渇水のバロメーター

圃場から目と鼻の先のようなところに名水の滝(小さいけれど)があったりするのだが、圃場の周りは決して水に恵まれているとは言い難い。

ここ数年、毎年のように梅雨明け以降雨が降らない日が延々と続き、毎日天気予報を眺めてはため息をつく日が続いた。もうこれからはそれがスタンダードな夏だという意識が必要かもしれない。

雨が降らないと井戸の水の貯まりが徐々に悪くなってくる。水やりも節水しながらなので気を遣う。

井戸の水の状態は、もちろん目視してもいいのだが、簡単にわかる目安がある。

それがビニールハウス入り口近くにあるキウイだ。あまり根が充実していないのか、雨が降らない日が続くと、徐々に葉が萎れてきて、更には葉を落とし出す。この葉が落ち始めたら、節水に気をつけるタイミングとなる。

今年はお盆に一度雨が降り、少し持ち直したが、その後また雨が降らない日が続いたので、本格的に落ち始めた。井戸をチェックするとやはり貯まり具合が悪くなってきたので、その後はちょっと大変だった。

そんな状況なので、キウイに水を与えることはしなくて葉が落ちるに任せるのだが、今年は例年になく実がついたので、何度か貴重な水を与えてしまった。サイズはお話にならないが、冬前にはちょっと楽しめそうだ。

一度落葉した葉がまた生えてきつつある(明るい色の葉)

あっという間のひと月

今日から5月・・・と書いて、あらためて4月があっという間に過ぎていったことを実感。

早朝は気温が一桁に下がりそうな感じで、重ね着をしないと作業もままならなかったが、8時ぐらいからは気温が急上昇。パーカーを脱ぎ、ツナギを脱ぎ、長袖を脱ぎ、昼前にはTシャツ一枚が快適となった。

昆虫たちも活動が活発。咲き始めたラベンダーにはミツバチもやってきて行ったり来たり。本当にミツバチはラベンダーが好きだ。

畑の裏のセイヨウサンザシも満開。甘い微妙な香りが漂う。小さな虫がホバリングしている中をスズメバチも行ったりきたり。去年の秋はあまり見かけなかったので(ありがたかったが)、久しぶりに見た。

昆虫たちが活発に動くのを見ると、こちらもなんだか勢いがつく感じだ。今日から5月、きっとあっという間のひと月になるのだろう。

押し寄せてくる花と仕事

昨日は荒れた天気で、みぞれも降る始末。午前中は気温も低くて「いま何月だっけ?」と思うぐらい寒かった。

今日は少し気温が上昇したが、それでも4月半ばにしては寒い。飛び交う昆虫もまばらだ。

花たちも少し戸惑っているのか、開花の時期にずれがあるようだ。いつもなら、穏やかな流れで、奥の家の桜が咲き、それが散った頃に畑の中にあるズミが開花して赤とピンク、白の共演を楽しませてくれる。

ズミ。もっと小さいうちの赤い蕾も可愛らしい

ズミの花が葉に入れ替わる頃、ジューンベリーの花が咲き出して、6月の美味しい果実の楽しみを膨らませてくれるのだが、今年はまだ桜が散り切らないうちにズミの葉も出てきて、そのうえにジューンベリーも開花し始めた。

ジューンベリー

いっぺんに開花すると一気ににぎやかになった感じだが、こちらの気まで焦ってくるようだ。

もう少しのんびり春を楽しみたいと思いつつ、次々とするべきことが押し寄せてくる仕事を考えると、話をゆっくり見る余裕もなさそうだ。

小規模の宴会

昨日の朝は雪が舞ったので、桜の蕾もまだまだ先という感じだが、圃場の隅のサクランボの花はもう一息で咲く感じ。上の方の枝には白い花も見え隠れしているようだ。

ただ、今年も残念ながらさくらんぼの実を口にすることはなさそうだ。

もともと、果実が小振りということもあって、熱心に収穫する気にもならない上に、毎年、あと一歩で熟すというときに、小鳥たちが宴会を開いてあっという間に食べ尽くしてしまう。

以前は、ネットでも掛けようかという気分にもなったが、果実が小さいこともあり、そんな手間をかける気にもならない。

ではなんのために?と言われたら困るのだが、毎年伸びすぎないように剪定した枝を、短く切って薪ストーブの焚き付けにしている。

これは非常に役に立っている。着火は杉葉などで行うが、その後、大きな薪へ火がつくまでの繋ぎとしては欠かせないのだ。

この冬は、そのサイズの枝が途中でなくなってしまい、結構難儀した。今、次のシーズンに向けて着々と溜めつつあるところである。少し多めに剪定をしたので、どうやらこの春は花も少なめ。今年は小鳥たちの宴会も小規模になりそうだ。

木守り

一番奥のビニールハウスの前には、ハッサクの木が大きく育っている。今シーズンも30個近くの実をつけ、年末に収穫、二ヶ月ほど熟成してちょうど今食べごろ。毎日のように食事の後のフルーツとして楽しんでいる。

さて、このハッサクの木のてっぺんに、一つだけ実が残っている。

それを見て、以前、庭師さんが、「木守りですか?」と言われた。意味がわからなかったが、どうやら、木を守るために、わざと果実を残しておくことのようだ。

もちろん、そんな意図があって残したのではなく、収穫バサミがどうしてもこの実には届かなかったためだ。実際、こうして写真を撮るのもうまくいかない。

「まあ一つぐらいはいいか、小鳥たちの餌にでもなれば」という感じだったのだ。それに、このまましておいたらどうなるのだろうという興味もある。

ただ、この実が収穫できなかったように、ハッサク自体かなり樹高も高くなり、剪定が必要な状態だ。

木守りが残っている枝を剪定するか、そのままにするか、毎日のように眺めては悩んでいる。