秋から春はじめにかけては株分け作業も多い。ミントや匍匐性のタイム類などが主体だが、カモミールの仲間でもローマンカモミールなどは株分でも増殖する。
ただ、株分けといっても、位置によっては株分しにくい(できない)場所もある。思いのほか長く伸びてしまって、まだ根が十分に出ていない場所などがそうだ。
ものすごく株に余裕がある場合は気前よくその場所は落としてしまうが、そうでない場合はもったいないのでその場所も挿し芽用に使う。

ひと月前に株分け作業を行なったローマンカモミールもそうだった。その時の差し芽が意外に早く発根したのでポット上げ作業を行なった。
気温が比較的高めだったせいか、根の状態も悪くない。
せっかくなのでひと月前に株分けした一群と並べて育ててみることにした。

春ならば一気に追いつくかもしれないが、これからは更に気温は低くなっていくので、あまり成長はしないだろう。
時期的にトラブルは少ないと思うので、ゆっくり成長を見守れば良いだろう。



開花した花穂も同じようにとても濃く、良い色だ。このあたりでは初夏にこの色で咲くことは種類にもよるが滅多にない。



株元では、一匹のてんとう虫が寒そうに固まっていた。さっきまで大きな天井があったのに、いきなり寒空にさらされてびっくりしているかもしれない。