頑丈な計量カップ

寒いし、天候は優れないし、作業もはかどりにくい季節だが、冬だからできる仕事もある。育苗用土の改良である。そもそも土作りには終わりが無い。長く使っているとなにかしら改良したいポイントが出てくる。特に近年の暑い夏に根が傷みにくいようにするのは喫緊のテーマだ。冬の間、ブレンドを試しては、育ち方を検証し、変更を加える。オンシーズンにはなかなか集中してできる作業ではない。

もちろん、目分量でブレンドする訳ではないので、腐葉土が何リットル、ピートモスが何リットルときちんと計量して記録していく。正確に量るためにも計量カップは必須だ。

計量カップ

園芸用の計量カップも結構販売されているが、もう何年も圃場で愛用しているのがクッキング用のステンレス計量カップである。以前はプラスチック製のものだったが例によって1年経たないうちに破損してしまうので、数年前にこのカップに替えた。頑丈そのもので目盛りも消える心配がない。結構高かったように覚えているし、購入時には躊躇したのだが、数年経っても全く劣化の心配はなさそうだ。今となれば正解だったと思う。

でも実際のところ、普段の土作りでは、正確に量るというよりも頑丈なその構造で用土をこそげとれるという点で重宝していたりするのだ。

キリスト像とローズマリー

ひと月かふた月に一度ぐらい、市内のとある教会へお庭の手入れに伺う。数年前、ひょんなことから始めたボランティアだ。もともと、ハーブが好きな信者の方もいらっしゃって、当初から前庭にはいくつかのハーブが植わっていた。

キリスト像の足下にはマジョルカピンクローズマリーの大鉢。マリア様のローズとも呼ばれるぐらいなので、これほど適した場所はないだろう。当初、東向きで午後から日が当たらないので成長を心配したが、元気に育っている。少し前から花を咲かせ始めたようで、時期的に花が少ない庭の良い彩りになってくれている。

マジョルカピンクローズマリー

大きな鉢なのでなかなか植え替えができないが、縦長であることが幸いして2年に一度、土を入れ替えるぐらいで大丈夫のようだ。今度の春でその2年目がやってくる。花が一段落したら植えかえてやるつもりだ。

霜までの新芽

今朝は久しぶりに冷え込んだ。初霜はとうの昔だったと思うけど、今朝はしっかりした霜が降り、結構しっかりした氷も貼っていた。

畑のハーブたちも白く化粧。ボリジアーティチョークも粉砂糖を振りかけたようだ。

ボリジ

アーティチョーク

ここまで頑張ってきたメキシカンブッシュセイジの新芽だったが、この霜で終わりである。もちろん、春に改めて新芽は出てくるので問題は無いけれど、秋に出た新芽はここでは冬は越せない。

メキシカンブッシュセイジ

案の定、午後には、無惨な姿になっていた。

メキシカンブッシュセイジ

手袋とタッチパネル

基本的に、園芸作業にはあまり手袋は使いたくない方である。怪我をしないようにという場合には必ず付けるけれど、挿し木や種まきは言うまでもなく、植え替え等のときもやはり土の感触が分かりやすい素手が作業も早い。手の荒れ等かまいはしない。

ただ、年齢とともに、寒さに弱くなってきて、真冬に手が濡れる作業はさすがにこたえる。子供の頃は素手で雪合戦をしていたのが想像できない。

そのため、冬はポリシーをさっぱり脱ぎ捨てて手袋装着。といっても、作業に差し支えない様、薄手のピチッとしたやつだ。

アスクルで購入
アスクルで購入

普通、スマホ等のタッチパネルは手袋をしていると反応しない。指先の静電気(だっけ?)を感知するらしいのだ。なので専用の手袋が結構な値段で売ってたりする。だけど、あるときこの手袋を付けたままタッチパネルを操作すると問題なく操作できることに気がついた。まあ、あんまり泥で汚れている時はやめるけど、保護シートも貼っているので結構躊躇無く使っている。あのピッチリした手袋を脱いだり付けたりはさすがに煩わしいしね。

それにしても、どうして操作できるのか、不思議だ。自分は結構な静電気持ちだから・・・って、関係ないか?

困った理由

寒い日が続く。圃場でも外はもちろん、ビニールハウスの中でも色味が乏しい。ローズマリーの親株も、まだようやくつぼみを見せ始めて・・・という鉢がほとんど。

そんな中、唯一、ドワーフブルーローズマリーの鉢のあるところだけが明るく際立っている。もともと、花はよく咲かせる種類だが、どうしてこれだけ?と不思議に思った。でも、ちょっと考えてみて納得。

ドワーフブルーローズマリー

ドワーフブルーローズマリーは、一昨年から去年にかけてかなり多めに増殖したかい?があって、まだ比較的多くの在庫がある。そのため、今年の春以降、新規の増殖をしていなかった。

他の種類は大抵春から夏にかけて挿し木のためにかなり剪定を行っているので、花が咲くような枝の充実が遅れているのだろう。剪定を免れたドワーフブルーローズマリーだけが、早くから枝を充実させることができて花芽を付けたようだ。

今年は一足早く花を咲かせることができたようだが、さて、来年はいかに?また早くから咲いてもらうようでは困りますけれどねぇ。