余計なお世話

天気が良い日が続く。昨日はこの冬2回目ぐらいだろうか、水溜め用の風呂桶に氷が張った。

例年に比べて植物たちへの寒さの影響は弱いように思う。

ハニーサックルの仲間は葉を赤くして冬を耐え忍ぶ姿から、忍冬と呼ばれるが、種類によって冬の姿が少しずつ異なる。

日本のニンドウは確かに赤っぽく冬を耐え忍んでいる感じがするが、今年はいわゆるハニーサックル(L. perlclymenum)はもっと赤紫になっている。もう少し寒かったら落葉してしまいそうだ。

一方、さっさと落葉してしまったのがゴールドフレームハニーサックル。そのほかにも、グラハムトーマスの苗も落葉してしまった。いずれもしっかり春に備えた新芽ができているので心配する必要はない。

これらの姿を見ていると、赤くなってまで耐え忍ぶよりもさっさと葉を落としてしまう方が楽そうにみえるのだが、余計なお世話なのだろう。

冬だからこそ(2)

冬だからこそ(1)から続く。

事務所に戻ってから、採寸図をもとに展開図を作ってみる。うん、他の季節なら絶対にしない様な作業だ。だが、こういう作業も面白い。

さて、もともとないものを作る時、次の段階が一番難しい。

どういう材料を使ってどのように目的物に仕上げて行くべきか。

展開図のような一枚板ならば、適切な厚さの鉄板を用意して形を調えていけばいい。だが、今回は立体。折り曲がった部分が3箇所ある。3箇所を折り曲げる方法、3箇所を溶接する方法、すでに折れ曲がったものを溶接または接着する方法など色々なパターンがありそうだ。

考えた結果、すでに折れ曲がっているものを組み合わせるという方針に固まった。ホームセンターにあるアングルなどの補強金具を削ったりすればできそうな気がした。すでに穴も空いている場合も多いので、うまくいけば穴あけの手間も省けるかもしれない。

ということで、展開図を持ってホームセンターへ。補強金具のコーナーを物色する。かなり目的に近いものもあったが、決定打に欠ける。

近くの鉄材コーナーも見て回ったときに、Cチャンが並べてあるのが目に入った。厚さは適当だし、必要な幅は・・・と展開図を当ててみると十分。それにCチャンなら余った材料が手持ちにある。鉄工はあまり得意でないが、何度か使ったことのある素材なのでそういう点も心強い。Cチャンを加工して曲げて・・・場合によっては溶接すればよさそうだ。

結局ホームセンターでは何も買わずに終わった。

圃場に戻り早速加工開始。サンダーでCチャンをどんどん切っていく。寒いが、これぐらいの方が丁寧な作業につながる。火花が散る作業、暑い時期はごめんだ。

そう時間もかからずに切断作業も完了。まずまずの出来。ところどころ寸法が違うが、実用に適えば構わない。普段は誰も(自分も)目にしないところだ。

穴あけ作業

穴あけは少し慎重に行う。本体との接続部分もだし、フック固定のバーがうまくささらないと困る。しかし、慎重に行なったにもかかわらずずいぶんズレてしまった・・・。

折り曲げ箇所もバイスに固定してペンチと金槌を使ったら思ったよりも簡単にできた。まさに案ずるより産むが易し。

それでも、予想外にうまくできたのが嬉しくて、ついスタッフに自慢してしまった・・・

材料に使ったCチャン

塗装までしなくてよさそうだが、せっかく作ったので、塗装も行いたくなった。

仮組。少しズレた
塗装中

だが、念の為、塗装前に本体に仮組してみる。少しズレたが問題なかったので、塗装。

乾燥後にリベットで取り付ける。リベットも手持ちのもので対応できた。

若干歪んでいるが、まあよしとしよう。フックも問題なくかかる。紐も取り付けて無事完成。

修理完成

ごく一部の修理ではあるが、たぶんパーツとして手に入れることはできないので、おそらく開閉部全体の交換が必要になるだろう。

開閉部は、昔の記憶では2万円ぐらいかと思っていたが、現在の新品価格を調べたところ4万円していた。もし、取り付け、廃棄まで業者にお願いしたら5万円以上の出費になるだろう。大儲けした気分だ。

