長い間品切中になっていたチャイブスがようやく大きくなってきた。それほど遠くない時期に発売できそうだ。
チャイブを見るたびに思いだすのは、まだハーブを作りはじめてまもない頃、園芸の大先輩から伺った笑い話である。大先輩の友人は、チャイブを育てようと、ポットに種を蒔いたのだ。ところが、1ポットにひと粒づつ。当然のことながらヒュ〜ッと一本だけ伸びたポットが並ぶことになったそうである。
その時は「それはドジですね。」と答えていた自分だったが、まだ育苗もほとんどしていない頃である。教えてもらわなかったらきっと同じことをしでかしたに違いない。笑いながら、「チャイブは数粒を蒔くこと!」としっかり心に刻んだのである。
まして今なら、直まきもせず、小さなプラグに数粒づつ巻いてポット上げするか、株分けで苗を作るのでポット苗も比較的揃いやすい。写真のは、種子からなのでちょっと線が細い感じ。ガシッとした株分け苗にはやはり劣る。
同じ種子からの苗でも秋にポット上げすると、冬いったん地上部が枯れ、春に出てくる新芽のものはすごくエネルギッシュである。本当は春の苗はこちらを出したいというのが本音だ。今年は間に合わなかったけど。