ここ二日ほど、出雲市の山中(親戚所有)で山仕事にいそしんでいる。
倒木や間伐が必要な木を使った薪作りである。人の手が入らなくなって久しい林の手入れにも若干は貢献していると思う。
薪は、1年ほど乾かして作業場で我々を温めてくれる燃料になる(ハーブ用ではない・・・)。
ついでに不足しがちな冬の間の運動にも一役買っている。
木を切ったり割ったりしているだけでも林業の大変さがよくわかる。もちろん慣れもあるだろうが、足場が不安定な場所でチェーンソーを始めとした刃物を使うことは危険を伴い、体力の消費も半端ではない。自分の場合は儲けは考えなくてもよい作業なのだが、これで食べていこうとするなら相当な覚悟が必要だろう。
木を伐採するときは特に緊張が高まる。まだまだ思った方向にはなかなか倒せないのだが、一本切り終わると汗をびっしょりかいていたりする。不要な枝を切ったり、玉切りしたりする作業も急斜面で行うと普段使わない筋肉が悲鳴をあげる。普段、平らな場所でばかり生活していると斜面を行き来する大変さがなおさら身にしみる。
伐採する場所から、車が入るところまで距離があるので、この場所で割って乾燥させる。薪割りは一連の作業の中で一番楽しい。うまくパッカンと割れると気持ちが良いし、肩を大きく回す動作が肩こり解消に役立っているようだ。また、静かな林の中で黙々と薪割りしていると、ふといいアイディアが浮かんできたりする。
薪は1年ほど乾燥させたらずいぶん軽くなるので、ようやく運び出すが、これもなかなか重労働。
おかげさまで、年末年始に蓄えた体重も数日のうちにすっきりと減っていく。お昼など、ものすごく腹が空くので普段の倍ぐらいのご飯を食べているのにだ。
休憩時も、普段はブラックなのに、このときばかりは甘いカフェオレが体にしみる。
こう書いていくと相当辛い作業に思えるのだが、山に入るみちみち、いろいろな植物を目にするのは楽しい。
谷の縁ではもうずいぶん前に使われなくなって忘れ去られたミツマタがたくさんの蕾をつけている。ずいぶん遠くからでもよく目立つ。まだまだ固い蕾だが、そのうち黄色い花が観れることだろう。でも、そのころは忙しくなってなかなかここまではこれないかもしれないが。