ヤカンの音

「インフルエンザが大流行だ」

と、メディアからも、店頭のお客様からも、遠くにいる家族からも聞かされる。

普段あまり人が多いところには出かけないので、今のところは問題なさそうだが、体のコンディションは整えておくに来したことはない。

自分の弱いところもわかっている。喉がおかしくなると、インフルでも風邪でも悪化しやすい。

比較的湿度が高い山陰の冬だが、一人で作業していても、加湿には心がけたいものだ。

そこで、ストーブのそばで作業するときにはヤカンでお湯を沸かすようにしている。

狭い作業用(休憩用)のハウスなのですぐに温度も湿度もあがりやすい。

温度は14度だが、着込んでいるのでむしろ快適

かけてある湿度計を見ると60%台。うん、良好、良好。

湿度もそうだが、お湯が湧き始めてヤカンがたてる音がまたよい。チンチンチンチン、シュンシュン、コトコト・・・

ストーブの暖かさとともに、リラックスしながら作業は進んだ。

ちなみに、この文章を書いている実店舗の事務所は・・・とみてみたらなんと20%

ストーブを持ってきてヤカンを・・・と言っても、商品が傷むからと絶対許可はもらえないだろう。

雪が吹き荒んで得したのは

雪が吹き荒ぶ1日。

冬はそもそも行える作業の幅が狭まるが、加えて天候も悪いとさらに限られてしまう。

こういうときは急ぎの仕事ではなく、かつあまり行いたくない仕事、(つまり普段やる気が起きない仕事)を片付けるに限る。

ということで、先日剪定した樹木の枝の片付けだ。

天気が良い日にはこんな仕事をしていても、他のことに気が散ってしまう。

「○○の挿し木もしておかないと」

とか

「来週の作業のために資材を集めておこう」

とか

「雪に備えて、折れそうな枝を剪定しておこう」

など、次々と頭に浮かんで仕事が進まない。

今日みたいな日は、無理やりしたくない仕事が進むのでありがたいと思わねばならない。

枝の片付けをしていたらラベンダーの剪定枝にカマキリの卵鞘を発見。そういえば、秋以降あまり見かけなかったような気がする。

なので大事に取っておくことにする。ビニールハウスに持って入り、固定できるところに移動。これで、春にはまたカマキリの孵化を見ることができるだろう。

とりあえず枯れた鉢に据えて置いた

普段なら見逃していたかもしれないので、じっくり作業に向かっていたおかげかもしれない。一番得したのはもちろんカマキリの方だが。

仕事始めとミヤマホオジロ

長いお正月休みも一応終了。今日からぼちぼち始動する。

休みとはいえ、本格的な作業をしないぐらいで片付けや水やりもあったりするので、誰もいなかったのはさて、1日ほどだっただろうか。

自分もなんやかんやで毎日のようにきてはゴソゴソせざるを得なかった。

まあ、それでも一応のけじめとして「今日からお仕事」ということにする。

この頃は、出勤して最初に行うのが休憩所のストーブ着火だ。ところが、ドアを開けるとバタバタと小鳥が飛び立ってビニールにしきりにぶつかり始めた。

またスズメが入ってきたかなと思ったが、なんか違うなという感じがして写真を撮ってみたらミヤマホオジロだった。普段ならスマホで撮ろうと思ってもできないと思うが、今は鳥籠に一緒に入っているような状態だ。怯えて入り口から出ていきそうなのだが、どうもうまくいかずあっちに行ったりこっちに行ったりしている。

しきりに鳴き声をあげて外に訴えかけているようだがもちろん誰も迎えにはきてくれない。

結局、サイドの通気口を外から開けてやったらようやく脱出した模様。

まあ、仕事始めの最初から少しいいことができたかもしれないのでよしとしよう。

来年の目標ができる

時期的に水やりなどの作業もそれほど多くはないので年末年始はスタッフもゆっくり休みを取る。

とはいえ、以前あまりに気を抜きすぎて水やりが疎かになって痛い思いをしたことがあるので、年末にしっかり水やりをしてから年末年始を迎えることが大切だ。

今日は比較的天気も穏やかだったので、3つのビニールハウスの水やりにとりかかった。ところが3つ目の途中で水圧が急に下がり、水が出なくなった。

調子よくいっていたので、3つ目を終えたらもう一つのビニールハウスも・・・と考えていた矢先だった。最初は理由がわからなかったが、ようやく思い出した。

秋に貯水タンクの掃除をした時、サブ用の一番大きな貯水タンクが汚かったので掃除をしたのだが、水が抜けきれず、このまま乾燥させようとバルブを閉じていたのを思い出した。それならば比較的小さいタンク1つだけでは水が切れても仕様がない。

「大掃除として最後に洗ってしまうか」とも思ったが、見に行ってみたら、中は乾燥し切っておらず、当初のまま水が残っていた・・・。

20年ほど前ならば「エイヤッ」と気合を入れてタンクの中に入っていたかもしれないが、今年は「う〜ん、まあいいか」と、写真を撮るだけで蓋を閉じてしまった。

明日にはメインのタンクにも水が溜まっているだろうし、春までにこのタンクもきっちり洗おう。来年の一つの目標はできたが、さて、実行できるのか?

春に楽をするために

ここしばらくは、強い寒さもないが、低い気温が続いているので、植物にじわじわと寒さのダメージも蓄積している。

裏の雑草地に自生しているカンナも少し前から葉が真っ赤になってきた。

ビニールハウスの横のメキシカンブッシュセイジも秋から伸びた葉のうち、柔らかいところが寒さで傷み始めた。冬の初めに強烈な寒波が来た時などは、株元まで一気にシワシワになってしまうが、今年は寒さの影響が穏やかなようだ。もちろん、来月半ばぐらいまでには全体が一度枯れると予想される。

秋の終わりに、夏までの古い枝は剪定しておいたので、春先にこの柔らかい芽が傷んだのを片付ければいいから比較的楽だ。春、古くて硬い枝が残っているとそれだけでも剪定が面倒くさくなる。ついつい後回しになって、春の新芽が伸び出す。更に剪定がやりにくくなって途方にくれる・・・・といったパターンもこの冬は回避できそうだ。

今は少し暇な時期なので、こういう、春に楽ができる作業を進めるのも良さそうだ。