折れやすい植物は苦手である。なんてったって、苗を発送する時の梱包に一苦労。もちろん、届いた後でとり出すお客様も神経を使うだろうが、送り出す方はなおさらミスは許されない。今まで何度枝が折れ、圃場に取りに戻ったことだろう。
開花時期の花オレガノ(ケントビューティーやプルケルム)、スイートウッドラフなどは特に注意が必要である。また、サルビア属にも要注意人物が多い。サルビア・ブカナニーやローズリーフセイジなど、ちょっと手が当っただけでぽっきりなんてことも珍しくない。いずれも花が大きく、見事なので蕾がついていたりしたらなおさら折れやすい。
今ちょうど花が咲きはじめている、サルビア・ダルシーもそんな悩ましい種類の一つである。いったい、原産地でどんなふうに育っているのか見てみたいものだ。メキシコの高地にお育ちのようなので全く想像もつかない。案外現地ではしっかりと枝を伸ばしているのかも知れない。