先週半ばぐらいから秋のコリアンダー(パクチー)の種まきを始めた。
コリアンダーは、球形の殻の中に種子が二つ入っている。
軽いので、当然水に浮く。丸いので、転がる。
種子を蒔くときに、毎回どうしてこういう構造をしているのか不思議に思う。
この形でいつも連想するのは、球形の被災シェルター(津波対策ポッド)だ。
ネットを調べればどこかにその回答は見つかるかもしれないが、敢えて色々想像を巡らす方が楽しいものだ。
コリアンダーが今の形になったのが、雨季と乾季の差が激しく、雨が降るとなったら洪水規模になるような地域だったのかもしれない。
大雨が降っても種子が泥に埋まってしまうのではなく、水に浮かぶことでむしろ遠くへ広がっていくことができる。
また、ちょっとした坂道でもコロコロと転がって少しでも遠くに新しい居場所を広げることができたのではないだろうか。
殻があるので、少々の日照りでもきっと耐えるだろう。もしかしたら、鳥などに食べられても、殻がある分消化に時間がかかり、排泄される頃にもまだ種子が保たれているのかもしれない・・・
なんて想像をしながら種まきをしていると、結構あった種子も気がつかないうちに全部撒き終えていた。