今日も一日暑かった。日が傾き、山の端に隠れるとホッと一息つくことができる。
剪定屑を片付けに畑の方に行くと、隅でホワイトキャンピオンが咲いている。植えた覚えは無いのでこぼれ種で飛んできたのだろう。雑草の中でひときわ引き立つ白が何とも涼やかである。
ホワイトキャンピオンは、いわゆる観賞用ハーブの中にあってはこれと言って目立たない。葉も平凡だし、花もたくさん咲くと言うほどではない。鉢植えにしても間延びしやすいので、良い雰囲気に見せるにはかなり腕がいる。
もともとがワイルドフラワーだし、ひっそりと咲く方が向いているのだろう。この株も、自分が一番引き立つ場所を選んでここに来たのに違いない。