しかし、今回一番得られたものは、Cチャンが案外(自分的には)使いやすい素材だということに気がつけたということ。鉄工の幅が広がりそうだ。

冬だからこそ(1)

先日の雪の前の日、夕方に念のためビニールハウスの開口部を閉じる作業を行なった。

親木を育てている棟の奥にある妻部分の窓を閉めようとしたとき、ロープが切れた。普通の綿のロープなので、数年に一度ぐらいは切れるもので、「雪の後にまた直そう」と軽く考えていた。

下側の、ヒモの留め具部分だけの破損だと思っていたが・・・

さて、修理をしようと新しいロープを準備、脚立をかけて交換作業に取り掛かろうとしたら、なんとロープではなくロープを固定するための金具が壊れていた。

フックをかけるパーツが腐食していた

まあそうだろう、少なくとも二十年は経っているかもしれない。さて、どうするか、とりあえずすぐ下の枠にでも穴をあけたり、適当な金具を取り付けてロープを結えてしまおうと思ったのだが、よくみてみると手前に伸びる円柱状のバーを固定するところも錆びてボロボロになっているではないか。

このバーは、風が吹いたときに窓が開かないようにフックを固定するものだ。普段はいつもあけているので特に用はないが、台風の時などはあった方が安心だ。

この部分に関してはロープを固定する部分よりも解決しにくい・・・。パーツ自体も窓枠に完全に固定してあるので、市販品を流用するのも難しそうだ。

パーツはリベッターでかしめてあるので、似たような形のものが用意できれば取り替えはできそうだ。

まずは採寸。この様なまめな作業、冬だからこそできる。夏ならば多分しないだろう。このパーツを変えようと言う気さえ起こさないかもしれない。

そもそも暑さの中、ビニールハウスの天井付近に登ってサイズを測る作業などあまりしたくないし、したところで非常に適当になりそうだ。

それでもかなり適当だが採寸ができた。脚立の上でだし、自分さえわかれば問題なし。

この部分については近所のホームセンターで探すのが面倒そうなので錆を落として再利用することにした。

リベットを取り外し、破損パーツも無事着脱できた

全体が小さいパーツなので、いったん原寸大で簡単な展開図を作って今後の製作を考えることにした。

普段ならばこのままいっきに進むところだが、このあたりも冬だからこそ、慎重に作業を進めるのである。

2ヶ月の差

畑で、レモングラスの耐寒試験を行っている。

すでに、充実した株については近年は十分に越冬できるようになった(というか冬の寒さが厳しくなくなったためだが)。

今回はそれほど充実していない株ならどうかと言うことを試してみている。当のレモングラスには申し訳ないが。

GWに植えた株

一株は昨年の、GWごろに定植。もう一株は梅雨明け前に定植したもの。およそ二ヶ月程度の開きがある。

梅雨明け前に定植した株

年末まではほとんど差は見えなかったが、先日の軽い寒波の後は寒さの影響が差となって現れてきた感じだ。

写真ではわかりにくいが、やはり梅雨明け前の定植株は葉のダメージが大きそうだ。GW定植分は、まだ株の内側の方はしっかりしている感じ。おそらくどちらも地上部は今後全て茶色くなるだろう。

暖かくなって、株元からどのぐらいの勢いで新しい葉が伸びてくるか、伸び始める時期も観察してみたいと思う。

冬の常連

毎朝のように、ビニールハウスに入ると小鳥の気配がする。

今日も少し奥の方でパタパタと小鳥が飛ぶ気配。そっと近寄ってみると、冬の常連、ジョウビタキのようだ。

ビニールハウスの中でもあまり上の方ではなく、床のあたりをゴソゴソしている。ヒメツルソバの種がいっぱい落ちているのでそれを食べているのだろうか。

警戒心はすごく強くはないようで、なんとかスマホでも撮影できるぐらいのところまでは近づける。

他の小鳥でこの距離では、ほとんど見分けがつかないが、ジョウビタキは特徴のある羽の模様があるので覚えやすい方だ。

我々が入ってきても、慌てて逃げることもなく、戸を開けていても一目散に出て行くこともない。特に悪さをするわけでもないから、放置している。

まあ、せいぜい腹を膨らませてください。