気合いで夏を

暑い日が続く。猛暑、熱中症のニュースが流れる中、ビニールハウスの中での作業は過酷である。「ビニールハウスの中で作業中に・・・」なんてニュースを聞くとひとごとではない。

今年の熱中症は梅雨明け後、一気に暑くなったために体が追いつかなくて発症する場合も多いと聞く。たしかに、梅雨が明けて10日ほど経つと、少し楽になったような気がする。これで乗り切れると良いが。昔のように気合いで夏を乗り切れるほど体力は無くなってきたし。

さて、ハーブたちも暑さの中、しんどそうなものも多い。一方でバジルなどは元気そのものだ。ただ、紫色のルビンバジルは夏になるとちょっとぼけたように葉色が曖昧になってくる。春、育苗したての頃はあれほど鮮やかなのに。朝の寒さも心配なくなって気が緩んだのだろうか。

ルビンバジル

すぐ横では紫蘇が見事な紫色で緑に覆われた畑にアクセントを添えている。ルビンバジルくん、君こそ少し気合いを入れたらどうだい?

都市鉱山

昨日、スタッフが苗の剪定をしていたところ、妙なものを見つけたと言うので見せてもらった。モッコウバラの苗に付いていたサナギ。なんと、棘のようになっている所が金色に光っている。金属のような輝きである。雰囲気としては金色のハンダ付けをしたような感じだ。

サナギ

昨日はまだぴくぴく動いていたという。はっきり言ってサナギがぴくぴく動いている姿は実に気持ち悪い。この姿でぴくぴく動かれては相当不気味に感じたかも知れないが、今日はもう静まっている。

体の中のどういう成分をどうやって使うとこんな光沢が出せるのだろう。「まさか、金じゃないよね。もしかしてレアメタルだったりして?」としばし話が盛り上がった。都市鉱山と呼ばれる携帯電話よりも量的には多そうだ。

正体をすぐに調べてみたい所ではある。ネットで検索をかければすぐに分かると思うが、敢えて調べずにしばらく観察してみようと思う。

追記

後に分かったのだが、ツマグロヒョウモンのサナギだった。残念ながら羽化は見逃してしまっていつの間にか抜け殻だけが残っていた。

ちょっとこの頃、昆虫図鑑と化しているとの指摘があったので、来月からはちょっと気をつけます。

戦慄の集団

とあるお庭へ作業に言った時、アカメの葉が何かにかじられていた。一つの葉を裏返してみて、瞬間、緊張が走った。イラガである。思わず退いてしまう。

チャドクガの幼虫

仲良く美味しそうに葉をかじっている。こういうのを見つけるともう駄目である。作業は一旦中止。一緒に作業をしている皆に知らせ、他にいないかチェックした上でないと作業が再開できない。普段庭仕事で遭遇する危険昆虫の中でもスズメバチに続いてタチが悪い。その次がチャドクガといったところ。

さて、後になってこの写真を見て気づいたのだが、この時、周囲を探しても他にイラガはいなかった。この周りの葉はこの方々が食べられたとしか思えない。この隊列のまま移動するのだろうか???

危機一髪のティートゥリー

暑い日が続く。苗達への水やりも気が抜けない。油断していると、いつの間にかへたっていたりする。それでも、多くの種類は相当ひどく水ぎれしないかぎり潅水すればほぼ復活する。

ただ、中には短時間の水切れが大きなダメージになってしまうものもある。

オーストラリア産なので乾燥に強いと思われがちなティートゥリー。もともと生えている所が湿地だそうで、水切れには結構弱い。

ティートゥリー

今日もふと見たら危機一髪であった。もう、枝の下のほうの葉は回復しないかも知れない。あと半日遅ければ全体がダウンの憂き目もありえた。秋までまだまだ先は長い。神経をすり減らしながらの水やりの日々である。

やっぱり悪いヤツ

お客様のお庭に行くと普段お目にかかることのない昆虫に出会う。別に遠方へ行くわけではなく、同じ市内であっても環境や植生が違うとそこに住む昆虫の違いがよくわかる。

今日もとあるお庭へバラのお手入れに伺うと、タンポポの綿毛を背中に背負ったような小さな虫が葉にいた。きっと今の時期バラの葉にいるぐらいだからきっと悪いヤツなんだろうなと思ったが、なかなか愛嬌がある。

ベッコウハゴロモ

「でも、こういうヤツに限ってタチが悪かったりするんだよね」とスタッフ。

ベッコウハゴロモ
愛嬌のある正面

あとで調べてみると「ベッコウハゴロモ」というヨコバイに近い昆虫の幼虫だった。枝から汁を吸うと言う。やっぱり悪いヤツだった。葛のあるところに良くいるそうなので、圃場の周りでみてもおかしくないはずなんだけど。小さいからね、普段目に留まっていないのだろう。バラの葉を一枚一枚チェックするようなつもりで葛を見ればきっと見つかる。

しかしこの毛は一体何のために?ピョンと飛ぶので、そのあとこの毛でふわりと浮かんだりするのかなぁ?