ビニールハウスの入り口に、ヘイゼル(ヘイゼルナッツ)が育っている。十年以上前だろうか、種子を蒔いたところ、いつのまにか6メートルぐらいまでに大きくなった。
もちろん、ヘイゼルナッツが食べられるといいがという程度の気持ちで植えているのだが、花は咲けども、なかなか結実しない。樹木医さんのアドバイスで剪定してみたりもしたのだが、あと一歩が進まない感じだ。
収穫が期待できないこんな時「あきらめて他のものに植え替えてしまおう」という選択肢もあるが、夏から秋までは葉が繁ってよい影を作るし、秋の黄葉はなかなか綺麗だ。それだけでもまあ、植えておいてもいいかなと思える。
なにかで読んだが、枝はダウジングのロッドに使えるという。いつかまた井戸でも掘ろうという時には役に立ちそうだ(ないとは思うが)。
まっすぐに伸びる枝は、杖にも使えるそうだ。今から少しずつ老後のために準備しておいても良さそうだ。
また、仲間である日本のハシバミの枝は工具の柄にも使われるとのこと。ヘイゼルも使ってみても良いかもしれない。今まで剪定枝は薪に使っていたが、形の良いものは乾燥させて少しとっておこう。
こうしてみると、実がならないからといって切ってしまうのは惜しい。むしろ、食べるよりも他の面での活用が重みを増してくる。実がならなくても、いいじゃないか。そんな気持ちでいれば、そのうち実もつけてくれる日がくるかもしれない。