紫蘇の穂漬け

梅雨明け頃から、食卓で活躍を続けてくれた紫蘇もそろそろおしまいになりつつある。真夏の冷ややっこには欠かせなかったし、そうめんにも活躍。大葉の天麩羅も何度か楽しんだ。初めて試した紫蘇の穂の天麩羅もなかなか結構なものだった。紫蘇ジュースを作らなかったのは少し残念だったけど。

さて、花穂が下から咲き上がってきて、上部の2〜3輪になってきたらいよいよ紫蘇の穂の収穫時である。実は最後に採れる紫蘇の穂が一番楽しみだったりする。紫蘇の穂漬けを作るのだ。

収穫した後ですでに穂はあまり残っていなかった・・・
収穫した後ですでに穂はあまり残っていなかった・・・

作り方は簡単でレシピもいろいろあるようだが、一応塩水であく抜きをしてから漬ける方法で行なう。漬物と言ってもそれほど手間もかからない。でき上がると早速御飯にまぶして食べる。プチプチ感がたまらない。子供の頃はこれだけで何杯もおかわりができた。

こんなに美味しいのに、家族にはそれほど人気がない。季節柄、あるお客様とも紫蘇の穂漬けの話になって、やはり自分は好きなのに他の家族は食べないと言う。どうやら小さい頃の経験ではないかと言う話になった。食育は大切である。

ついでに金山寺味噌に混ぜると美味しいと教えてもらったので、また試してみようと思う。

さて、紫蘇は言うまでも無くシソ科である。シソ科のハーブは沢山ある。となると、「同じようにして食べれないか?」と思うのは当然であろう。さすがにラベンダーは香りが強すぎるだろうし、ローズマリーやセイジは硬そうだ。少々小振りながら、タイムなどは良い感じではないかと思うが、塩漬けにして御飯に・・・というのはあまりにも無理がありそうだ。「来シーズンにでも試してみようか・・・」と、ちょっとだけ思ったがすぐに断念したのである。