ひと月遅れで

秋から春はじめにかけては株分け作業も多い。ミントや匍匐性のタイム類などが主体だが、カモミールの仲間でもローマンカモミールなどは株分でも増殖する。

ただ、株分けといっても、位置によっては株分しにくい(できない)場所もある。思いのほか長く伸びてしまって、まだ根が十分に出ていない場所などがそうだ。

ものすごく株に余裕がある場合は気前よくその場所は落としてしまうが、そうでない場合はもったいないのでその場所も挿し芽用に使う。

ひと月前に株分け作業を行なったローマンカモミールもそうだった。その時の差し芽が意外に早く発根したのでポット上げ作業を行なった。

気温が比較的高めだったせいか、根の状態も悪くない。

せっかくなのでひと月前に株分けした一群と並べて育ててみることにした。

奥がひと月前の株分け苗

春ならば一気に追いつくかもしれないが、これからは更に気温は低くなっていくので、あまり成長はしないだろう。

時期的にトラブルは少ないと思うので、ゆっくり成長を見守れば良いだろう。

より色濃く

気温が低く、冷たい雨が降る日が多い。たまに日が差しても、長くは続かないから気温も低いままだ。

一月ほど前、もう一歩で咲きそうだったラベンダーの花穂も蕾のまま。色だけ濃くなるも、開花には至らない。

開花した花穂も同じようにとても濃く、良い色だ。このあたりでは初夏にこの色で咲くことは種類にもよるが滅多にない。

蕾のままのこの深い色合いもまた良いものなので、無理に咲かなくてもいいように思う。

空気が乾いている地域ならこのままドライフラワーにもなりそうだ。残念ながら毎日のように雨が降るここ山陰では無理な話だが。

春を迎える確率

肌にも感じるぐらい、朝の気温が下がってきた。金曜日の朝は、溜めていた水に氷が張っていた。

寒さに弱い種類については、ほぼ対策ができていたと思っていたのだが、ホワイトヘリオトロープを見落としていた。

ケース単位で置いてあると見逃すことはほぼないのだが、たまたま6株だけ置いてあったので二重ハウスに移動し忘れていた。

今朝見たら葉のところどころが黒っぽく。明らかに寒さにやられている。

傷んだ葉はもう戻らないが、株自体は致命傷ではない。暖かくなるまでしばらく養生すれば、下の方から新芽も伸びてくるだろう。それにこの時期は販売する事もできないし。

逆に、初めから二重ハウスで甘やかして育てると、寒さの底のようなときに耐えられない事もある。ここまで厳しくしておいた方がむしろ春を迎えられる確率が上がるかもしれない。

順調なスタート

今年も蕎麦殻のクン炭作りがスタートした。昨年までは、製作に使う設備が老朽化してしまい、消火に時間がかかったり、ロスも多く出ていた。

そこで、今年は思い切って設備も新調。製作にも気合が入る。

最初の第一回はそれでも心配だったのだが、要らぬ心配だったようで、非常に順調に製作が進んだ。

出来上がりも良好。目安としては、写真にあるような青みがかかった炭ができること。手ですくってサラサラと落とすと、シャリンとした金属的な音も聞こえてきたりする。

順調に製作が進むとやはり気持ちが良い。楽しく作れるのはいいのだが、つい作りすぎないように気をつけたいものだ。

寒空のてんとう虫

数年前に植えた、アラビアンナイトラベンダーだが、順調に成長して、直径が軽く1メートルを超えるような大株になってしまった。

一部枝の調子が悪く、葉にも異変が見られる。

本当はこうなる前にこまめに剪定しておくべきだったのだが、挿し木用の親木にも使うし・・・とか、他の株の剪定を優先してしまったりした結果だ。

雪マークも今後増えてくるだろうし、大株であればあるほど重い雪が降ると潰れて枝が裂けてしまいやすい。

そこで、思い切ってかなり強めな剪定を行うことにした。

実際、株元の一部がが裂けているぐらいだから、最悪の場合も考慮しつつ、極端に小さくなるように剪定をした。

それでも一応グリーンの芽がそれぞれの枝に残ることは気をつけた。(もちろん、慣れない方や、絶対に枯らしたくないという人は真似しないように)。

株元では、一匹のてんとう虫が寒そうに固まっていた。さっきまで大きな天井があったのに、いきなり寒空にさらされてびっくりしているかもしれない。