夏の優等生

カラミント・ネペトイデスが、非常に良い具合である。春先には可愛らしい球状をしていたのに、順調に枝葉を伸ばし、すでに満開に近くなっている。

カラミント・ネペトイデス

この方は本当に手がかからない。夏前に咲き出すと、秋かなり遅くまで、松江なら11月ぐらいまで花を楽しませてくれる。切り戻しさえしなくても良い。一株は一株のままで増えて困ることはないし、何せ暑さに強い。その癖、結構な日陰でもコンディションを崩すことがない。

もう十年近く前になるが、ある公共施設で数年間鉢植えのディスプレイを担当したことがある。風がびゅんびゅん通り、日差しはガンガン、植物にとってはかなり過酷なコンディションであった。その上オーナーの「夏も花は絶やさないように」とのお達し。なんとか面目を保たせてくれたのがこのカラミント・ネペトイデスとロシアンセイジだった。今でも感謝している。

そう言ったこともあってひいき目もあるかも知れないにせよ、間違いなく夏の優等生である。通信簿には「5」をつけてあげよう。

グリーンボール

一つの植物を何年も育てていると花以外の季節に思わぬ魅力を見つけることがある。

春先のカラミント・ネペトイデスは葉が密に詰まり、グリーンの球体のように育っていく。毎年、この姿を見るのを楽しみにしている。春のエネルギーがぎゅっと詰まっているような感じがする。
カラミント・ネペトイデス
ポイントは冬の初めから遅くとも2月までにしっかりと地際まで刈り込んでおくことである。風通しが良いとなおさら形良く育つ。今年は奥に見えるオレガノ・ハイブリッドが大分大きくなってきてしまったので移植してやらなければならない。
カラミント・ネペトイデス
こちらは圃場の横のガーデンの株。毎年一株だけぽつんととぼけた感じで春に出てくるのでなにやら可笑しい。
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