減らない寂しさ

休憩所に薪ストーブを設置したのは今月初めだが、まだほとんど使っていない。

お湯を沸かすこともなければ、寒くて休憩時間に暖を取るほどの寒さでもないのだ。ありがたいことだが。

なので、薪棚の薪が全く減らない。

本来はこの区画×6ほどあるのだが、他は廃材とかも入っていて見た目が悪くてとても写せない(泣)。ここも決して良い感じではないが。美しく積まれた薪棚があるお宅をいつも感心して見ている・・・

薪が減ってくると、財布の中身と同じように心細くなるものだが、薪が減らないのもまた少し寂しさを感じる。物足りなさというのだろうか。

「ああ、薪が減ったな、薪割りでもするか!」

というときは、困ったような顔をしながら、内心はちょっとウキウキしているものなのだ。

それに一番心配なのは、薪棚がいっぱいだと、冬の間に剪定した樹木の枝を格納する場所がないこと。さて、そのときまでに薪棚に空きができるだろうか。

冬は目前だぞ

気の進まない仕事はついつい後回しにしがちなのは誰でも同じだろう。冬に向けての防寒対策など、もちろんできればしたくないものだ。

そのため、種まきした鉢や挿し木をしたプラグを管理するビニールハウスの防寒対策も遅々として進んでいなかった。

自分自身に「まだ結構暖かいから」と言い訳をしていたのも確かだ。そのほかにも「今日は忙しいし」、「作業するのに人手も足りない」、「天気が悪いし」とか、いろいろ自分の中で言い訳をしながら後へ伸ばしてきた。

でも今週、スタッフに細かい事前作業をお願いすることができて、あとは人数を揃えて内側のビニールを張るだけとなった。

みぞれがビニールを叩く音は冬の前触れ

朝から冷たい雨が降ったのも後押ししたかもしれない。幸い今日は比較的時間にも余裕がある。作業にかかれる人数は二人だけだが、「なんとかなるだろう」と、取り掛かることにした。作業を始めた頃、みぞれが降り出した。この秋最初に見るみぞれだ。冬は目前だぞと言われているようで、気合も入る。

二重ハウスだが、マイナス何度かになる夜だけ活躍するビニール。今年は何度閉めることがあるだろうか。

スタッフもいままで何度か作業をしているので、あまり指示することもない。前後左右の位置を調整するのには少し手間取ったが、あとはスムーズ。外から固定する作業も雨の止み間を使ってなんとか間に合った。

実際作業してみれば30分程度で完了。スタッフも、去年3人でした時よりも早くできたと言っていた。

気分もスッキリ、これでまたひとつ冬への準備が完了。早くしとけばよかった。

フードは欠かせない

山陰の秋冬は目まぐるしく天候が変化する。

「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるが、納得せざるを得ない。

天気予報は「曇り時々晴れ」でもも油断できない。さっきまで日がさしていたのに、パラパラと急に雨が降ってくる。

作業中は困るが、大抵少し待てば止むことも多い。

そのため、上着にはフードが欠かせない。外で作業している時はもちろん、ちょっと隣のビニールハウスへ移る時などにもわざわざ傘を刺すこともない。

ぱっとフードを被ってしばらく凌ぐのだ。

思い返してみると、おそらくこの仕事を始めた当初からフード付きの上着を着ていたような気がする。

Sierra Designsや、LLBeanなどを経て、今はMont-bellだが、常にフードがついていた。これからもきっとそうなるだろう。

ビニールハウスでプリンターを

過酷な環境ということならばこの上ないビニールハウス内。贅沢を言わせてもらえるならばプレハブでいいから事務所になるような小さな建物が欲しいが、そこで事務仕事ができるとは考えにくい。事務仕事はやはり環境の整った事務所でするのが能率も良い。

