春のような日差しとローズマリー

穏やかな天気の日が続く。昨日など、ふと3月初旬のような気分がしたぐらいだ。

日差しがでてくるとなおさら春のようで、鉢植えのドワーフブルーローズマリーも気持ちよさそうに咲いている。

冬に咲く数少ないハーブであるローズマリー、これさえも咲かなかったら本当に寂しいのだが、ブルーのローズマリーは山陰のどんよりとした冬空の下で咲いているとすこし寂しさを感じざるを得ない。

やはり、明るい光の中で咲き、ミツバチでも飛んでくるとなお嬉しいものだ。「春のよう」とはいっても、ミツバチがやってくるのはまだ二ヶ月ぐらい先だろうか。

例年、2月に入るとこの地域も晴れの日が多くなってくる。今年は春の到来も早いとの予想がニュースで流れていた。

本当に春になるとゆっくりと花を眺めている時間も少なくなる。むしろいま、しっかり眺めておくべきかもしれない。

世代交代

一番山側にあるビニールハウス、その前に堂々と枝を広げているのがネムノキだ。実生から育って、二十年近く良い日陰を作ってくれている。

夏はちょうど作業台にいい影を落としてくれているので欠かせない存在だ。

この時期、毎年樹木医さんにきてもらって剪定をしていただいている。

ただ、そろそろ至る所が腐朽してきたようで、安全も考える必要が出てきた模様だ。

樹木医さんの提案は、これも実生でちょうどネムノキの下に生えてきたエノキと交代させてはとのこと。生き物なので世代交代は止むなしだ。

ローズマリーとネムノキの間に生えてきた

今すぐにというわけではないものの、数年かけて徐々に移行していく予定となりそうだ。

まだ背丈に満たないような頼りないエノキだが、何年か後にはビニールハウスに陰を落とすようになってくれるのを期待したい。

苔むす棚

冬は苗の雑草対策は比較的楽なのだが、油断していると苔が生える。山陰の湿度の高い冬は苔にとっても快適なのだろう。水も与えるしね。

しかし、いままで気が付かなかったのだが、今日いわゆる「二度見した」のが、ビニールハウスの中にあるスチール棚。中古をもらってもう15年ぐらいになるのだが、至る所錆びてきて少し心配していた。

強風の日には雨も当たりやすく、スギなどの花粉も落ちやすい外側に苔は集中している

ところが、気がつくと、赤錆ではなく、緑錆?いやいや、これはコケではないか・・・。

ビニールハウスのビニールにまで苔が生えるような環境なので、スチールの棚にも生えてもおかしくないのだが。

さてさて、どうしたものやら。赤錆ならば錆び取りという手もあるのだが、スチールに生える苔。どうしたらいいのだろう。

余計なお世話

天気が良い日が続く。昨日はこの冬2回目ぐらいだろうか、水溜め用の風呂桶に氷が張った。

例年に比べて植物たちへの寒さの影響は弱いように思う。

ハニーサックルの仲間は葉を赤くして冬を耐え忍ぶ姿から、忍冬と呼ばれるが、種類によって冬の姿が少しずつ異なる。

日本のニンドウは確かに赤っぽく冬を耐え忍んでいる感じがするが、今年はいわゆるハニーサックル(L. perlclymenum)はもっと赤紫になっている。もう少し寒かったら落葉してしまいそうだ。

一方、さっさと落葉してしまったのがゴールドフレームハニーサックル。そのほかにも、グラハムトーマスの苗も落葉してしまった。いずれもしっかり春に備えた新芽ができているので心配する必要はない。

これらの姿を見ていると、赤くなってまで耐え忍ぶよりもさっさと葉を落としてしまう方が楽そうにみえるのだが、余計なお世話なのだろう。

冬だからこそ(2)

冬だからこそ(1)から続く。

事務所に戻ってから、採寸図をもとに展開図を作ってみる。うん、他の季節なら絶対にしない様な作業だ。だが、こういう作業も面白い。

さて、もともとないものを作る時、次の段階が一番難しい。

どういう材料を使ってどのように目的物に仕上げて行くべきか。

展開図のような一枚板ならば、適切な厚さの鉄板を用意して形を調えていけばいい。だが、今回は立体。折り曲がった部分が3箇所ある。3箇所を折り曲げる方法、3箇所を溶接する方法、すでに折れ曲がったものを溶接または接着する方法など色々なパターンがありそうだ。

考えた結果、すでに折れ曲がっているものを組み合わせるという方針に固まった。ホームセンターにあるアングルなどの補強金具を削ったりすればできそうな気がした。すでに穴も空いている場合も多いので、うまくいけば穴あけの手間も省けるかもしれない。

ということで、展開図を持ってホームセンターへ。補強金具のコーナーを物色する。かなり目的に近いものもあったが、決定打に欠ける。

近くの鉄材コーナーも見て回ったときに、Cチャンが並べてあるのが目に入った。厚さは適当だし、必要な幅は・・・と展開図を当ててみると十分。それにCチャンなら余った材料が手持ちにある。鉄工はあまり得意でないが、何度か使ったことのある素材なのでそういう点も心強い。Cチャンを加工して曲げて・・・場合によっては溶接すればよさそうだ。

結局ホームセンターでは何も買わずに終わった。

圃場に戻り早速加工開始。サンダーでCチャンをどんどん切っていく。寒いが、これぐらいの方が丁寧な作業につながる。火花が散る作業、暑い時期はごめんだ。

そう時間もかからずに切断作業も完了。まずまずの出来。ところどころ寸法が違うが、実用に適えば構わない。普段は誰も(自分も)目にしないところだ。

穴あけ作業

穴あけは少し慎重に行う。本体との接続部分もだし、フック固定のバーがうまくささらないと困る。しかし、慎重に行なったにもかかわらずずいぶんズレてしまった・・・。

折り曲げ箇所もバイスに固定してペンチと金槌を使ったら思ったよりも簡単にできた。まさに案ずるより産むが易し。

それでも、予想外にうまくできたのが嬉しくて、ついスタッフに自慢してしまった・・・

材料に使ったCチャン

塗装までしなくてよさそうだが、せっかく作ったので、塗装も行いたくなった。

仮組。少しズレた
塗装中

だが、念の為、塗装前に本体に仮組してみる。少しズレたが問題なかったので、塗装。

乾燥後にリベットで取り付ける。リベットも手持ちのもので対応できた。

若干歪んでいるが、まあよしとしよう。フックも問題なくかかる。紐も取り付けて無事完成。

修理完成

ごく一部の修理ではあるが、たぶんパーツとして手に入れることはできないので、おそらく開閉部全体の交換が必要になるだろう。

開閉部は、昔の記憶では2万円ぐらいかと思っていたが、現在の新品価格を調べたところ4万円していた。もし、取り付け、廃棄まで業者にお願いしたら5万円以上の出費になるだろう。大儲けした気分だ。

しかし、今回一番得られたものは、Cチャンが案外(自分的には)使いやすい素材だということに気がつけたということ。鉄工の幅が広がりそうだ。