花と葉と

毎日の通勤途中、道沿いの田んぼがついこの間までは一面のグリーンだったのに、いつの間にか黄金色に変わり、その黄金色もところどころ四角く刈り取られる場所が増えてきた。

黄金色に色づくのは稲穂の部分というイメージが強いが、実際には葉っぱも一緒に黄色くなる。葉の栄養分が実に送られるためだと言われている。

ハーブの仲間でも、花や種子ができる頃に葉が影響を受けるものは結構多い。バジルも、今、開花結実の時期を迎えて、葉が硬くなってしまい、甘くて柔らかい夏前の葉っぱが恋しい時期となった。

レモンバームも花が咲く頃は、ハーブティーにしようとしても、葉が小さく、みすぼらしくて困ってしまう。

斑入りのゼラニウムやタイムなども、花の時期には斑が見えづらくなったり(気温のせいもあるかもしれないが)、もうちょっとしたら咲くヒガンバナのようにそもそも葉がない時期に花を咲かせる種類もある。

今日も、水やりをしていたら、メキシカンスイートハーブが花を咲かせていた。こちらはもう何年にもなる親株だが、やはり葉の色が赤みを帯びてきた。少なくとも寒さや乾燥のせいではなさそうだし、花を咲かせるための栄養を葉が与えているのかもしれない。

ポット苗のメキシカンスイートハーブ

一方、夏前にポット上げした同じメキシカンスイートハーブの株は、花が咲いていても葉も青々。土もまだ新しいし、株にも余裕があるのだろうか。本当のところはわからないが。