今必ず必要ではないのだが、気になっていて・・・というものは結構ある。買い物でもそうだし、普段の仕事や生活の中でもあるといいのに、手に入れることに なかなか踏み切れないもの、そういうものだ。
休憩所のストーブに載せるゴトク(鍋おき?)もそうだった。かれこれ3年ぐらいは迷っていたアイテムだ。
過湿を兼ねたやかんは薪ストーブには必須。お湯が常時あることも嬉しいし、湯気の立つやかんは視覚的にも暖かさを感じさせてホッとさせてくれる。
ところが薪ストーブは相当火力も強いので(それぐらいしないとここは温まらないし)、お湯もすぐに沸くが、油断しているとすぐに空焚きになってしまう。こまめに水を足せば解決するが、ここには水道がなく、家から持ってくる水は貴重品。沸いたやかんをストーブの上で少し浮かせておくゴトクのようなものがずっと欲しかったのだ。
直接強力な火にかかるので、やわな鍋置きのようなものだと溶けそうだから頑丈なものでないと用をなさないだろう。もちろん、ホームセンターやネットはチェックしたが、家庭用コンロの五徳など、新品は案外高い。鉄筋を曲げて溶接して・・・というアイディアも思い浮かんだ。一瞬作ってみたいとも思ったが、冷静になって考えるとそこまでしてするものではないという判断に落ち着いた。
という感じでこの冬も過ぎてしまいそうになったが、他の用途でアングルを使っていた時、端切れを使って作ることができそうだとふと思いついた。その場で試作してみたら試作がそのまま完成となってしまった。全て手元にある材料(といってもアングルとボルトとナットだけだ)、少しだけ削るところはあったものの、時間も10分もかからず完成。

豪快に湯気を出すやかんの下に挟むと、湯気が穏やかになり、とてもいい感じ。と言って冷えるわけでもなく、願っていた通りの結果となった。

最初は塗装が焼ける匂いがしたが、今の所全く問題なし。3点で支えるので、ヤカンもぐらつかず、安定している。

「こういうのでいいんだよ」というセリフがふと思い浮かぶ。
いや、ここにピカピカの五徳があっても違和感を感じる。肯定的に「これでいいのだ!」と断言したい。
「どうかな・・・」と思いつつ大金?(納得がいかなければ大金だ)を出してまでゴトクを手に入れるより、自己満足も得られて、数年待った甲斐があったというものだ。これでいいのだ。

