ビニールハウスの入り口に、ヘイゼル(ヘイゼルナッツ)が育っている。十年以上前だろうか、種子を蒔いたところ、いつのまにか6メートルぐらいまでに大きくなった。
もちろん、ヘイゼルナッツが食べられるといいがという程度の気持ちで植えているのだが、花は咲けども、なかなか結実しない。樹木医さんのアドバイスで剪定してみたりもしたのだが、あと一歩が進まない感じだ。

収穫が期待できないこんな時「あきらめて他のものに植え替えてしまおう」という選択肢もあるが、夏から秋までは葉が繁ってよい影を作るし、秋の黄葉はなかなか綺麗だ。それだけでもまあ、植えておいてもいいかなと思える。
なにかで読んだが、枝はダウジングのロッドに使えるという。いつかまた井戸でも掘ろうという時には役に立ちそうだ(ないとは思うが)。
まっすぐに伸びる枝は、杖にも使えるそうだ。今から少しずつ老後のために準備しておいても良さそうだ。
また、仲間である日本のハシバミの枝は工具の柄にも使われるとのこと。ヘイゼルも使ってみても良いかもしれない。今まで剪定枝は薪に使っていたが、形の良いものは乾燥させて少しとっておこう。
こうしてみると、実がならないからといって切ってしまうのは惜しい。むしろ、食べるよりも他の面での活用が重みを増してくる。実がならなくても、いいじゃないか。そんな気持ちでいれば、そのうち実もつけてくれる日がくるかもしれない。


「自分があの位置に登ったら」と思うと、お尻がむずむずしそうなぐらい、高くて、細く、そしてしなやかな枝の上だ。
でも、見ていても、不安は感じさせない。確かな技術に支えられた本人の自信もあるのだろう。
登って行く間、じっと師匠は動きを見つめ、何かを指示するわけではなかった。ただ、実際の剪定作業に入ったら、細かい位置などを指導していた。あとでS君も、その辺りが勉強になると話していた。
しかもこの重装備である。体の上から下まで、専用の道具。「次々と欲しくなって困る」と言うS君だったが、作業を知らない我々が見てもかっこいい。ヘルメットもロードバイク用のヘルメットを頑丈にしたようなかっこよさだ。
今年は収穫量が例年の1/10だったそうで(例年は数百個)、貴重なキウイだ。大きさも市販のものと変わらない。もちろん味もキウイ好きの家族に言わせると「ゼスプリに匹敵する」とのことだ。収穫が少なかったのに、わざわざ届けてもらって、その気持ちが嬉しい。
