奇襲

ビニールハウスに行くときは、ハーブ達の様子を見るのが毎日の楽しみだが、もう一つ昨年から加わった楽しみがある。野菜である。

圃場の横に小さな畑があり、昨年から少しづつ野菜作りに励んでいる。慣れないこともありまだ試行錯誤ばかりだが、ハーブよりも成長が早く、毎日顔を見るのはこちらの方が楽しかったりする。

年が明けてからは雪のためしばらく様子を見ることがなかったのだが、今日見て何となく様子がおかしいことに気がついた。白菜の色が妙に明るいのだ。
白菜
近寄ってみて理由が分かった。上半分を中心に外側が食い荒らされて、中心部が露出していたのである。苗を植えてから、虫よけにネットを張っていたのだが、大雪で支柱ごと潰れそうになったため、先日外していたのだ。どうやらその隙を狙って鳥がやって来たらしい。

植えるのが少し遅れ、ようやく葉が巻いて年末から食べれるようになりまだそれほど楽しんでいない。廻りにも白菜を育てているところはいくらでもあるのに、余程グルメな犯人なのか。無農薬、有機栽培をひと目で見抜いたようだ。

それにしても悔しい限り。このままにしておいてまた葉が巻いて食べれる日が来るのかわからないが、しばらく様子を見ることにする。

先祖返り

ハーブに限らず、園芸のカテゴリには「斑入り」というジャンルが存在する。

「斑入り」と言うだけで強く好奇心がかき立てられるという方もいるようだが、花が咲いていなくても目を楽しませてくれると言う点では積極的に活用したい。また、強い日光に弱いというウイークポイントもあるが、「日陰でも育ちやすい」と考えると活用範囲も増える。

ただ、冬から春にかけては結構注意が必要な場合もある。
シルバークイーンタイム
写真はシルバークイーンタイムであるが、もちろん一株である。もともと斑入りの種類なのだが、先祖返りした葉の勢力が強くなってちょうど半々ぐらいにまで育ってしまった。

これはこれで楽しいのだが、そのままにしておくと葉緑素の多いグリーンの葉の方が優勢になってしまう。盆栽風にまめに刈り込みを続ければ良いバランスのまま保つことも可能かも知れないが、それほどの根気は無い。早めに剪定してしまった方がベターなようだ。

霜の朝

久しぶりに気持ちの良い晴天の朝を迎えた。気温も下がり、水たまりに氷が張っている。

松江の冬はどちらかというとどんよりと曇っていて、そのおかげであまり朝の気温が下がることもない。だが、いくら気温が下がっても晴天の朝の方がはるかに嬉しいものだ。

圃場の前のハーブたちにも霜が降りている。地域によっては全く珍しくも無い光景だろうが、こちらではどちらかといえばあまり目にすることが無いのでついシャッターを切ってしまった。
グロッソラベンダー
グロッソラベンダーも霜に覆われて灰白色の冬の葉の色が尚一層引き立つ。今朝はマイナス5度程度まで下がったようだが、このぐらいの寒さは全く問題にはならない。
モーツアルトブルーローズマリー
モーツアルトブルーローズマリーの深い緑色の葉も霜で化粧を施されたようでなかなかいい感じである。

小一時間もすると霧も完全に晴れ、暖かい日差しが降り注いできた。霜もまたいつの間にか消えてしまっていた。

来訪者

雪が降るとビニールハウスには思わぬ来客がやってくる。

今朝もどこから入ってきたのか、ハウスの奥のほうではばたいているものがいる。逃げようとしてしきりにビニールにぶつかっている。

雀ぐらいなら大して問題ではないが、ビニールに穴を空けそうな勢いで激突しているので扉を開けて出ていっていただいた。

外は一面の雪なので、ハウスの緑に誘われて入ってきたのだろうか。柔らかな餌も豊富にあるし、別天地なのだろう。
bird090127
残念ながら鳥には全く明るくないので、何という種類かさっぱりわからない。これが一目で分かるようだと見て楽しむこともできるのだが。少し悔しい。

後ほどネットで調べてみたが、これといって該当する鳥はわからなかった。ヨシキリとかウグイスの仲間のように思えるのだが・・・間違っていたらごめんなさい。

顔を上げて

先だって紹介した八重咲スイートバイオレットも花は見事だが、やはり可憐さと言う点では原種のスイートバイオレットのほうが上である。

スイートバイオレット

咲き方にしても、蕾がまだ開きかけの時は葉の下でまだうつむき加減にひっそりと姿を隠している。八重咲スイートバイオレットならもう既に葉の上にドテッと蕾を横たえている頃である。

スイートバイオレット

いよいよ開花という時期になると花茎も伸び、花も上を向いて開いてくる。どうぞ香ってくださいと言う感じである。

スイートバイオレット
ところで、スイートバイオレットの甘い香りは、よくよく嗅いでみると極々僅かではあるが不快な香りが混じっている。香水のブレンドでも微妙に悪臭を加えることで深みを加えるというが、こういった花の香りから考え出されたのだろうか。