないのだろうか。いくら寒くても美味しいものが得られる場所が良いようだ。極寒のなか、ラーメン屋の前に並ぶ人間と同じなのかもしれない。寒さに耐えるからこそ感じられる美味しさを知ってるとは、通ですなぁ。