それに、プレハブができたら次はエアコン、ネット環境・・・とエスカレートしてしまうに違いないだろうし。

堅牢な建物がないそのような現状ではデリケートな機器にとっては居心地の悪い空間なのは否定できない。よって、最低限の機器しか置かないようになる。

連絡関係はスマホがあるので全く問題ないが、今でも必要なのはプリンターだ。お客様からいただいた注文は圃場にいるスタッフのスマホに連絡は行くようになっているが、やはり小さな画面での確認は何かとミスやトラブルが多い。

そのため、残念ながらいまだに紙媒体を使って、注文内容をプリンタで印刷せざるを得ない。近年、ネット(モバイルWi-fi)を経由してプリントできるサービスがプリンタのメーカーから提供されるようになったのはありがたい。とはいえ、そのプリンターをどうやって過酷な環境から守るかはこちらが頭を捻る必要がある。

とりあえず、なるべく地面から離れたところにおいて、雨風が当たらないようにすることだ。今は、ほぼ背の高さぐらいの場所に置き、さらに厚い木製のケースを作ってもらい格納している。プリント用紙が排出されるところも、元は大きく開いていたが、その口を通ってアシナガバチが巣を作ってしまい、今は更にプラスチックで最小限の隙間にしている。それでも、昨年だったか、中にアリが入り込んでしまい、大変なことになったこともある。

箱の中にはプリンタ。もちろん、環境としてはメーカー非推奨間違いなしだろう。良い子はマネしてはいけません。

いまのところ、2年ほどこの体制でうまくいっているので、しばらくは続けることになるだろう。少なくともプレハブ事務所は夢のまた夢だろうし。

心配になる

先月、水を貯めるタンクの洗浄をした時、水を抜くために使った泥水ポンプの電源コードに亀裂が入っていることに気がついた。

後で確認したところでは、手に入れたのがなんと20年ぐらい前。当初は井戸を掘るために使っていた(もちろん水は出なかったが)。

その後は、もともとある井戸の掃除をするときや、タンクの洗浄時に使うぐらいで、一年に一度か二度しか出番はなかった。

その間、特に不具合はなかったが、着実に劣化は進んだようで、特に力がかかりやすい本体と繋がれている部分は内側のコードも露出し始めた。水に浸かる部分なので下手するとビリッとなる危険さえある。

ここで、10年前の自分ならばむりやりビニールテープやその他の手段で留めてしまうか、パーツをなんとか取り寄せて自分で修理していたことだろう。だが、少しは大人になったので、メーカーに修理を依頼することにした。

古い説明書を取り出して型番を確認、メーカーに連絡を取る。しばらくして電話がかかってきて、有償修理の見積もりをもらった。往復の送料を含めて7千円弱。妥当なところだろう。一応、ほかにも修理が必要なところがあって追加で費用がかかるようなら連絡しますということだった。

製品を送り出して1週間経たないうちに、代引きでの荷物があると運送会社から連絡。金額は見積もり時と変わらなかったのでひと安心。おそらくケーブルの交換だけで済んだのだろう。

ところが、修理品を受け取って開けてみたらびっくり。「え、新品ではないですか?」傷だらけの本体がピカピカになっているではないか。

詳しく見ると確かに一番下の吸い込み部分は確かに以前と変わらないが、それから上が新品になっている・・・。

修理明細書も確認。ずらずらずらっと修理内容が書かれているが、本来の修理を希望していたのはおそらく上から5項目ぐらいのところ。

これでいいのか・・・?の修理明細書

その下は、ほぼ心臓部を総入れ替えという感じではないだろうか。そのうえ、外側のケースまでピカピカの新品だ(納品書にも見当たらないが)。

自動車で言えば、ガソリンタンクの修理を頼んだら、タイヤ以外全て新品になって戻ってきた感じだろうか。

それなのに請求金額は・・・。

あとから追加でしこたま請求されないか心配になるぐらいだ。それよりも心配なのは、この会社の修理部門。計算がきちんとできるのか、納品書作成ソフトに不具合がないのか、大丈夫だろうかと思ってしまう。

でも、そんなメーカーの姿勢には正直頭が下がる。大事に使わせていただきます。もちろん、次買うときもこちらで購入しますよ!