いらぬ心配

つい先日まで蝉の鳴き声を聞かなかった。早い年には春ゼミなのか、GWぐらいに声を聞くことがあるが、これは別としても、梅雨に入るか入らないかの頃「もう鳴き出すのか」ということも決して多くなかったように思える。

それが今年は、梅雨入り後はもちろん、梅雨明け後もさっぱり声を聞かなかった。暑い時にセミの声は暑さを倍増させるのだが、暑いのに声が聞こえないとちょっと心配になってくる。

温暖化がセミにも影響するのだろうか?とか、雨が降らずに土が硬すぎて地上に出てこれないのだろうか?なんていう考えさえ起こりはじめる。

ところがある日、奥の林から一匹の蝉の鳴き声が聞こえ、数日後にはいつもの年と同じうるささで暑さをさらにヒートアップさせてくれている。

今はまだ心穏やかに聞いていられるが、もうしばらく経つとうるさくてうんざりする事になるだろう。

今日は一匹のニイニイゼミが急に腕に止まってきた。いつまでも離れないのでつかまえたが、鳴かないのでメスだったようだ。あまりの暑さに木の枝と間違えたのだろうか。樹液は吸わないでほしいが。