昔から言うらしい。
「包丁持つ時は 包丁のことだけ考えとれ」
と。
今日はティートゥリーの挿し木作業。ティートゥリーは、あまり気温が下がってくると発根しにくくなるので、そろそろ今年は最後になるかもしれない。
気持ちの良い天気の中、作業をスタートした。枝の処理にそんなに神経を使う種類ではないし、気軽に作業を進める。
単調な作業をしていると、ついいろいろなことが頭に浮かぶ。
「ビニールハウスの周りの草刈り、もう一回しとかなきゃな・・・」
とか、
「昨年ダメになったストーブの煙突もはやめに買っとかなきゃ」
とか、
「今年の忘年会、どうしよう・・・」←そもそも気が早すぎ。
などなど思案しつつ作業をしていたら、カミソリで人差し指をスパッと切ってしまった。
みるみるうちに血が染み出してきて傷口も見えない。勢いよく切ってしまったので、結構傷は深いかもしれない。
すぐに止血して、カットバンを貼る。おそらく大丈夫そうなので作業に戻る。バイ菌が気になるが、カミソリで切っていたのが殺菌作用のあるティートゥリーなのできっと大丈夫だろうと自分を納得させる。それなりに出血もしたし。
挿し木の時に手を切ってしまうなんて我ながら驚いた。何年ぶりだろう、いや、何十年ぶりかもしれない。
結構硬い枝を処理するのに先月から使っていた少し古いカミソリを使ったのもよくなかった。切れにくい刃ほど危ないものはない。
何れにせよ、挿し木枝の処理なんて簡単、カミソリで手を切るはずがない。という軽い気持ち、そして余計なことを考えていたのが一番の原因だった。
午後には傷もふさがった模様だが、ちょうど人差し指の先で、キーボードを打つのも結構つらい。
「包丁持つ時は 包丁のことだけを考えていないとケガをする。」
昔から言われていることなら肝に銘じておこう。
だが、挿し木をしながら、他のことを考えないというのはなかなか難しそうだゾ。