こんな場所にはこのハーブ-黄花アキギリ

セイジとか、サルビアというと地中海とか中南米というイメージがわきやすいが、世界中に分布する属なので日本にもセイジ(サルビア属)は何種類もある。

サルビア属であってもさすが日本原産というべきか、木陰でひっそりと咲くタイプが多い。なかでも山野草として愛されているアキギリは典型的だ。

その名の通り、秋に咲くので夏にも強そうに思うが、乾燥と強光線は苦手である。大きくて柔らかい葉は、夏の強い日差しに茶色くカリカリになってしまうのだ。

黄花アキギリ
この花壇では、明るい花色がお好きなオーナーさんのご希望で黄花アキギリを定植。南側にメキシカンブッシュセイジの大株を植え、昼頃からの直射日光が防げるようにした。(というより、メキシカンブッシュセイジの大株を花壇の中心に・・・というご希望だったので、陰になったところに黄花アキギリを植えたというのが正しいが。)幸い、裏山が迫っている場所なので夕日も心配がいらない。実質日が当るのは朝10時ぐらいまでだろうか。メキシカンブッシュセイジは、冬から春は地上部が無くなるし、背が高くなり、直立した枝がたくさん出るので株元は夏に強い植物を植えるのにちょうど良い。春先に咲くような、冬には日が欲しいけれど暑さに弱いもの(本当は大きな落葉樹の下が一番良いのだが)を組み合わせて植えるのに重宝する。

今年6月に定植し、梅雨の間に活着。真夏、まだメキシカンブッシュセイジが株が十分に広がらなかったため、8月終わりには葉が傷みはじめて相当心配した。柔らかで大きな葉も持ち味なのに、葉が傷んではせっかくの良さも半減してしまう。でも、その後メキシカンブッシュセイジの急激な成長もあって、コンディションも持ち直し、10月終わりにはかなり花が楽しめるようになった。

ちょうど、この場所から少し離れた峠に、黄花アキギリの自生地がある。そこもこの写真のように木漏れ日に映える花が群生し、息を飲むほど美しい。ここ数年足を運んでないけれど、今も広がっているだろうか。