昨年からとあるお宅で、もと畑だったところをデザインし直して花のお庭に作り替える作業が進行中。土作りから始まって、花や球根も加え、ずいぶんお庭らしくなってきた。道路に面している上、柵なども無いので近所の方の反応もあるため、やりがいもある。横を通られる方から、
「きれいになりましたねぇ」
とか言われると単純に嬉しい。
さて、春先、このお庭でがっしりとした葉が突如地面から現れた。スタッフが、
「これ、何かな?」
と尋ねるが、さっぱりわからない。小さなうちはなにやら原種のサルビアにも似た葉をしていたので、
「家の人が植えられたんでしょう、サルビアのなんかじゃない?とりあえず、そのまま」
と答えていたが、来るたびにどんどん大きくなり、一枚の葉が60cmぐらいになってきた。さすがにこれはサルビアなんかじゃなさそうだ。
作業を進めるにも邪魔になってきて困っていたところ、たまたま奥様が、
「あれ、これ何かしら?」
と尋ねられた時に、ご主人が
「あ、こりゃ、前植えてたゴボウだ。種子取るからこのまま置いといて」
と仰って正体がわかった。スタッフの前で面目丸つぶれである。実際、ゴボウは育てたことも無いし、地下部分しか普段見ないから知らなくて当然なのだが、ハーブばっかりやっているからこういうことになるのである。
いずれにせよどんな花が咲くのか、楽しみである。うまくお庭の中で活かせるといいのだが。でも、周りは農家の方が多いから、笑われるかもなぁ・・・。