順調なスタート

今年も蕎麦殻のクン炭作りがスタートした。昨年までは、製作に使う設備が老朽化してしまい、消火に時間がかかったり、ロスも多く出ていた。

そこで、今年は思い切って設備も新調。製作にも気合が入る。

最初の第一回はそれでも心配だったのだが、要らぬ心配だったようで、非常に順調に製作が進んだ。

出来上がりも良好。目安としては、写真にあるような青みがかかった炭ができること。手ですくってサラサラと落とすと、シャリンとした金属的な音も聞こえてきたりする。

順調に製作が進むとやはり気持ちが良い。楽しく作れるのはいいのだが、つい作りすぎないように気をつけたいものだ。

寒空のてんとう虫

数年前に植えた、アラビアンナイトラベンダーだが、順調に成長して、直径が軽く1メートルを超えるような大株になってしまった。

一部枝の調子が悪く、葉にも異変が見られる。

本当はこうなる前にこまめに剪定しておくべきだったのだが、挿し木用の親木にも使うし・・・とか、他の株の剪定を優先してしまったりした結果だ。

雪マークも今後増えてくるだろうし、大株であればあるほど重い雪が降ると潰れて枝が裂けてしまいやすい。

そこで、思い切ってかなり強めな剪定を行うことにした。

実際、株元の一部がが裂けているぐらいだから、最悪の場合も考慮しつつ、極端に小さくなるように剪定をした。

それでも一応グリーンの芽がそれぞれの枝に残ることは気をつけた。(もちろん、慣れない方や、絶対に枯らしたくないという人は真似しないように)。

株元では、一匹のてんとう虫が寒そうに固まっていた。さっきまで大きな天井があったのに、いきなり寒空にさらされてびっくりしているかもしれない。

寒さと食欲

秋の始め頃だったように思う。親株のチェックをしていたら、ホワイトワイルドストロベリーの鉢がとてもくたびれていることに気がついた。

ひと株ひと株が貧弱になって、ランナーも細く、その先の子株もまた頼りなかった。

できるだけ毎年植え替えるようにはしているのだが、この前の冬植え替えができていなかったのも原因のようだ。

このままでは今後の増殖にも影響があるので急いで植え替えを行った。予想では来年の春頃から勢いが戻ってランナーもたくさん出してくれるに違いないと予想していた。

ところが気がついてみたら一気に成長が進んでまるで春のような勢いだ。肥料が多かったということも考えにくいので気温の影響だろうか。

まあ、それはいいとして、たくさん出始めたランナーの先にすでに子株も大きくなりつつあるのだが、子株に早速アブラムシが集まり始めた。

さすがに栄養がたくさん送られて柔らかいところをよくご存知だ。鉢の方にある親株にはほとんどついていない。下にぶら下がっている子株にばかりアブラムシが。

空中で風にさらされるのに寒くないのだろうか。いくら寒くても美味しいものが得られる場所が良いようだ。極寒のなか、ラーメン屋の前に並ぶ人間と同じなのかもしれない。寒さに耐えるからこそ感じられる美味しさを知ってるとは、通ですなぁ。

釣りと園芸

初雪が降り、本格的な冬になるまではニット帽で事足りているが、それ以降になると晴れの日でも早朝はもう一枚何かを頭に被りたくなる。

そこで登場するのが釣り用のフーディーだ。これは手放せない。

寒風吹き荒ぶ中、じっと寒さに耐えて浮きの動きを長時間見つめる・・・。それを可能にしてくれるのだから暖かいのは折り紙つきだ。

もちろん、撥水加工なので少々の雨や雪も問題ない。これをかぶっているだけで寒さに対して安心が持てる。

思えば釣りと園芸は共通点が多い。

自然の中で比較的じっとしていることが多いし、かといって、動く時はそれなりに活動も必要だ。

相手は全く予想がつかない自然、生き物というところも共通している。お金も、それなりにかかる。年をとっても楽しみやすい趣味だ(園芸に軍配が上がるが)。

雨風、雪や太陽にも日々さらされる。静かにひとり、または少人数で自然と対峙する。危険も・・・まあ、これは園芸の方が少し少ないかな。

この頃はすくなくとも野暮ったさが無くなったウェアも、釣り用は色々使えるのではないかとたまに釣具店で見ていたりする。園芸用のウェアよりはずいぶんマシだし。

少年の頃は釣りも好きだったのだ。いつから行かなくなったかなと考えていたら、思い当たる節がある。

そう、園芸と釣りはぶつかることも多いのだ。

それなりに時間が取られる(これが一番ネックだ)。楽しい時期も重なる(天気で気持ちの良い季節はどちらも行いたい)。釣りのベストタイムと言われる朝まずめ、夕まずめも園芸には結構大事だったりする。釣りをしていると、畑や苗のことが気になる。

そうか、それで園芸を始めてからは釣りとの距離が広がってしまったんだなと思ったら妙に納得。確かに、園芸が好きな知り合いで釣りもするという人を思い出そうとしたが、一人も思い浮かばなかった・・・。

春風をストーブに

家でもあまり団扇を使うことは無くなったが、ビニールハウスでは、冬だけ団扇が活躍する。

もちろん、涼感を求めて使うわけではなく、火おこしのためだ。

薪ストーブに火をつける時、本体と煙突が冷え切っていると煙突からスムーズに排気されない。そのため、吸気も滞って火が広がりにくい。ひどい時には休憩場に煙が充満してしまい、寒いのに戸を開ける羽目になることもある。

そこで、最初だけ団扇を使って空気を送り込むといい流れになって火が安定する。

当初は火吹き棒のようなものをビニールハウスのパイプや竹を使って作っていたが、煙だらけの中で咳き込んだりしてしまい、いつのまにか団扇にその座を奪われてしまった。

パタパタとほんの数秒仰ぐだけの出番だが、あるとないとではかなり違うし、これでもそれなりに慣れが必要だ。

思い切り仰ぐのは厳禁。火の粉が逆流して大変なことになる。優しく、でもたっぷりの風が、そう、春風が優しくストーブの中に流れ込む感じで火の勢いを上げてやるとよい。

すぐに炎が安定して、煙がストーブの奥から煙突へ。天井のビニールを通して煙が見えたらもう大丈夫だ(ストーブの前にいながら煙が煙突から出るのが見れるのはビニールハウスならではだ)。

団扇の出番はこれでおしまい。それでも数年使ってきたらずいぶん古めかしくなってきたので、そろそろ交換も必要かもしれない。本当は和紙を張って柿渋でも塗ってリペアしてみたいが、もうそれは趣味の領域になりそうだ。ボロボロの団扇もまた雰囲気と捉えれば良いのだ。