パスポートは肌身離さず

先週から仕事の間、肌身離さず身につけているのがパスポートポーチだ。

中身はパスポートではない。ホッカイロだ。

ホッカイロは、秋以降気をつけて腰につけるようにしている。寒さ対策というよりは、腰痛予防、特に腰の筋がロックしてしまうのが、温めているとまだ予防できるようなのだ(私の場合)。

ただ、この間少し恥ずかしいことがあった。

少し暖かい日、ビニールハウスで体を動かしたら結構暑くなり、上着やシャツを脱いでタートルになっていた。そのタートルに貼るタイプのカイロをつけていたのだが、そのままホームセンターへ買い物に行ってしまったのだ・・・ああ・・・。

まあ、暗い話題も多いこの頃、周囲の人をクスッと笑わせてあげたと思えばいいのだ。

こういう深刻なケースが発生したのをきっかけに、つけかたを考える必要があるのではと思うようになった。

まず、冬とは言え体を動かして暑くなった時に剥がしたりまた貼ったりすることが頻繁にある。また、着替えた時の張り替え、休憩で横になる時や長時間の運転中に貼りっぱなしで低温火傷になりかけたりすることもあった。

1日のうち、貼ったり剥がしたりは案外多い。かと言って貼らないタイプは落としやすい(畑で泥だらけになるのも嫌だし、トイレでの落下だけは避けたい)。

そこで、どうにかできないかと、ずいぶん考えていたのだが・・・。腰につけて簡単に着脱できて、下着でも、もう一枚上でも使える、かつ不自然に見えないもの。

腰につけていて違和感のないもの・・・というとウエストポーチだが、大きすぎる。自分で作ってしまうことも考えたが・・・、そうだ、パスポートを身につけるタイプの薄型ポーチならどうだろうと思いついた。

試しに百均にないかなと探したが近所の店では見つからず、家族にふと話したら子供が以前使ったのがあるという。見せてもらったらいい感じだ。

早速つけて見たらなかなか良い。厚さも熱さももほどほどだし、つけたり外したりも楽。見た目も違和感がない。これなら腰につけたままでホームセンターに行っても恥ずかしい思いをしなくて済む。

「あの人パスポートを身につけている(外国の方かしら)(心配性なのかな)(若年性認知で連絡先が入っているのかも)」

などと思われようがかまわない。

少なくともカイロを晒して歩くよりはマシだろう。

冬に活躍するPDA

何十年も時計をつけない生活を送っていたが、昨年Applewatchデビューを果たした。

ま、使い勝手が悪かったら家族に使って貰えばいいか・・・という感じで一番安いものを購入したが、むしろ手放せなくなった。

ほとんどがメールとかの通知と物忘れ防止の為に活用している。

カバーをしているがもう傷だらけ。この冬カバーだけでも交換したいが。

後者は特に冬場に役に立つ。冬は着ぶくれもしているし、手袋もしていたりしているのでスマホを取り出してメモをするのもつい億劫になる。作業中で手袋も汚れていると尚更だ。紙のメモでもあまり変わらないだろう。そんなとき、「ヘイ、Siri、覚えておいて」で、記録するようにすると非常にストレスフリーだ。

水やりをしていても、何か運んでいても記録できるというのはありがたい。そしてそういう時にかぎって何か思いつくものだ。

たまに言葉を取り違えて間抜けなメモが残ったりするのだが、自分の話し方が悪いのだろうと諦めている。ありがたいのが、袖の中で隠れていても問題なく反応して対応してくれることだ。

かつて、「PDA」と呼ばれる端末があった。「Personal Digital Assistant」の略だが、これこそがPDAと呼ぶにふさわしいように思う。

AIにはあまり関心はないが、こういう分野が進歩するのは正直助かる。

この冬も強力なアシスタントとして支えてくれることだろう。

減らない寂しさ

休憩所に薪ストーブを設置したのは今月初めだが、まだほとんど使っていない。

お湯を沸かすこともなければ、寒くて休憩時間に暖を取るほどの寒さでもないのだ。ありがたいことだが。

なので、薪棚の薪が全く減らない。

本来はこの区画×6ほどあるのだが、他は廃材とかも入っていて見た目が悪くてとても写せない(泣)。ここも決して良い感じではないが。美しく積まれた薪棚があるお宅をいつも感心して見ている・・・

薪が減ってくると、財布の中身と同じように心細くなるものだが、薪が減らないのもまた少し寂しさを感じる。物足りなさというのだろうか。

「ああ、薪が減ったな、薪割りでもするか!」

というときは、困ったような顔をしながら、内心はちょっとウキウキしているものなのだ。

それに一番心配なのは、薪棚がいっぱいだと、冬の間に剪定した樹木の枝を格納する場所がないこと。さて、そのときまでに薪棚に空きができるだろうか。

冬は目前だぞ

気の進まない仕事はついつい後回しにしがちなのは誰でも同じだろう。冬に向けての防寒対策など、もちろんできればしたくないものだ。

そのため、種まきした鉢や挿し木をしたプラグを管理するビニールハウスの防寒対策も遅々として進んでいなかった。

自分自身に「まだ結構暖かいから」と言い訳をしていたのも確かだ。そのほかにも「今日は忙しいし」、「作業するのに人手も足りない」、「天気が悪いし」とか、いろいろ自分の中で言い訳をしながら後へ伸ばしてきた。

でも今週、スタッフに細かい事前作業をお願いすることができて、あとは人数を揃えて内側のビニールを張るだけとなった。

みぞれがビニールを叩く音は冬の前触れ

朝から冷たい雨が降ったのも後押ししたかもしれない。幸い今日は比較的時間にも余裕がある。作業にかかれる人数は二人だけだが、「なんとかなるだろう」と、取り掛かることにした。作業を始めた頃、みぞれが降り出した。この秋最初に見るみぞれだ。冬は目前だぞと言われているようで、気合も入る。

二重ハウスだが、マイナス何度かになる夜だけ活躍するビニール。今年は何度閉めることがあるだろうか。

スタッフもいままで何度か作業をしているので、あまり指示することもない。前後左右の位置を調整するのには少し手間取ったが、あとはスムーズ。外から固定する作業も雨の止み間を使ってなんとか間に合った。

実際作業してみれば30分程度で完了。スタッフも、去年3人でした時よりも早くできたと言っていた。

気分もスッキリ、これでまたひとつ冬への準備が完了。早くしとけばよかった。

フードは欠かせない

山陰の秋冬は目まぐるしく天候が変化する。

「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるが、納得せざるを得ない。

天気予報は「曇り時々晴れ」でもも油断できない。さっきまで日がさしていたのに、パラパラと急に雨が降ってくる。

作業中は困るが、大抵少し待てば止むことも多い。

そのため、上着にはフードが欠かせない。外で作業している時はもちろん、ちょっと隣のビニールハウスへ移る時などにもわざわざ傘を刺すこともない。

ぱっとフードを被ってしばらく凌ぐのだ。

思い返してみると、おそらくこの仕事を始めた当初からフード付きの上着を着ていたような気がする。

Sierra Designsや、LLBeanなどを経て、今はMont-bellだが、常にフードがついていた。これからもきっとそうなるだろう。