寒いし、天候は優れないし、作業もはかどりにくい季節だが、冬だからできる仕事もある。育苗用土の改良である。そもそも土作りには終わりが無い。長く使っているとなにかしら改良したいポイントが出てくる。特に近年の暑い夏に根が傷みにくいようにするのは喫緊のテーマだ。冬の間、ブレンドを試しては、育ち方を検証し、変更を加える。オンシーズンにはなかなか集中してできる作業ではない。
もちろん、目分量でブレンドする訳ではないので、腐葉土が何リットル、ピートモスが何リットルときちんと計量して記録していく。正確に量るためにも計量カップは必須だ。
園芸用の計量カップも結構販売されているが、もう何年も圃場で愛用しているのがクッキング用のステンレス計量カップである。以前はプラスチック製のものだったが例によって1年経たないうちに破損してしまうので、数年前にこのカップに替えた。頑丈そのもので目盛りも消える心配がない。結構高かったように覚えているし、購入時には躊躇したのだが、数年経っても全く劣化の心配はなさそうだ。今となれば正解だったと思う。
でも実際のところ、普段の土作りでは、正確に量るというよりも頑丈なその構造で用土をこそげとれるという点で重宝していたりするのだ。