立春を過ぎたが、例年この頃が一番寒い。今週は雪マークも多い。
きっとそれを過ぎたら春の兆しが見えてきそうだ。今朝はうっすらと積雪。ただ、車が通る道路には雪はほぼない。
今日も、寒さの中でご注文いただいた苗を準備してチェックする作業。

必ず行う根の確認では、ポットの底にワラジムシが潜んでいる苗がいくつかあった。
他の季節なら、ひっくり返してポットを外した時点で向こうも気がつくようで慌てて横へ逃げていくのだが、今日は寒いせいかじっとして動かない。色がグレーなので気をつけていないと見落としてしまいそうだ。
それでも竹のヘラでつついてやるとびっくりして動き出した。
この寒い時に眠っているのを起こされるのはきっと嫌だろう。楽しい夢を見つつ春を待っていたかもしれない。普段はなんとも思わないが、今日はちょっとだけすまなく思った。
そのまま気づかれずに、眠ったまま遠い暖かい地まで苗と一緒に移動・・・。目が醒めたら南国だった・・・というのはどうなのかな。
それこそワラジムシの夢かもしれない。


午前中早いうちには、いっとき乾いた雪がサラサラと降り、畑は一瞬白くなった。
膨らんで、今年は開花も早そうに思えていた月桂樹の蕾も急な寒さに耐えているようだ。
以前、カウンターから日本海が一望できるカフェのマスターに、「すじ状の雲」っていうけれど、ここぐらい遠くまで見渡せると気象衛星の画像のようなすじが見えるものですか?と尋ねたことがある。
今日の作業も、片付けも含めて15分もかかっただろうか。本当、取り掛かるとすぐなのだ。
深さや幅を調整してパイプを試しに設置してみた。特に問題なさそう。
中にはふっくらとしたフキノトウ。「もしかして」とは思ったが、加温して栽培されたものだろうかとも思えたので、「えっ、どうされたの?」と訊ねたら、日当たりが良いところでもう早々と顔を出し始めたとのこと。