実が付くまで

夏野菜が旺盛に育つようになると、待ちかねたように昆虫たちもやって来る。毎年のことながら、ピーマン、ナス、シシトウなどはカメムシのお気に入りのようだ。去年はピーマンにカメムシが大量についてしまったが、雨模様の天気のせいもあって、半ば放置状態だった。それでも、見るのが嫌になるほどのピーマンが収穫できた。

今年はちょっと気合いを入れて防除に精を出す。捕殺する時の匂いももはや気にならない。

カメムシ

今はダイレクトにつかまえるのと、枝を振って、一度地面に落ちたのを捕まえると言う2段階方式で行なっている。ところが、カメムシたちは隠れるのが上手である。ササッとこちらから見えない位置に移動する。ひとしきり捕えて、反対側に回ってみるとまだまだたくさんいてため息が出ることもしょっちゅうだ。

毎日毎日とってもとっても、翌朝になると前日と同じぐらいいたりするので、しばしば途方に暮れる。たった数本のピーマンやナスでこうだから、大量栽培の苦労は想像もつかない。

しかし、このような念入りの防除も実が付くまでだろう。食べきれないほど採れるようになると、一気に防除熱は下がる。「どうぞ、君たちも食べたまえ」