ワラジムシの夢

立春を過ぎたが、例年この頃が一番寒い。今週は雪マークも多い。

きっとそれを過ぎたら春の兆しが見えてきそうだ。今朝はうっすらと積雪。ただ、車が通る道路には雪はほぼない。

今日も、寒さの中でご注文いただいた苗を準備してチェックする作業。

必ず行う根の確認では、ポットの底にワラジムシが潜んでいる苗がいくつかあった。

他の季節なら、ひっくり返してポットを外した時点で向こうも気がつくようで慌てて横へ逃げていくのだが、今日は寒いせいかじっとして動かない。色がグレーなので気をつけていないと見落としてしまいそうだ。

それでも竹のヘラでつついてやるとびっくりして動き出した。

この寒い時に眠っているのを起こされるのはきっと嫌だろう。楽しい夢を見つつ春を待っていたかもしれない。普段はなんとも思わないが、今日はちょっとだけすまなく思った。

そのまま気づかれずに、眠ったまま遠い暖かい地まで苗と一緒に移動・・・。目が醒めたら南国だった・・・というのはどうなのかな。

それこそワラジムシの夢かもしれない。

すじ状の雲

天気予報によると今日から強い冬型の気圧配置になるという。

朝の時点では、夜中にごくうっすらと雪が降ったようだ。

午前中早いうちには、いっとき乾いた雪がサラサラと降り、畑は一瞬白くなった。

膨らんで、今年は開花も早そうに思えていた月桂樹の蕾も急な寒さに耐えているようだ。

昼前から午後にかけてはこの季節特有のすじ状の雲が何度も通り過ぎたようだ。しばらく晴れ間が見えたかと思ったら穏やかな日が差し、しばらくすると再び空が暗くなり、冷たい風とともに雪が舞い始めることの繰り返しだった。

以前、カウンターから日本海が一望できるカフェのマスターに、「すじ状の雲」っていうけれど、ここぐらい遠くまで見渡せると気象衛星の画像のようなすじが見えるものですか?と尋ねたことがある。

海が一望できるとはいっても限度はあるようだ。「とても見えない」との答えが返ってきた。

地中化の問題

午前中はたまに日が差し、比較的穏やかな天気。作業へのモチベーションも高まり、昨日の作業を完了させてしまおうという気になる。

水回りの作業を行うとき、一番心配なのは締め付け金具が錆びていて取れない場合だが、今回は3箇所とも順調に外すことができた。

埋設するパイプの中で繋ぐことになるホースもあったが、難なく完了。

今回、三本のホースをパイプに入れることになったので入らない場合も心配したものの、こちらも問題なし。

パイプが歩行面から飛び出さないように少し調整。掘り出した土で埋めるつもりだったのも、気をよくしてサラのマサ土を使うことにした。特に意味はないが。

今日の作業も、片付けも含めて15分もかかっただろうか。本当、取り掛かるとすぐなのだ。

やはりホースがあらわになっているのと、そうでないのでは草刈りの時も気楽だし、歩く時も気にしなくていい(踏んでも問題はないが)。見た目にも非常にスッキリして良い。

ただ問題は漏水などのトラブル時。滅多にはないと思われるが、原因究明と復旧には手間がかかりそうだ。

我々の暮らしの中でも、電線をはじめインフラの地中化も進んではいるし、景観の面ではとても良いと思うが、何かの時にはやはり大変かもしれない。

夏の草刈りのために

今日は三年以上気になっていた作業を少し進めることができた。

一番上のビニールハウスの奥には、夏の渇水時の対策の為の水を貯めるタンク類がある。

これと、メインタンクを繋ぐホースが通路を跨ぐ感じで露出している。

人が歩くのと、たまに一輪車が通過するぐらいなので今のところは問題はないのだが、夏の間時々行う草刈りの時はいつもドキドキしながらの作業だ。

渇水時以外は強い水圧はかかっていないので、万一草刈り機で切断しても大変なことにはならないが、それでも毎回ヒヤヒヤする。そのときは、「早く切断対策をせねば」と思うのだが、草刈りが終わると綺麗さっぱり忘れてしまう。

今回は、年の暮れに「冬の間の作業」の一つとしてリストアップしていたので、忘れることはなかったが、それでもなかなか取りかかれなかった。

今日は風も弱く、まだ雨も落ちてこない。ちょうど他の作業が一段落したのでようやく作業に取り掛かることができた。

作業自体はあっという間。ホースを通すパイプを埋める(さすがにホースのじか埋めはしない)ための溝を掘るだけ。5分もかかっただろうか。

 

ここまで書いてきて自分でもおかしいのだが、この文章を書くよりも早く終わる。

深さや幅を調整してパイプを試しに設置してみた。特に問題なさそう。

残念ながらここで雨が降り出す。ホースをタンクと接続する金具も錆びているので交換したい。これから先の作業はまた後日だ。もう8割終わったのも同様。夏の草刈りのストレスが一つ減ることになりそうだ。

記憶に残るために

一昨日のことになるが、夕方近所の方がふとビニールハウスにいらっしゃった。

なんの用事だろうか?と思ったら、ビニール袋を手渡された。

中にはふっくらとしたフキノトウ。「もしかして」とは思ったが、加温して栽培されたものだろうかとも思えたので、「えっ、どうされたの?」と訊ねたら、日当たりが良いところでもう早々と顔を出し始めたとのこと。

私が大好物ということをご存知で毎年のようにお裾分けしていただく。感謝するばかりだ。

あとで、以前の日記を調べてみたら、2年前の2/7にもいただいていた。

なので、早いことは早いのだが、とんでもなく早いというわけではなさそうだ。感覚ではフキノトウがでるのはまだずいぶん先のような気がしていたが、自分の記憶というのは当てにならない。

やはり、自分のところで収穫するともう少し記憶に残りやすいのかもしれない。十年以上前、一度畑に植えてみたことはあるのだが、結局根付かずに終わった。もう一度試してみようかなどとも考えている。