古くから、毒のあるハーブは微量に用いることで薬として使われてきた。 フォックスグローブ然り、ベラドンナ然り。なので、注意して育てれば恐れる必要はないのだが、じぶんでも知らず知らずのうちに避けている気がする。
カロライナジャスミンとも呼ばれるゲルセミウム(Gelsemium)もその一つだ。春のまだ花が少ない頃にたくさん咲く花は悪くないし、強健である。ジャスミンよりもよほど寒さにも強い。
ビニールハウスにも何年も前からただ育てているだけの鉢が一つ。増やそうと思えば簡単だろう。しかもツルものの素材としてはなかなか優秀だということも良く分かっているのに、あまり紹介する気になれない。手に入りやすい植物と言うこともあるし、ジャスミンの仲間と間違えてハーブティーにでも入れられたら大変な事になるかもと言う心配もあるのだ。
アルカロイドを含んで、「使用には細心の注意が必要」なんて記述もあるのを読むと、あれ?いつの間にか枯れちゃった!なんて終り方が良いのかも知れないけれど、こういうのに限って強いんだよね。そう言いながら年に一度は他のハーブとともに植え替えしてしまう、決断力の無い私が一番悪い!